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なぜハンドボールインターン支援事業を始めたか

こんにちは。サンチェスです。この度Sports Be-Lightという団体を立ち上げ、本格的にハンドボールのコーチ育成インターン事業に携わることになりました。

なぜ、私がこの事業に打ち込む事になったのか。その経緯をこのnoteで少し語ってみたいと思います。

インターンに関して。こちらと文末に応募フォームを用意しています。ハンドボールのコーチングに興味のある方、育成部門で働きたい方、海外のハンドボールのリアルに触れたい方、どしどしご応募ください。サンチェスがあなたのドイツ滞在をフルにサポートします。お待ちしています!

※申込みフォームのリンクはこちら。※
https://forms.gle/rDKpe9hf497WmZKs8


きっかけ

きっかけは、14年前にドイツで知り合った1人のハンドボールプレイヤー。

もしかしたら名前を知っている人もいるかもしれない。彼の名は米倉。今は日本でクラブチームを立ち上げている。

彼と知り合うまでは、ハンドボールに関してはほとんど知識を有していなかった。高校で部活があったかなと言う程度で試合も見た覚えはない。

成り行きで、米倉の通訳を手伝ったこともある。選手としてチーム探しをしていたのだ。仕事と言うよりは遊びに行っていた感じもあった。

しかし、このフワっとした感覚は練習試合を見て変わることとなる。

ハンドボールとは、文字通り手を使ってゴールにボールを入れ、その数を競う競技である。一般的に風などの影響を排すため、体育館やアリーナなど屋内で行われる。各チーム7人で40m x 20mのコートで試合は繰り広げられる。

試合を見て眼を見張るのは、バシバシと点が入るスリリングさである。それこそ面白いように点が入る。それ故に攻守交代ははっきりしており、またゴールのたびに会場は大盛りあがりとなる。

初めて試合を見て、ハンドボールってこんなにエキサイティングなものなのかと驚いた。すぐにトップレベルの試合も見てみたいと感じた。たまたま口座を持っていた銀行が地元のハンドボールチームを支援していて、割安でチケットが手に入った。

これまた想像以上だった。会場内の13000席は当たり前のように埋まり、ゴールが決まるたびに歓声であふれる。試合終盤になると皆総立ちとなってホームチームをサポートする。終盤にこそゴールチャンスが格段に上がるのだ。点がポンポンと決まるがゆえに逆転の可能性は常にあり、たとえ点差が開いていたとしても終盤はいつも盛り上がる。

私はもともとサッカーが好きだった。年パスを買ってスタジアムに通いつめたこともある。ただ、サッカーは0-0なんて結果はザラでなかなか点が決まらない。足と手を使うものでは、ことほどさように違いが出るものなのだと考えさせられたのだった。

日本ハンドボールの現状

さて、米倉や後述のインターン生と話すうちに日本のハンドボールの現状が見えてきた。

国内リーグはまだ実業団が力を握っている。選手の真のプロ化はあまり進んでいない。とはいえ、サッカーやバスケットボールの影響をうけ、ようやく改革は動き始めたところのようだ。

現役選手にはぜひ世界を体感してほしい。もちろん今だって代表戦もあるだろうし、オリンピックも開催されている。しかし、最高レベルのハンドボールは「今この瞬間」ドイツ、スペイン、ポーランドで展開されているのだ。

近年は動画配信技術の進歩で、家にいながら海外の様子を知ることができるようになったし、トップレベルの技術も画面を通して詳細に見ることができるようになった。

しかし、会場の雰囲気、ゴールの際の歓声、練習の熱気は現地でないと体感できないように思う。

現に欧州で活躍する日本人選手も少ないながらも出てきた。Wisła Płockの安平選手、Górnik Zabrzeの徳田選手や、TV Hüttenbergの藤田選手といったプレイヤーたちだ。こうした挑戦は素直に応援したい。開拓者としていろいろなことにチャレンジしてもらいたい。

なぜコーチングか

将来のことを話そうと思う。つまりは、育成現場だ。選手自身が海外から技術を学んできても、それを活かせるのは、残念ながら個人レベルやチームレベルでしかない。それでは日本のハンドボールの実力の底上げには道が少し遠いと感じる。

海外レベルの人材を、日本国内で育成できる人材が必要とされているのだ。これはサッカー界でもまだ十分には成し遂げられていないことでもある。

ハンドボール界の改革は上から進めるのではなく、下、すなわち現場レベルから進めていった方がいいように感じる。選手が目覚めることで代表が活性化する。代表で外の世界を知った選手はそれをチームに持ち帰るだろう。チーム内にそれに呼応できるコーチがいれば、チームは変わる。もっと下の代のU17やU19の選手たちが海外を意識するようになったらどうだろう。トップチーム所属の選手もおもしろがるんじゃないだろうか。負けてられないと発奮するんじゃないだろうか。

こうした「下からの動き」というのはどの業界でも珍しい部類に入ると思う。反発はあるかもしれないが、しかしある意味、実力の底上げの面では近道だとも言える。

日本ハンドボール界を急成長させるためには、多元的なアプローチが必要である。知名度を高め、実力をあげ、世界に冠たるハンドボール日本を打ち立てたい。

そのお手伝いを、このインターンシッププログラムを通じてお届けしたいと考えている。

インターンの内容

本プログラムはドイツ・ブンデスリーガ1部所属のチーム、DHfK Leipzigの全面支援のもとに行われる。

インターン生はアリーナで行われる練習にほぼ毎日参加する。育成監督直属の体制でその理論や戦略、トレーニング法を学んでいく。試合にももちろん帯同し、そのダイナミズムも体験してもらう。コーチングのメインの対象はU19とU17世代だ。このチームは大学とも連携しているので、意欲があれば大学での研究にも参加できる。

一方、アリーナではトップチームの面々も練習している。トップチームの練習・ホームゲームともに関係者として観戦が可能である。ハンドボールの最先端を身近に体感できる。

チームスタッフは皆親身で、疑問解決・改善提案・応用などに全力で答えてくれる。他の現場では得られない貴重な体験が目白押しだ。ぜひこの充実した環境下でコーチングの技術を磨いていただきたい。

金額

個々のインターン生へのサポート内容によって変動。フォームを通じて気軽にご相談を。


サポート内容をまとめました。

最後に

Sports Be-Lightは現地ドイツでのコネクションを武器に、インターン生を最高の現場に派遣します。今プログラムは昨年より始動しました。

初回生は、まず3ヶ月語学学校に通い、8月からチームに合流しました。インターン後、トップチームの育成監督、チームのある自治体のスポーツ課職員、あわせて育成協会の補佐と3足のわらじで活躍しています。

「育成で日本ハンドボール界に貢献したい!」と考える29歳以下のあなたのご応募、どうぞお待ちしています。

読者の皆様へ。最後まで読んでいただきありがとうございました。もしご興味ありましたら、拡散をどうぞよろしくお願い致します。

Sports Be-Light

※申込みフォームのリンクはこちら。※
https://forms.gle/rDKpe9hf497WmZKs8


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