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青魔導具プレイメモ (2023夏)

■ はじめに

 ここ数週間信じられないほどに、青魔導具が環境にて大活躍しています

 実際に僕も8月の間だけで、32人に満たない小さな大会ではありますが、青魔導具を使用して3回優勝することができました

8月27日 非公認大会8-0優勝(21人)

 僕自身このデッキを3年半ほど回していることもあり、プレイにはほんの少しだけ自信があります

 なので今回は、ここ最近の大会での対戦をもとにぼくなりの青魔導具のプレイについて紹介します

■ 青魔導具とは

 そもそも青魔導具とはどのようなデッキなのか、おさらいしましょう

 まずこのデッキには主に以下のようなステップが存在します

① 新世壊を展開する
② ガリュミーズを唱える
③ 山札を掘り切り、神の試練を唱える
④ ループしてフィニッシュ

 このようなステップを経ることで最速で4ターン、安定して5ターン目にはゲームエンド級の盤面を形成することができます

 また魔導具には以下のような強みが存在します

① 圧倒的リソース
② ゼニスザークによるサブプラン
③ ブラッドゥによる墓地利用への耐性
④ ループによる安全なフィニッシュ

 ①では本来コンボデッキの弱点であるハンデスに、②ではメタカードに、③では墓地を利用する他の環境デッキに、④では受けの強いデッキに強く出ることができます

 それではこれらを踏まえた上でデッキの解説を行なっていきます

■ カード解説

 このデッキに関しては説明することが少ないですが、それぞれのカードに着目しての解説はかなり簡潔に行います

▶︎ 《卍 新世壊 卍》4枚

ここからは自作のスライドを交えて紹介します

デッキの核です。リソース兼メタ耐性兼フィニッシャーという超ハイスペックカード

剥がされた時のために1枚手札にキープするのは、基本中の基本です

▶︎ 《堕呪 ゾメンザン》4枚

改めてテキストないのがシュールすぎる

実質のキルターンを最速4ターンまで引き上げているカード

それだけには止まらず2枚あれば新世壊を貼っていない状態からでも8マナで、3枚あれば7マナでといったようにゼロから新世壊を組み立てる際にも使用します

ゾメンザンの手札キープについては後々解説しようと思います

▶︎ 《堕呪 ゴンパドゥ》4枚

2コスト魔導具の中で見れるカードの枚数が最も多いカード

新世壊を探しに行く時には優先的に使います。

またボトムの固定やループパーツとしても重宝します

▶︎ 《堕呪 バレッドゥ》4枚

ゴンパドゥに次いで見れる枚数が多いカード。魔導具の中で一番強いと言われたり言われなかったり

手札のドルスザクを墓地に逃したり、サブプランであるゼニスザークの着地で使ったりします

また試練を使うために山札を掘る際には、掘れる枚数が最も多いカードであることも強いと言われる所以でしょう

バレッドゥの捨てるカードの優先順位や、ゴンパドゥとの比較については後々解説します

▶︎ 《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》4枚

下面は手軽に使える墓地メタ兼ループパーツです

通常時では手札が減らず、更に新世壊下では手札が増える墓地メタとして使用することができます

そして上面は3コストのスレイヤー持ちブロッカーということで、テキストを読み直してみると割と使えるスペックだったりします

赤単やオービーといったデッキに対しては召喚することがたまにあるため、上面も使えることをお忘れなく

多色であることだけがネックなので初手埋めで苦戦しがちです

▶︎ 《堕呪 エアヴォ》4枚

優秀なトリガー、ループパーツ、新世壊の回収&墓地肥やし、魔導具の使い回しなどなど、その役割は多岐にわたります

ループパーツという性質上、中盤以降の安易なマナ埋めは後々に影響したりします。なおエアヴォを必要としないループ手順も存在するので一概にキープし得とは言えませんが…

また使い終わった新世壊を回収して下にあった魔導具を墓地に叩きつけ、それらの上にゼニスザークを召喚するという動きはかなり有名ですよね。

ガリュミーズがない際には、前述の動きをするために新世壊でエアヴォを唱えることがごく稀にあります

