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#22.愛犬のごはん、あなたはどう選ぶ?イギリスで学んだ食事法のお話

こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

さて今回は

「愛犬のごはん、あなたはどう選ぶ?イギリスで学んだ食事法のお話」
というテーマで話をしようと思います。


ペットのごはんについての意見は、いろいろとありますので、

「どれがいい、悪い」ではなく、私の経験談、意見としてお話しようと思います。

時々、私も飼い主さんに「先生はどんなフードをあげていますか」と聞かれることがあります。その時に私が答えはとてもシンプル。

それは「基本的に私が食べられるもので作られているか、これなら食べてもいい、と思えるもので出来ているかどうかを基準にしています」ということです。

これは、よくわからない肉や、不明な添加物が羅列されているものはなるべく避け、人も食べられる品質「ヒューマングレード」の原材料で作られているということです。

私がペットフードに疑問をもったのは、先代のワンちゃんが13歳の時でした。彼女は至って丈夫ないわゆる「雑種」犬だったのですが、シニア期になると身体にぼこぼこと、脂肪種が出来てきたのです。

確かに彼女は食欲旺盛で、某有名メーカーのダイエット用のペットフードに切り替えてはいたものの、一向に痩せる気配はなく、口内は歯周病で歯には歯石がこびりつき、ひどい悪臭でした。

当時の私は恥ずかしながら
犬の勉強をすることもなかったので、歯磨きをする、ということはしていなかったのです。

そして大学卒業後、私はイギリスへ、トレーナーの師匠のもとに住み込み生活を始めました。

そこで出会った11歳のゴールデン・レトリーバーの毛つやのよさ、動きの良さ、全く口臭のない美しい歯にびっくりしたものです。

私はイギリスについて翌日の朝から、師匠に犬のごはんの与え方を教わりました。師匠は、ドライフードは遠征や旅行、少量のおやつとしてのみ与えていて、

通常は「バーフダイエット」という骨と肉を中心とした生食の食事法を取り入れていました。


これは、基本的には骨と肉を全体の8割、半分ジューサーにかけたベジ(主に葉物)、ミネラル類のサプリ、フィッシュをはじめ良質のオイル、少量のアップルビネガー。

1週間に3回以上は鶏小屋で取れた生卵を殻ごと、1回はヨーグルトやカッテージチーズ、少量のベリーなど、1回は肉の替りにノンソルトのツナやサーモン、ミンチ肉やレバーに代わることも。そして1週間に1日は断食と骨だけ、という日もありました。

だいたいのレシピは決まっていましたが、その日の使いやすさや、体調、季節、年齢によって配合やサプリメントの量を変えていました。

2週間に1回は懇意にしている肉屋に行き、生のレバーやミンチを仕入れ、裏のごみ箱で食べられそうな大きな骨をもらってきます。肉屋のごみ箱を漁る、なんて日本にいる頃には考えられませんでしたけれどね!

そして10日に1度くらいの割合で、18キロの冷凍の骨付き鶏肉やターキーの首の部分だけが届き、納屋で床にたたきつけてバラし、スーパーの袋に4キロづつ入れて冷凍庫に入れたり、毎朝、鶏小屋に入って卵を回収するのは私の役目でした。

あまりにも異なる食生活を目の当たりにして、私はまさにカルチャーショックでした。

ですが師匠の犬たちの毛つやのよさ、柔軟な筋肉と病気の少なさ、口臭のなさはこの食事法によるものも多いということは私でもわかりました。

帰国して私は、我が家の老犬に同じような食事を与えることにしました。

私が初代の犬を飼い始めたのはもう30年ちかくも前になりますが、そのころは「手作りご飯」という概念はなく、祖父の家の犬は人間の残飯を食べていて、ドッグフードはむしろ、高級品でした。

日本でも最近は、ペットの食事を手作りされる方が増えていらっしゃいましたね。


ペットの食事について、意識が高まることはとても良いことだと思います。


ただ、私の感想のひとつとして、「ペットのための手作り食」というのは一般の飼い主さんにはやはり少し難しいところや、誤解を生むところもあるのではないかと思います。

私の師匠が行っていた「バーフダイエット」は、犬が野生動物出会ったころの食生活を模した食事法になります。

なので、基本的に食材はすべて生かフリーズドライ。動物性タンパク質が8割で、炭水化物はほぼ無く、野菜は草食動物の内臓物を模してすべてジューサーにかけます。また、根菜類は入れません。ミネラルとオメガ3,6脂肪酸などはサプリメントで補います。

実際、日本で「愛犬の手作りご飯」を検索してレシピをみると、その内容は実に多種多様です。

「正体不明の添加物が入っていない」「人も食べられる」という意味では安心ですよね。ですがそのすべてを、毎日毎日作るというのは、正直なかなか難しい・・・というお声があることも、よくわかります!

また、バーフダイエットや生食はすべての犬に適しているとは必ずしも言えないと思います。

師匠の犬たちは、ガンドッグ等をおこなうスポーツドッグで、運動量が多い子達でした。

生食に慣れていないワンちゃんには、軽く加熱したりしたほうが良い場合もあります。また、生で与えるために、高品質な材料、オーガニックの野菜などを選ぶことが必要になるため、価格が高くなる。

保存に適さない。小さいワンちゃんには、すべての栄養素を少量ずつ与えることが難しい、というデメリットもあります。

私自身はというと、今の犬は初代犬の体重の3分の1なので、やはりこのバーフダイエットを続けることがなかなか難しいということでバーフダイエットだけ、という食事法を行ってはいません。

また、防災対策としてもドライフードを食べられたほうがいい場合もあるので、ドライフードは使っています。

生食・ドライフード・缶詰・手作り食(加熱食)などを、きっちりとは決めずに、体調やこちらの都合でも利用しています。

「絶対これ!」ではなく、幅広い食事や食事法、愛犬ちゃんに合う、品質の良いものを、飼い主さんの負荷になりすぎないように続けるということ。

そして、何より愛情をもって、わんちゃんに食事を与えてあげることが、大事だと思います♪


【人生は、運と縁とタイミング】 ここまで読んで下さりありがとうございます✨ 
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