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簡単にできる「演じる」ことのすすめ② 大きく手を振って「別れ」を演じてみる

おはようございます。福岡市で「灯台とスプーン」という演劇団体の劇作家・演出家をしています、田村さえと申します。(フリーランスのデザイナーもしてるよ!)

最近は八百屋さんにプラムやスイカが出てきていい感じに夏の到来を感じますね。すっぱい桃シリーズではネクタリンが好きです。もう少ししたら出てくるかな…。

前回のnoteが想像以上に読んでいただけて、演じることや演劇に興味を持っている方はそこそこいるんだなということもわかり、とてもうれしかったです。(読んでくださった方、取り上げてくださったnote公式さんありがとうございました〜!)

演劇を続けるために向き合わなければならない現実

私は主に小劇場と呼ばれる場所で演劇をやっています。毎回、結構頑張って作品を作って、結構頑張ってお客さんを呼んで、活動を回しています。最近は劇団だけでなく、子どもたちと一緒に演劇をつくったり、映画の脚本に参加させてもらったり、活動が他の仕事にも繋がってきて、それをきっかけに劇団でできることがもっと増えたりして、うれしいです。

ただ、やっぱり本番をお客さんに観てもらわないことには、作品作りは続けられないわけで……。たくさんの人に観てもらいたい!と思える作品を作っても、なかなかそもそも「演劇を知らない、観にいく習慣が無い」という方が多いのが悩みどころ。

今までも演劇ってよくわからないと言われることが多かったのですが、同世代の友達からも「小劇場演劇って何?」とか「戯曲ってどう読むの?売ってるものなの?」「テレビの女優さんがくるの?」「毎回歌ったりするんでしょ?」など聞かれ、演劇って相変わらず、わかりにくくて敷居の高い文化なんだな…とショックというか、半ば諦めというか、ちいさく絶望していました。

年々私たちの居場所(演劇をやる人だけでなく観る人も含めて、だれもが気軽に集まれる場所)だった劇場は減っているし、忙しい現代人はNetflixやアマゾンプライムがあれば、劇場はおろか映画館にすら行くのも億劫で、演劇や文化芸術に携わっている人にとって、がっかりする現実は色々あります(そんな私もプライム会員ですし)。

欧米では義務教育で習える演劇が、日本ではほとんど触れる機会がないのも、要因の一つ。

(※お遊戯会と演劇は違います)

ただ、色々考えた結果、このインターネット時代、こちらから知ってもらえる努力をしなきゃいけないんだなと思うようになりました。そこで、もっとライトに演劇について触れられるコンテンツがあってもいいのかも、ということで、しばらくはむずかしいこと考えずに、誰でも簡単に演劇を日常に取り入れられる記事を書いていこうかなと考えています。

演劇をもっとライトに日常に取り入れてほしい

演劇そのものは敷居が高くても、「演劇的」と呼べる状況や、演劇を使って日常のいろいろを乗りこなす方法は実は身近にたくさんあって、そういったことを伝えていけたらいいのかも、と。

人生は劇場!私は女優〜〜!みたいな言葉がありますが、冷静に考えると、あながち間違っていないなとも思うのです。

今回も、前回の続きのような「演じる」関係の記事なのですが、今回は超プチ実践編です。

読んでみて実際にやってみてもいいし、やらなくってもいいし、例の一つとして読んでいただければ幸いです。

前置きが長すぎました……やっと本題です。

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