また青魔導具ミラーではエアヴォの投げ合いになるので確実にキープするようにしましょう

▶︎ 《堕呪 ボックドゥ》3枚

魔導具の受け性能を定義付けているこのデッキ最強のトリガーです

S・トリガー・プラスが発動すれば2面止められるのはもちろんのこと、バウンスをしたくない我我我などに対してはプリン効果を使ったりと何かと都合がいい使い方もできます

また2コストということもあり、手打ちできる点も評価されている理由の一つでしょう

また枚数についてはトリガーという性質上、踏ませて初めて機能するカードではあるため3枚から4枚採用するのが主流です

▶︎ 《堕呪 カージグリ》2枚

トリガー兼手打ちできる確定除去です

キャディビートルをはじめとする厄介なメタクリーチャーはこれを使って除去します

エアヴォと違いオービーメーカーなどの大型も除去できる上、3コストと手打ちしやすいコストなのも優秀な点です

ただし枠の都合上最大枚数の採用は難しいため、1〜3枚の採用が主流なようです

▶︎ 《堕呪 ウキドゥ》1枚

バレッドゥの5枚目や安全なフィニッシュ手段として採用されています

ただし墓地肥やしとしての役割は後述するドリュミーズと重複している点や、ループのフィニッシュが過剰である点から最近は採用しない構築も多く見られます

▶︎ 《神の試練》1枚

ループの核です。以上

▶︎ 《月下旋壊 ド・リュミーズ》1枚

無から墓地を2枚生み手札交換ができるハイスペックカードです

ゼニスザークを出しやすくするだけでなく時にはループパーツとして活躍します

受け札を枠がボックドゥに変わった今基本的には簡単に唱えることができるため、確定枠と言って差し支えないと思います

▶︎ 《「無月」の頂 $スザーク$》4枚

相手とのリソース差を一気に広げることができる最強のドルスザククリーチャーです

ガリュミーズではヴォゲンムと違い同時に複数展開できるため、通常と比べてドロー枚数が増加する特徴があります

そのため神の試練へそのままアクセスしループへ直行できるのは言うまでもありません

また、バレッドゥを始めとする魔導具呪文を使うことで新世壊がなくとも4ターン目には出すことができるのは非常に強力な点でしょう

▶︎ 《ガル・ラガンザーク》1枚

通称クソデカテスタ。このカードは本当にバカ

本来不利なはずのアポロ対面では出すだけでかなりの時間をもらうことができ、赤単対面ではブランド系と相打ちが取れる優秀なブロッカーとして活躍します

呪文で選ばれないので、試練がない際の総攻撃ではダイレクトアタック要員としても重宝します

▶︎ 《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》3枚

唱えたら勝ち。

▶︎ 《堕∞魔 ヴォゲンム》おまけ

サンプルリストでは採用していませんが、最近はこのカードを2〜3枚採用した構築が度々見られます

このカードの強みはなんといっても墓地メタに付き合わずゼニスザークを安定して着地させられる点。
また、これによって本来の不利対面に対する勝率を上げることができます

ただし思っている以上に不純物は多く、2体着地はあまり決まらなかったりします

受け札の枚数にも関係してくるので環境とよく相談して採用を検討しましょう


■ デッキの回し方

はじめに説明した通り青魔導具には以下のステップがあります

① 新世壊を展開する
② ガリュミーズを唱える
③ 山札を掘り切り、神の試練を唱える
④ ループしてフィニッシュ

ここからはこれらに沿って、意識するべきプレイやプランの組み立て方などについて解説していきます

なお最初の方は当たり前のような話が続きますので、必要な部分だけ摘んで読むことを推奨します


①新世壊を展開する

当たり前の話ではありますが、青魔導具というデッキは、エクストラターンを何度もとることをフィニッシュとしているデッキです

その性質上、新世壊でガリュミーズを唱えたり、新世壊やゼニスザークを使って山を掘り神の試練に繋ぐことがゴールとなっています

毎回2ターン目に張ることができれば苦労はしませんがそういう訳にはいきません。そこで使用するのがゴンパドゥやバレッドゥといった手札の減らない2コストの山札を掘れる呪文です

