ミミミー

海の中、赤小魚がたくさん泳いでいる。みんな仲良さそうに泳いでいる。しかしよくみると隅っこに黒小魚が一匹。一匹だけ色が違うから馴染めていないようだ。便宜上ミミミーと呼ぶこととする。

ある夜、事件が。ビッグウオが襲ってきたのだ。小魚たちは成すすべなく、半分以上が食べられてしまった。ミミミーは岩に隠れて助かった。

きっとまたいつかビッグウオが襲ってくるぞ。どうしよう。

「みんなでまとまって、魚の形を作るんだ。一匹の大きな魚のようになって追っ払うんだ。」

ある赤小魚が言った。そうだ!それがいい!

「しかし、これにはミミミーの協力が不可欠だ。ミミミー、協力してくれるかい?」

ミミミーは喜んだ。自分が必要とされている。協力することにした。しかし、ここで赤小魚とミミミー間に認識の違いが生じていた。赤小魚はミミミーに目の役をしてもらおうと思っていたのに、ミミミーはうんこの役をすると思っていたのだ。(続く)

#逆噴射プラクティス #小説 #短編


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