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いちばん大好きな人

4歳9ヶ月の娘が、彼女か?と思うくらい、ベタベタしてきて、「いちばんだいすき!」と言ってくれるので、

「いつか、ママより一番好きな人ができるのかなー」なんて、ぼやいていたら、予想外の答えがかえってきた。  

娘「ママがずっと一番大好き!娘ちゃんが赤ちゃん生むまで!」

私「え?赤ちゃん!?赤ちゃん生まれたら、赤ちゃんが一番大好きになるんだね!確かに……」

娘「ママのー、ママがいるでしょ?ママのママは、ママがいちばんだいすきなんだよ」

そうか。そうなのか。彼氏とかじゃなくて、娘の将来の1番は赤ちゃんなんだなぁ。

確かに私は娘が一番好きだ。
何においても、きっと変わらない。夫には悪いが、やっぱり子が一番なんだ。この先もし、もう一人とか、もし増えたとしても同率一位は変わらないだろう。母のことも好きだけど、違うベクトルで大事な存在だと思う。

そして、娘はなんの疑いもなく、赤ちゃんというものは母に愛されるものだと思っている。それって娘が私に愛されていると、信じきっているから、でてくる言葉なのかもなぁ。
なんだかジーンと嬉しくなった。

私と私の母とでは、今さら好きとかなんだとか言い合わないけど、むしろ好きかどうかなんて話した記憶は皆無だけど、きっと(妹も含めて)そう思ってくれてはいるんだろうなぁと、娘に言われて改めて振り返ることができた。 
なんだか嬉しいなぁ。

実は先日、知人のお母さんという立場の人たちと話をしたときも、「我が子は特別かわいい」、「(え!?このかわいい子私が生んだの!?)と思っちゃう!」なんて、話がでた。

みんな我が子を、小さいときから睡眠気力体力削って育ててきたけど、だからこそ、やっぱり大好きなんだなぁ。 としみじみ思った。

同時に、母が子をかわいい大好きと思えない時、その時は母のせいじゃなくて、『回りのサポートが必要なとき』というサインなのかもしれない、と思う。睡眠や、体力気力が削がれるような時、そんな状況環境ではどんなに大好きな存在でも、一人では無理だ。だから、ダメな母と思わなくていい。十分頑張ってきたから、助けてといっていい。

先の会話には続きがあって、娘が
「ママのママの、ママのママのママの、ママのママのママのママのママの……」
と続くので、
どんな話が!?受け継がれる愛のはなしか?と期待して続きを聞いていたら、

「ママのママのママのママのママはぁ……サルだったの?」

と聞かれた。進化の話かーいっ! 

私の母に、一連の話を、さりげなくしたら、「進化分かっててすごいね!」と返ってきたので、本質はそこじゃないんだよなぁと思いながら
「やっぱり孫が生まれたら、孫が1番かわいいもんなの?」と聞いてみた。
そしたら、返ってきた返事が

「孫もかわいいけど、子もかわいいよ」
だった。
そうか、孫が生まれても子もかわいいか。なんか嬉しかった。

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