ここでゴンパドゥとバレッドゥのどちらを優先して使うべきなのか、ヴォゲンムの採用が増えつつある今、青マナが限られている場面などで迷うことが多々あります

まずはこの2枚を比較して優先順位を場面ごとに解説していきます


▶︎ ゴンパドゥとバレッドゥの優先度

結論から簡潔に話すと「後続がある場合はゴンパドゥ、手札が高コスト溢れかえっている場合はバレッドゥ」といった具合です

根拠を話すためまずは違いを見ていきます

● ゴンパドゥ…見れる枚数が3枚
● バレッドゥ…手札を交換できる、墓地が肥える

ゴンパドゥは新世壊をサーチするということを目的としたときに有効であることは間違いありません。しかし他の手札が高コストで溢れかえっているときには、新世壊を仮に引けたとしても、下に入れる低コスト魔導具を持っていなければ詰まってしまうだけです

またバレッドゥは見れる枚数は少ないものの、後続のルーターを引くチャンスを増やしつつ、墓地に魔導具を用意することが可能でゼニスザークプランへ移行することも容易になります

つまり「ゴンパドゥはピンポイントで欲しいものが1枚ある時、バレッドゥは欲しいものが複数枚ある時」に有効であると言うことができます


▶︎ ゼニスザークプランに対する意識

青魔導具の序盤は新世壊だけでなく、ゼニスザークによってリソース差を広げるプランも存在します

ですがバレッドゥによって非魔導具を捨てていてはゼニスザークの4ターン着地の要求値は上がってしまいます。そこでゼニスザークプランへの移行をどのタイミングで見極めるべきかという話をしていきます

まずゼニスザークの4ターン着地の条件は、2コスト魔導具を4ターン目までに4回唱え、さらに2枚の魔導具を墓地に用意するといったものです。また前提として5ターンガリュミーズの条件は、基本的に4ターン目の開始時までに新世壊を引くことが最低条件です

まず墓地に魔導具を用意する手段は以下ようなものがあります(括弧内の数字は用意できる枚数)

① バレッドゥで魔導具を捨てる(1)
② 余ったマナでゾメンザンを唱える(1)
③ トリガー魔導具を踏ませる(1)
④ ドリュミーズを踏み倒す(2)
⑤ ヴォゲンム(大量)

⑤は何も考えず出しても基本的にはゼニスザークが出るので問題ありません。また④も1枚で2枚用意できるため、特に気をつけることもありませんし③に至っては相手による上不確定要素なので①と②に着目して解説していきます

①のバレッドゥで魔導具を意識して捨てるタイミングは3ターン目以降です。2ターン目まではドルスザクがあまりにも重すぎる場合には捨てても問題ないと考えています

3ターン目のバレッドゥでカードを捨てるタイミングになると4ターン目の始めまでに新世壊を引けるチャンスが、4ターン目開始時のドローのみとなります

そのため3ターン目のバレッドゥでは新世壊が引けていない場合には魔導具を優先して捨てる必要があります。同様に3ターン目であれば②のゾメンザンの空撃ちも視野に入ります


②ガリュミーズを唱える

新世壊を展開した後はガリュミーズを唱えてゼニスザークを召喚し、相手の動きを大きく妨害します

現代DMの性質上ゼニスザークプランを取らない場合には5ターン目までにガリュミーズは唱えたいので、4ターン目の開始時までに新世壊を展開したものとして話を進めます

ここからは展開したターンによって動きが少し変わっていくので、展開したターンごとに解説していきます。なおゾメンの有無で少し変わるため分けて解説します


▶︎ 2ターン目に展開(ゾメンあり)

ゾメンザンを使うことができた場合、最強ムーブの4ガリュミをすることができます

ガリュミーズを唱えるまでにやることは魔道具を連打することに限るので、追加ターン中に行うことを説明していきます

① 2枚目の新世壊を展開し下に魔導具を入れる
② 2枚目の新世壊を探す
③ ゾメン+エアヴォで追いゼニス

①では追加ターン中、2枚目の新世壊に一枚でも下に入れることができれば次のターン6マナに到達するため、2回目のガリュミーズへ繋げることができます

②では使用済み新世壊を使うことで、比較的簡単に探すことができます。うまくいけばゾメンザンを使うことで前述の①と同様のことをできます

③はガリュミーズでゼニスザークが一体しか出せなかった時に行います。ゼニスザークが刺さるタイミングでは積極的に行うので頭に入れておきましょう


▶︎ 2ターン目に展開(ゾメンなし)

5ガリュミーズをできつつ、5ターン目に2マナ余らせることができます。この余ったマナで新世壊2枚目を展開できるので、4ガリュミができなかった分の遅れは割と取り返すことができます

