春北斗           225-1/21


 春北斗うっすらと雲流れゆく

 きょうの夜空である。おぼえたての季語が使える嬉しさで作った句である。大きく見えた北斗七星、薄い雲に少しかかっていた。帰り道には雲が流れていき、はっきりと見えた。今夜は月も見えた。満月の二日前の月である。月にもうっすらと雲がかかって、月のまわりがぼやけた光の輪に囲まれていた。ひときわ目立って光っている星があった。飛行機のようにも見える。すっと同じ位置に見えるのであれは何かと某人物に尋ねたところ、金星だという。今の時期の金星を「宵の明星」と言うそうだ。→Astro Arts

 太陽系で地球の1つ内側を公転している金星は、大きさも質量も地球によく似た惑星です。自転周期が243日と非常に長く(惑星のなかで最長)、しかも公転の方向と逆回転に自転している(惑星の中で金星と天王星のみ)という、不思議な特徴があります。
金星は二酸化炭素を主成分とする厚い大気を持ち、地表付近の大気圧が90気圧にも達します。また、温室効果で地表の温度は約470℃にもなります。
この高温高圧に加えて、金星では二酸化硫黄の雲から硫酸の雨が降っており、上空には時速400kmと自転の60倍も速い暴風(「スーパーローテーション」)が吹いています。金星は、ローマ神話の美の女神「ウェヌス(ヴィーナス)」の名を冠した惑星とは思えないほどの過酷な環境が広がっているのです。

 セーラームーンを思い出した。ヴィーナス(金星)、マーキュリー(水星)、マーズ(火星)、ジュピター(木星)。「ヴィーナスパワーメイクアップ」。エンディングの歌「乙女のポリシー」はヘビロテしていた。


きょうは「はちみつの日」

 話は変わって、小林秀雄の座談を読んでいたら、「『匂い』の話」に蜂蜜のことが出てきていた。映画の話題から発展して、「花は、空気中の水分が少い所のものの方が匂がいいですね。」というお話から、「シベリヤの蜂蜜なんか実によく匂うのは、そういうせいかな。」とかになって、何の花からとるのがいいか、そして、湯河原の蜂蜜屋は桜が終わると小田原のれんげに移るという。岐阜から奥入瀬に来ていた蜂蜜屋もあったそうで、奥入瀬の栃と朴がなくなると北海道に渡るという。お友だちが飼っていた蜂は熊蜂なんかに食われて、蜜を買って来て冬中食べさせといて、いっぺんも蜜をとらないうちに死んじゃったということを話している。なかなか面白いお話であった。日めくりにきょうは「はちみつの日」と書いていた。三月八日ではちみつね。「はちみつの日」に蜂蜜のお話を読んで偶然だなと思ったので書いてみた。あ、今確認したら「みつばちの日」だった。あえて見出しはこのままにしておく。密接な関係ていうか、ほぼ同義と言ってもよいだろう。

 ということは、はちみつの日は八月三日かと確かめたらそうだった。そりゃそうだよね。

 

 

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