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トトロのお父さん、草壁タツオに学ぶ、パパとしてのあり方

10回以上観ているのに、なぜまた観てしまうのか。不思議な魅力が満載の『となりのトトロ』私は、特にサツキとメイのお父さんである草壁タツオが好きです。子を持つ立場になって余計に彼の魅力を感じます。

親になっても、自分の夢を追い続ける

「お父さんは昔から、お化け屋敷に住むのが夢だったんだ」まさにその夢を叶えるシーンからトトロは始まります。考古学者という設定のようで、研究室に通っている様子が描かれています。

それでも、リモートワークのない時代に「自分がどう生きたいのか」を体現するような場所で、好きに生活をする。生産性の「せ」の字も出てきません。自分が好きなことをする。子どもに何か押し付けるようなことはしない。

サツキとメイは、なんとも伸び伸び育っていますね。お父さんはお父さんで好きなことをやっている姿を見て育っているからこそでしょう。

全てを受け入れ、自然体であり続ける

病院から電報が届いたでも取り乱すことなく、いつも通り子どもの話をする。なかなかできることではないですね。電話がない時代、それ以上確認のしようがないからこそ、慌ててもしょうがない。そう考えたのでしょうか。それにしても、落ち着きすぎです。(ちなみに草壁タツオは32歳の設定らしい)

雨の中、トトロとバス停で待っていたサツキとメイ。バスから降りてきたお父さんに向かってテンション高く「トトロに会っちゃった〜」と抱きつくシーン。「ばかなこと言ってるんじゃないよ」なんて一言も言いません。子どもの話を受け入れ、信じています。

私は、わが子が、「あのね、昨日おばけに会ったの」と話してきたら、信じる自信がありません。きっと草壁タツオは本気で信じてますよ。本気でそう思わなければ、子どもに嘘がバレてしまいますからね。

遊びを考え、一緒に遊ぶ

「二階に上る階段はどこでしょうか?」「家まで競争〜」と、ところどころで子どもと一緒になって遊んでいます。それも、本当に些細な工夫や掛け声で日常の些細なことをちょっとした遊びに変えています。

おもちゃやゲーム、道具がない中で、子どもと遊ぶとき、お父さんの柔軟性が求められます。紙1枚で何か楽しいことはできないか。手を動かすことで楽しませることはできないか。頭を使って考えるのは、何もビジネスに限ったことではないですね。工夫をする場面は、日常に溢れています。

楽しませる以上に、自分が楽しめることを見つけることができるパパは、魅力的な人なのではないでしょうか。

まとめ

どの登場人物に自分を重ねて観るかで、映画の見え方が変わってきますね。パパになった今、改めてアニメの名作をパパの視点で見直して観るとたくさんの新しい発見があるかもしれませんね。

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