また4ターンと違い山札をより多く掘ることができるのでドルスザク3体以上によるリーサルを組むことも可能です

追加ターン中に行うことは
① 2枚目の新世壊を進める
② 2枚目の新世壊を展開する
③ 2コスト魔導具+エアヴォで追いゼニス

②③は一つ前で書いたこととほぼ同じなので、①だけ説明します

5ターン目の余ったマナで新世壊を展開できたときには、2コスト魔導具2枚に加えてゾメンザンを2枚使うことで連続してガリュミによる追加ターンを得ることができます

4ガリュミと違いゾメンザンは一度もプレイしていないこともあり、ゾメンザンは4枚残っているのでかなりの頻度で成功します

連続して追加ターンを得られれば新世壊とゼニスのドローによって山を大きく削ることごできるので、神の試練へアクセスすることも割と容易です


▶︎ 3ターン目に展開

基本的には4ターン目に2枚、5ターン目にもう2枚の魔導具呪文を唱えて5ガリュミを目指します

ゾメンを3ターン目に唱えれば5ターン目に3マナ、5ターン目に唱えれば2マナといったようにゾメンを使用することで、5ターン目に使用することができるマナを増やすことができます

ここで注意したいことは3ターン目にゾメンを唱えるメリットがあるかどうかを見極める必要があると言うことです。前述した通り3ターン目に唱えた場合と5ターン目に唱えた場合では使えるマナは1マナのみしか変わりません

ゾメンのキープはカード別の解説でも説明した通り複数枚あることで、7マナや8マナで新世壊を貼ったターンにガリュミーズを唱えることができます

それだけでなく新世壊を破壊されたとしても簡単に建て直すことができたりします


■ 初手置き

対戦相手のデッキが分からない初手置きは、それぞれのカードの役割を理解して仕舞えばある程度正解の択を選ぶことができます

ここでは3つの例を元に解説していきます


▶︎ 例1)新世壊とゾメンザンが引けた時

4ターンガリュミーズが見込めるなかなかの手札

結論:エアヴォを埋める

まずはそれぞれの主な使い道を見ていきます

ボックドゥ…最低限の2コスト魔導具。赤単の打点をずらします

エアヴォ…5ターン目以降のメタ除去。新世壊起動後の追加ゼニスザーク。青魔ミラー

ゾメンザン…最速ガリュミーズ

ガリュミーズ…フィニッシュ

新世壊…メイン

まずこの初手のプランの立て方としては、4ターンガリュミーズ一択です。それを踏まえると右の3枚は埋めることができないのは言うまでもないでしょう

問題はボックドゥとエアヴォです

ボックドゥを埋めた場合4ガリュミーズをするには、ターンドローの2枚とゾメンザンのドローの合計3枚の中から2コストの魔導具呪文を引く必要があります。引かなければ負けへ直行です

逆にエアヴォを埋めた場合には青魔ミラーで4ターン目にエアヴォを打つことが難しくなります。ただしこちらは4ガリュミーズが目に見えているため、エアヴォを打つ必要はあまりありません

よって2コスト魔導具が引けないことを危惧して、エアヴォを埋めるわけです。ちなみに、このとき2コスト魔導具が引けない確率は約10.4%となっています


▶︎ 例2)新世壊が引けていない時

最低限のルーターが引けている手札

結論:ボックドゥを埋める

ボックドゥ…新世壊がなければ手札が減ってしまう

ブラッドゥ…手札が減らない墓地メタ

カージグリ…2枚しか採用していないメタ除去

ウキドゥ…精度は悪いが墓地を肥やせる

バレッドゥ…手札の魔導具を落としてゼニスへ繋ぐ

この初手では、バレッドゥで新世壊を探しつつ引けなかった場合はゼニスプランへ移行するというプランを取ることになります

まず基本的にはメタカードは初手で埋めない、というデュエマの鉄則に従いブラッドゥは除外されます。またバレッドゥはプランの根本を担うため除外します。それでは残りの3枚を比較していきましょう

ボックドゥは手札が減るため新世壊がない限りは埋めることが優先されるカードです。今回はかなり分かりやすい手札でしたね

カージグリはオービーやキャディといったカードに対抗する上で必要となってくるカードです。採用枚数の少なさからも、一度相手の初手埋めを見てからキープを考えましょう

ウキドゥはゼニスザークのプランを取る上でプレイしたいカードの一つです。4ターンの着地を狙うには、墓地を肥やすカードを2枚プレイしたいため今回はバレッドゥと合わせてキープしたいですね


