乾杯-min

『仲の良い友達とは別にお酒を飲まなくても楽しい』の回

お酒は二十歳になってから。飲んでいいってだけで、飲まないといけないわけではない。ただ、いざ社会に出てみるとお酒の場=コミュニケーションの場みたいなことはまだまだビシビシ残っていて、これはお酒が苦手な人は大変だよなあと思う。まあ、わたしは別に飲めるんですけども。

お酒が苦手というよりも、飲み会の場が苦手という人もたくさんいるだろう。わたしも個人的には仲良くなるために行く飲み会は嫌いであって、仲良くなってから飲みに行きたいと思っている。まだ仲良くないのに飲みに行くのは普通にしんどい。仲良くなりたいなと思っている人との飲み会であればまだしも、よく知らない上司との強制イベント的飲み会は普通にしんどい。その度に、ポケモンでどのルートを歩いても「!」と発見されて、先に進むためには絶対に戦闘しなければならない短パン小僧を思い出す。「めんどくさいねん、短パン小僧。おれはお前の相手なんかしてる暇はないねん」と思ってしまう。それに小学生低学年のころは、短パン小僧の短パンの意味が全く分からなかった。短いズボン=短パンという概念がまだ自分の中に芽生えていなかったから、食べる方のパンだと思っていた。あと今思えば、ポケモンバトルに勝って短パン小僧からお金もらえてたのもすごいシステムだよね。敗者が勝者にお金を払うって、ものすごくシビアな世界観。そんな短パン小僧のことはどうでもよくて、言いたいことは仲の良い人とだけ飲みに行きたいということである。閉鎖的ぃ、閉鎖的ぃぃ。

もっと言えば、仲が良ければ別にお酒もいらないのである。仲の良い友達とはファミレスのドリンクバーでも十分に楽しい。っていうか、中学、高校のころはそれで十分やっていけてたじゃないか。なぜ大人になって急にお酒が必要になるのか。ただ、逆に大して仲良くもない人とのファミレスのドリンクバーは地獄である。少しでもその場を離れる時間を作るために、ものすごい勢いでドリンクバーにおかわりに行くことであろう。飲まないと間が保たない、だから仲良くない人との食事の場ではアルコールの力を借りて、無理やりテンションを上げなければならない、それは理解できる。そもそもそんな状況になるのであれば飲み会なんて開くなと思いますけんども。けんどもね。

そういうお酒の場を開きたがる上司は結構な割合で「こういう場で色んな人に顔を覚えてもらうことが大事やねん。色んな人と仲良くなってたら、いざという時に助けてくれるから」と言う(当社調べ)。いや、仲良くなくてもいざという時は助けてよ。「いざという時やけど、アイツは仲良くないから助けんとこ」って子どもかっ。そこは仕事なんだから個人的な感情は置いておいて、みんなで助け合うべきであろう。どういう意識で働いてんねん、それでも大人かとツッコみたくなる。ほら、こんな風にして別にお酒を飲んでもないのに人の愚痴がスラスラと出てくるので、やっぱりお酒なんていらないんですよ。


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