病棟での生活は有意義な時間
いったい何時間眠ったのだろうか。
いつもの日常から離れ
ただひとりの私。静かな空間。
そこには今まで目の前にあった世界はない。
大好きな家族 友人 知人 私を知る人は誰一人としていない。
私は私とだけの時間を過ごそう。
私を愛そう。優しく大切にしていこう。
これでいいんだ。
この時間が私には必要なんだ。
頭と心を休めよう。
気になることを考えても
ここにいる限りどれも出来ないのだから。
私は私にそう呟いていた。
◆入院中の生活のパターン
起床→洗顔→朝食→看護士さんから自分の薬をもらいその場で飲む→歯磨き→自分のベッドで休む
昼食→服薬→歯磨き
夕食→服薬→歯磨き→寝る前の服薬
◆食事
広いフロアーにテーブルが並んでおり
そこに集まってみんなで好きな場所に座って食べる。
みんな静かに黙々と食事する。食事が終わったら薬を飲んでそれぞれの部屋に帰る。
◆入浴
お風呂場の前に掛かってるノートに
自分の希望の時間を選び⚪をつけ
順番で入浴
◆診察
1日の間に入院中の自分の担当医との面談診察がある。
◆部屋にテレビは無く 見たいときは食事する広いフロアーのものを見る。
とはいっても誰もそんな人はいない。当たり前と言えば当たり前。
3~5人ほど
朝のNHKのラジオ体操に合わせて
運動に出てくる人もあり。
少し意欲が出てきてるからか 指導されたからか?それはわからない。
私も入院して2ヶ月過ぎた頃?から
たまに参加してみたりもした。
そこにはエアロバイクも数台あったので 私もたまに少しだけやってみたりもした。
3か月目には少し運動もする気持ちが出てきたので鍵を開けてもらい 一般病棟の廊下や階段の登り降りをしてみたり売店まで買い物をしたりした。
ほんの少しだけど回復してきた証拠だと思う。
こうやって入院したときのことを覚えているのは 私が本当の意味で重症になる一歩前であったからだと思う。
障害にもよるけれど
重症状態や緊急入院などの場合 本人はそのときのことをあまり覚えていない事が多いと思う。
かくいう私も部分的に記憶に残っていないこともある。
後から友人に聞いて知ったのだけれど。
脳への薬の影響だと思う。
途中状態を見ながら薬の調整したりしてるので 時には強く効きすぎたりもあると思う。
脳の病気を自分が体験して いろいろ勉強になったことがいくつものある。
その経験が
今の私の人生の目的に繋がっていると自信を持って言える。
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