▶︎ 例3)新世壊が引けた時(ゾメンなし)

かなり悩ましい手札

結論:ゴンパドゥを埋める

新世壊…メイン

ゼニスザーク…サブプラン兼ガリュミからの召喚

ゴンパドゥ×2…コンボパーツや後続のサーチ

ブラッドゥ…ドロソ兼墓地メタ

この手札では新世壊の5ターン起動を目指すプランになります。

このプランを目指す上で必須な新世壊は除外して残りの3種類を比較していきます

ゼニスザークは5ターン起動を目指す性質上山札をかなり掘るので、埋めても問題ないカードではあります。しかしゴンパドゥとターンドローでゾメンザンを引き、4ターン起動へとプランを移行する可能性も大いに残っているため、どちらかといえばキープしておきたいカードではあります

ゴンパドゥは一枚で事足りるのかを考える必要があります。今のプランであれば3ターン目に唱えるところまでは確定しています。よって4ターン目に打ちたいかどうかを吟味していきます。ゼニスザークとブラッドゥ、ゴンパドゥのいずれか2枚キープしたとすると4ターン目に使えるカードはキープしたカードを除くと、ゴンパドゥでサーチしたカードに加えてマナチャージで置かれずに残ったカード1枚の合計4枚です。ここでゴンパドゥを埋めたとすればブラッドゥの2枚ドローと太文字の2枚の合計4枚のなかで2コスト魔導具があれば無事に動くことができます。ちなみにこの確率は約94%です。よってゴンパドゥを埋めても問題なく動けることが分かります。ただ、実際の対戦では計算なんてできないわけで、直感で確実に引けることを認識して埋めるわけです。ここら辺は慣れなのでたくさん回して身につけましょう

ブラッドゥはメタカードなので基本的には埋めたくないのですが、ゴンパドゥが2枚あるので後から探せばいいという考えのもと、トップで多色を引いて手札が苦しくなることを危惧して埋めるプレイは一見合理的に見えます。計算してみるとゴンパドゥを2回使うことで4ターン目までに約69%で引けるようです。これを見るとブラッドゥを必須とする環境の場合は初手で埋めるのは控えた方が良さそうですね。ちなみにトップで2枚目のブラッドゥを引く確率は約8.6%となっていてたまにイライラすることになってしまいます


初手埋めに関しては話し出すとキリがなかったりするので、もし気になるものがあればリクエスト頂けると助かります。気が向き次第追記する予定です


■ 各種対面の立ち回り

ここでは最近の各種環境デッキへの立ち回りを解説します。

※ 下線が付いているカード名をタップする事でカードの詳細のページが開けるようになっています。テキストを見る場合にはご活用ください

▶︎ 黒単アビス

ここでも自作のスライドと共に解説します

キーカード:ブラッドゥ
警戒するカード:審問ケシカス

審問で新世壊をハンデスされる展開を警戒しなければなりません。安易な新世壊埋めは命取りになるので一枚貼るまでは絶対に2枚キープするように。

適切なタイミングのブラッドゥは相手の動きを大きく阻害します。相手が攻め込む1ターン前に確実に打てるように、手札にブラッドゥを控えさせるようにしましょう。ただしマーダンロウや審問によって落とされてしまうため気は抜けません

新世壊を貼れなかったゲームではブラッドゥを絡めながらゼニスザークへのアクセスを目指しましょう。手札を増やす手段が少ないジャシンが立つ前のアビスに対してハンデスは強力です。ただしケシカスによって計算が狂わされることがよくあるため、墓地を一気に肥やすタイミングは見極めましょう

アビスはジャブラッドの存在によって一度攻め込まれるとトリガーは基本的に機能しないと思った方がいいでしょう

ここまでアビス側が一方的に有利なような書き方をしてきましたが、先攻の新世壊はハンデスの心配がありませんし、ブラッドゥを継続的に唱えるだけで相手は機能不全に陥ります。青魔側のテンポでゲームを展開していきましょう

