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自宅でできる真珠(パール)のお手入れ

6月の誕生石、真珠(パール)。ジメジメとした梅雨の時期、そしてこれから訪れる夏本番。汗をたくさんかく季節は特に、真珠のお手入れが欠かせません。普段のお手入れはご自宅で簡単にすることができます。きちんとお手入れをして、大事なアクセサリーを長くきれいな状態で保ってあげてくださいね。


真珠の大敵は酸

真珠の主成分は炭酸カルシウム。「酸」に触れることで真珠層が溶け、真珠にとっていちばん大事な輝きを失ってしまいます。

酸は汗だけでなく、化粧品や香水などにも含まれています。そのため、真珠のジュエリーを身につけるときは必ずお化粧をしたあとに身につけるようにしてください。

たとえば、ネックレスを着けた後に香水を振りかけたり、ファンデーションや日焼け止めクリームが付着したりすると、真珠が傷みやすくなります。

また、身につけたあとは必ず柔らかい布で拭いてから、ケースに入れて湿度の低い場所で保管しましょう。そのまま放っておくと、真珠が白い粉を吹くなどして使えなくなってしまいます。


お手入れの方法

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用意するもの

・乾いた柔らかい布(ガーゼや眼鏡拭きなど。眼鏡拭きを使用する際は、汚れや皮脂などが付着するのを避けるため、新しいものを用意して真珠のお手入れ専用にしてください。こちらの記事ではガーゼを使用しています。)


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まず、ネックレスやブレスレットは「カニカン」(留め金具)を取り外し、輪っか状ではなく一本のひものような状態にします。


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どちらかの金具を持ち、乾いた柔らかい布をあて、軽い力でスーッと抜くように拭きます。一度だけでは拭ききれないため、何度か同じように拭いてください。このとき、金具を強く引っ張りすぎないようにしてくださいね。

もし汗をかいた肌に直接着けてしまったり、お化粧品が付いた手で触ってしまったりした場合は、水で濡らしてよく絞った柔らかい布で何度か拭いてから、乾いた布で拭き取ってください。


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シルバーの金具も変色しやすい素材です。同じように布で拭いてあげると、こちらも変色を防ぐことができますよ。


お水で洗うのは緊急事態だけ

ロングネックレスを着けてお食事をする際は、スープやソース、ドレッシング、果汁などが真珠に付いてしまわないように気をつけましょう。

うっかり付けてしまったときは、お手洗いに立った際に水で軽く洗い、乾いた布で拭いたあとに自然乾燥させてください。ただし、水道水にはカルキなどが含まれており、頻繁に水洗いをすると傷んでしまいます。お水を使うのは緊急事態だけにして、最後は必ず乾いた布で拭くようにしてくださいね。


真珠は生き物。お手入れをしていても、使い方によっては真珠層がダメージを受けてしまうことがあります。

「あこや真珠」なら、購入したお店などに相談すればクリーニングで美しさを復活させることができます。ただし、多くの店舗では有料での対応。また、「淡水真珠」はクリーニングの対象外であることがほとんどです。日頃のお手入れと丁寧な扱いを心がけて、長く愛せるようにしましょう。

※SANでは、SANの商品はもちろん、他店舗でご購入された商品のクリーニングや修理も承っています。お気軽にお問い合わせください。


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