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入院は今必要な休憩場所

入院してしばらくはとにかく何も考えず ただただ寝ていました。

なかなか止まらない思考もお薬でやっと休ませてもらえました。

それでもなかなか寝れないときは 夜中に追加の入眠導入剤をもらい 寝てました。

私のやるべき仕事は休むこと。




同室には

病名は知らないけど きっとしんどいのだと見てわかる様子の私よりずっと年上らしき女性や拒食症と見てわかる若い女性 自分から病名を教えてくれた統合失調症の女性と私の4人でした。


何日か経過するうちに少しずつちょっとの挨拶や簡単な会話を交わすようになりました。



食事の時は広いフロアーに集まるのですが

その時に私が一番驚いたのは拒食症らしき人たちでした。


食事は小さな噛みパックの飲み物だけでした。あとは鼻からチューブで栄養のある液体を体に入れていました。


まだ小学生の女の子。

その子はその紙パックひとつを飲むのも とても辛そうで 最後まで残って泣きながら飲むことに挑戦してました。


私ともうひとりの拒食症の成人女性と一緒に見守りながら 終わるのを待ってたりもしました。



重症

例えば 食べるのを拒否したり 危ない行動をしてしまう患者は 隔離病棟の中の更に隔離個室に入ることになります。


かわいそうですが命が危ないので それも仕方のないことかもしれません。

監視カメラ付きでずっと看護師さんたちが見守ってます。落ち着いてくるとまた戻ってくることが出来ます。


私も少し動けるようになり余裕があるときは 入院している患者の様子を観察するようになりました。


みんなそれぞれにいろんな症状で入院しています。


それぞれに違う人生を歩んできています。

それをお互いに語ることはありませんが

どの人も一生懸命生きています。


結果として今は入院という形になってはいますが

それにはそれに至る理由があると思います。

その時間が必要だからそうなっているのです。



退院の時

家族らしき人たちと一緒に荷物を抱えて

重い鍵のある扉を開けて出ていく後ろ姿。

その度に


「よく頑張ったね。長かったね。

どうかまた戻って来ることのないように」


そう願わずにはいられない気持ちになりました。


自宅に帰る人。

グループホームに入居する人。


先生も看護師さんたちも

とても優しく

とても静かな場所です。


辛すぎてどうにもならないとき 一時的でも休憩する事が大切ですね。

しっかり休んで 命のパワーを充電出来ることが長い人生には必要な時が有ります。

薬に関しては

一時的には必要な時もあると思います。

ずっと常用し続けると

必ず副作用もあります。


私個人としては

病気の種類により一概には言えませんが

少しずつ体調をみながら

先生と相談し

減らす事が出来ればいいと感じています。

精神科の入院に対して

勝手に想像して怖がったり

辛くても世間体を気にして病院へ行かなかったり

入院を拒否して

更に悪化してしまったり。


ここで少しでも雰囲気がわかって

ひとりで苦しむ事が減るといいなぁと思い

書いてみました。


病気に対する理解はとても大切です。

患者向け

家族向けと勉強できるところも有ります。


今はインターネットの発達により

専門家による相談窓口もあります。


患者同士の会やコミュニティもあります。

上手に利用していただけたらと思います。


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