▶︎ 5Cザーディクリカ

キーカード:ブラッドゥ、ゼニスザーク
警戒するカード:ロストジャオウガナンバー

ロストを受けても立て直すことのできる手札と墓地を作ることが重要になります。具体的には手札と墓地の魔導具の合計枚数が6枚で、ゼニスザークを控えさせるといったものです。また序盤のうちにお清めを消費させてしまうために、ゼニスやガリュミを2枚引いてしまった場合にはバレッドゥで墓地に送り、お清めを誘導させるプレイも一応存在します

デドダムで墓地に置かれた蘇生先の大型クリーチャーやロストなどは速やかにブラッドゥで山札に返してしまいましょう

ナンバーやドルファによって神の試練が咎められることがありますが、その時はゼニスのハンデスによって手札をボロボロにしてブラッドゥで山札に返してしまいましょう。トップジャオウガでもない限りはターンが帰ってきます

ナンバーによってゼニスが止められた場合は2つ目の新世壊を作りゼニスなしで山札を掘ってしまいましょう。割とそのままループできたりします。仮にそれが難しくてもガルラガンやブラッドゥで相手を妨害するだけで相手の動きを抑制できます

ここまで長々と語りましたが、ロストより先に新世壊さえ張ることができれば概ね勝つことができます。ジャオウガ投げられると負けですが

▶︎ 赤緑アポロ

キーカード:新世壊、ゾメン、ラガン、各種トリガー
警戒するカード:アポロ設計図

圧倒的不利対面ではありますが、ちゃんとした勝ち筋が3つ存在します。これらに加えて相手の事故お祈りで勝ちをとりにいきましょう

① 先2新世壊+トリガー魔導具

相手の3キルに対しては、先2新世壊に加えてゾメン+1枚トリガー、または2枚トリガーで3ターンガリュミーズを決めることができます。

3ターンガリュミーズを決めた後はジャスキルがあるなら早めに殴ってしまいましょう。もし打点が足りないのであればガルラガンを探すかガシャゴンを召喚することで返しのターンをしのぎましょう

※確率的に厳しいところですが、後手の場合は後2新世壊+3トリガー+ゾメンで3キル対応することもできます

② 先3ガルラガン

アポロは侵略というギミックに依存している性質上、ガルラガンが刺さりに刺さります。よってガルラガンを召喚するだけでかなりのターンを稼ぐことができ、その間にガリュミーズまで繋げてしまおうという算段です

ただし、ガルラガンの過信は禁物でジャスミンの地版によってマナを増やしたのち5ターン目にレッドゾーンを素出ししてくることがあります。一応この対策としてはゼニスザークを横に立てることが有効なのでよければ参考までに。また軽量進化クリーチャー2体が並ぶだけでも負けに繋がるため、ボックドゥやガシャゴンといったカードで対策するといいでしょう

③ バレッドゥ+2トリガー+ゼニスザーク

要求値が語り高くはなりますがここで行いたいことは、マナと墓地に魔導具を2枚ずつ用意した状態でトリガーを2枚踏ませてそのターンの終わりにゼニスザークを立てることです。そのあとは気持ち程度のゼニスの1ハンデスで時間を稼ぎ全速力で新世壊を完成させてください。あくまでこの方法は新世壊が引けなかった緊急時のものなのでおまけ程度の認識で大丈夫です。ちなみに相手の設計図一枚で破綻したりしなかったりします

▶︎ 赤白サムライ

キーカード:新世壊、ゾメンザン
警戒するカード:弐天チャラルピア

弐天で新世壊が簡単にどかされてしまうので、基本的に不利対面です。語ることは特にはなくとりあえず最速ガリュミーズをしてください。

早期に盤面と手札が破壊されたサムライは何もできないことが多いためターンを返してもターンが返って来ることが多いです。2つ目の新世壊の準備ができたら早めに殴ってしまいましょう。

ただし、オリオティスジャッジが採用されている構築も見られるのでループが出来そうであればループを目指した方が安全にフィニッシュすることができます

▶︎ 赤単我我我

キーカード:新世壊、ボックドゥ
警戒するカード:我我我

2ターン目に新世壊を張ることさえできれば先手後手どちらも盾でワンチャンを作ることができます。

罰怒で走ってきた時にはどのトリガーでも受けることはできますし、我我我で走ってきた時にはボックドゥを踏ませることで簡単に耐えることができたりします。(カウンターできなければ意味がないので、どれも新世壊ありきではありますが)

