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做夢

久しぶりに…本当に久しぶりに前職時代の夢を見ました。

東京駅からほぼ雨に濡れずに行けるほど近かった事務所が入っていた八重洲のビル。再開発で取り壊されてから久しいです。

本当は再開発の為引っ越しするべく、近くの神田辺りでオフィス物件を探していましたが、結局トップの判断で事務所を閉めることとなり、解散の形になったのが3年前の11月末日。

私自身はやりがいもあり、それなりに認めてもらえていた職場。休みが取れない等の不満はありましたが、収入等は問題なかったので転職を考えるような事は無く。

突然事務所解散が発表された時は、今一つ実感がわかず、不安と言うより新しい生活を送れるという漠然とした期待があったのをよく覚えています。


こじんまりとした事務所で、少数精鋭でまわしていて、男性主体で女性は私の他に先輩が1人だけ。

私より5つ上の頭に良い方で、キツイ部分はあるものの、尊敬に値する人だと思って一緒にずっと丸18年、正面に座って仕事をしていました。その当時は。


事務所最後の日、また近いうちに皆で集まりましょうと言って別れ、しばらくして…

じわじわと、自分がずっと我慢していたんだという事がわかってしてしまいました。

多分、防衛本能だったんでしょう。嫌になったらやっていけない、という。


なるべく彼女の理解出来ない話はしない、とか

彼女の反対しそうな意見は言わない、同意されそうな事だけ口にする、とか

もう、習慣になってしまっていて、今になってみると、本当の自分の考え方もよくわからなくなっていたような気がします。


思い返すともう、本当に色々。

政治の話はあまりしたく無かったので、敢えて彼女がそう思っているだろうと思うような事を仄めかしたり。

彼女の友人達の話を聞いていると、私が絶対に友人になれないであろうタイプ人だと思いながらおくびにも出さなかったり。


こうなって解ってくると、今会っても、もう以前の様には受答え出来ないです。別に彼女が悪者、というわけではないのですが、今会っても私本来の個性が、多分我慢出来ない。

実際、昔、わざと彼女の気に入らないであろう意見を試しに言ったら物凄く嫌な顔されたのを覚えていて。

なので

3年前に解散してから何度となく連絡が来ても、超多忙を装って皆で集まる場所に行かず。


そうこうしているうちに、一年前に元々体調が芳しく無かったトップが鬼籍の人に。

私の事をずっと気にかけてくれていたのに、退職してから一度も会いにも行かず。

お通夜には彼女のを含め多くの知人が参列したのに出向かず、告別式にだけ顔を出したのが丁度一年前。

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あれから一年。

こんな年にはなるとは思っていませんでしたが、本当になんとも言えない一年でしたね。

ちょっと飲んで感傷的な駄文に最後までお付き合い、ありがとうございました。




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