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昔の自分、今の自分

ふと昔の自分を思い出して
「なんであの時あんなに意気がっていたのかな?」
と考えました。

20前後、役者を志して
それなりに奮闘していた時。
劇団立ち上げて先輩に迷惑かけたり教わったり。
主宰だったので
色々判断したり仕切ったり。

下手くそながらに
必死に現場回してたら、
いつの間にか
劇団員から感謝されたり、
客演に来ていただいた
先輩方から誉めて頂いたり、それなりに結果が。


しかし周りから賞賛される
一方で、実はずっと頭の
片隅で
こんな事を思っていました。

「大したことない奴だとバレちゃいけない」

いま思うと赤っ恥ですよ(笑)
恥ずかしいぃぃぃ💦

要はただの見栄っ張り。

虚栄心が強くて
バカにされたくない一心で
出来ないことも
出来ないと言えず。

更に自分でそれを
認めることも出来ず。

「こうじゃなきゃ!」
「こうしなきゃ!」
「私がやらなきゃ!」

と、勝手に自分で自分を
追い込んでました。


しかし私の正体は
お馬鹿で不器用、
小心者の、ただの人。

凄い人でも特別な人でも
何でも無いわけですよ。

なので、いつまでも
隠しきれる訳がなく
何となくバレそうになった時

「どうしよう、バカだとバレちゃう…」

と冷や汗たらたら。

しかし意外にバレず
(いや、バレていたのかも知れないけど)

私の虚栄な日々は続いていくんですが

ある日、
何の前触れもなく崩れる日が来たんです。

きっかけは忘れましたが、
私が知っていなければ
ならないことを知らなくて、
周りが「あれ?」みたいな
空気になった時、

「バレた!」

と思いました。

もうダメだ、バレた、
おしまいだ。

皆から怒られる
がっかりされる
飽きられる
捨てられる

と、大袈裟でもなく
自分の人生が終わったと
思いました。

しかし、実際はそんなこと
ある訳もなく。

周りは「あれ?」の空気から
「そっか、じゃあさ~」と
会話が続き、誰も私を責めませんでした。

一人相撲とは
よく言ったもの。
本当に空回りしていただけ。

恥ずかしいったら、もう(笑)

しかし、このきっかけが
あったからこそ

今の自分は人に相談出来たり
仕事頼んだり、
空気を読んだり
自分の失敗を笑い飛ばせたり
人の失敗も許せたり

そんなことが出来るようになりました。

だから、周りに感謝です。
気づかせてくれて、
気づいた後も側にいてくれて。

劇団時代の、
ちょっとした
エピソードでした♪