一応、新世壊がない時にはガルラガンやガシャゴン、手打ちのボックドゥを使って時間を稼げなくはないので新世壊を張れるまで全力で耐久しましょう。また、新世壊からのガリュミーズに拘らなくても早期にゼニスを展開できれば時間が稼げます

▶︎ クローシステスタ

キーカード:ブラッドゥ
警戒するカード:灼熱連鎖テスタ×2

基本的には他の対面と同じく新世壊の完成を目指します。その中でブラッドゥを使い相手の要求値を上げて時間を稼ぐというのが主な戦い方です。

相手が灼熱連鎖を2枚持っていた場合には無から大量の墓地が作られてしまうため対処できませんが、1枚であれば墓地の枚数が足りなかったり、Doomから出す先が足りなかったりとフィニッシュに繋がらないことが多いため、早期のゼニス着地によるハンデス+ブラッドゥで誤魔化すことも有効にはなります

▶︎ 赤黒ジャガイスト

キーカード:ゼニスザーク
警戒するカード:邪招待テレスコテレス

最速テレスコによってリソース差が付くのがかなり面倒だったりします。しかしゼニスザーク1枚でこれを解決することができ、立場を逆転させることができます

また、新世壊の下に呪文を溜めていくだけで圧倒的なリソースを貯めることができ、テレスコをものともしない手札を作り出すことができます

さらに相手に攻め込まれたとしてもボックドゥ1枚で2面止めて簡単に耐えることができるため、安心して構えることもできます

▶︎ アナカラージャオウガ

キーカード:ゾメンザン、カージグリ、ガルラガン
警戒するカード:星域ヒメカットキャディ

早期のジャオウガ着地がとてもきついです。またそれにもとどまらずキャディに苦しめられたりします

キャディの解決策として無月の門で逆利用して大量ブーストや、カージグリやエアヴォによるバウンスがあります。特にガルラガンを使ったブーストはそのターン中に使えるマナが4マナ増えるため、そのまま2つ目の新世壊を用意することも容易です

ジャオウガに対する対抗策は、どの対面にも言える話ですが4ターンガリュミーズによって全てを破壊しましょう

▶︎ アナカラーグラスパー

キーカード:新世壊
警戒するカード:イザナミテラス

それぞれのループの押し付けです。相手より早く新世壊を起動して仕舞えば終わりです

▶︎ シータ刃鬼

キーカード:新世壊、カージグリ、エアヴォ
警戒するカード:英雄タイムガイアッシュリベット

基本的な速度は遅いので、早めに新世壊を起動してしまいましょう。ただし棒立ちガイアッシュは死へと直結するため確実に除去するといいでしょう

また、ガイアッシュが踏み倒されないようにゼニスザークのタイミングは相手の手札が薄いタイミングや相手のターンの終わりにし、ドリュミーズを気軽に唱えないように心がけましょう

▶︎ 青魔導具

キーカード:新世壊、エアヴォ、ゾメンザン、ゼニス、ブラッドゥ、試練

相手よりも先にループします。ミラーで最も重要なのはゾメンザンの使い方です。マナが余ったからといってすぐにゾメンを使っているようでは、相手に先を越されてしまいます。4マナ以上ある時にはエアヴォが飛んでくるものとして考えておきましょう

ミラーのゾメンザンを使うタイミングは主に以下の2つです。

① 4ターンガリュミーズが目指せる状況にあるとき
② 7マナ時の「新世壊+ゾメン×3+2コスト」や8マナ時の「新世壊+ゾメン×2+2コスト」

①は相手のリソースを奪いながら自分はリソースを回復しエアヴォでトドメを刺せる点が強力です。
また②はエアヴォに付き合わずに起動できるという点から頻繁に行います

またエアヴォを使うタイミングは相手の新世壊起動の1ターン前とし、それ以外のタイミングでは自分の動きを進めましょう

そしてエアヴォを唱える前のターンや直前には、相手の墓地がエアヴォを唱えた際に墓地の魔導具が6枚にならないか確認するようにしましょう。返しにゼニスが出てきてしまっては相手の山札の減り方が速くなり、直接試練へと繋がる事があります

また相手のターンの終わりにゼニスザークを出して相手のゼニスザークを破壊する事で8枚ドローする事ができます。これにより新世壊を使わずとも神の試練のエクストラターンを簡単にとることが出来たりします

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