いま逆張りで挑戦できること

『経営メモ』 2020年3月14日

私は自家焙煎のコーヒーショップ、いわゆる喫茶店を経営している。
お金になりそうなアイディアとかを思索するのが昔から好きで、営業中でも常に考え事をしている。

そのアイディアの98%は大体お蔵入りするのだが、2%程は実際に役立つことなんかもある。数撃ちゃ当たるという感覚でアイディアを模索する。

考えるだけならタダだからネ。

ここ北海道札幌市では今月、知事による緊急事態宣言から3週間連続、週末の外出自粛要請が出ている。経済は停滞し、中小や飲食は突然の持久力勝負に突入、札幌マラソンのリハーサルだろうか。
大きなショッピングセンター(GMS)も営業を突然休止。もはや世紀末である。

そんなとき経営者として用意しておくマインドは
いわゆる「逆張り」だと思っている。

つまりどういうことか。
天の邪鬼とはちょっと違う。

世の中の流れに逆らうというのは、周囲の同調圧力に打ち勝つということ。
とかく日本の社会は右倣えで自己を承認するため、何も考えずにただ世の中に合わせる人が多い。そこに逆張りを仕掛けていくのです。

外食に使う予算が余っていれば、普段は入れないようなお店に通ってみればいい。きっと新しいご縁が生まれるきっかけになるだろう。

リモートワークで古い頭の人間が手こずっている間に、驚くほど仕事をこなしてみたらいい。ここでの活躍は目立つ。夏ボーナスが跳ね上がるかもしれない。

どんなビジネスパーソンでも中止延期続きでスケジュールに穴が空いている。今こそアポが取れないあの人に会って、お茶でもしたら良い。思いがけない巡り合わせに遭遇してしまうかもしれない。

不況こそ大チャンス。似鳥昭雄の哲学である。
景気のいいときは投資を半分に控え、不景気に積極的に投資をしていくことで、繰り返す好況と不況の波とは逆の波をセオリーとして作っていく。
景気が悪いほうがチャンスは多く、投資はしやすくなり、優秀な人材も確保しやすいのだという。

景気が良ければ業績の数字は上がっていく。健全な経営であればそれは当たり前だろう。そういう時は同業他社もみんな上がる。
逆に不況となると競争相手は大きく沈み、場合によっては倒産することも。要するに、不況を経るたびに市場占有率がアップしていくと似鳥氏は語っているのだ。

じゃあ私はこの3月、どこに逆張りを仕掛けていくのか?

まず余剰資金を運用している仮想通貨。個人も機関も下げトレンド、売りであるが、私はあえて買ってみた。月に1万円ずつ余剰分を口座に放り込んでいくセルフ積立スタイルなのだが、4月と5月の分を先行投資で仕込んでおいた。アフターコロナのタイミングで大きな反発が来ることを予想している。

カフェの運営に関しては、イベントメインで進めていく。今月はローカルなカフェ交流会があり、そして味利きの競技会(カップテイスターズ)を開催する。人材にもっと積極的投資をし、6月以降に活躍するであろう店長候補の育成を加速させていこうと思う。

コーヒー豆の販売も単にオンラインで「値下げ」をするのではなくて、より付加価値を提供していく。家でコーヒーを飲むからこそ、普通のコーヒーではなく、普段見ないような希少なコーヒーを目玉にしていく。少し背伸びをしたら手が届きそうな価格帯の高級品である。ここに活路を見出していく。

そして今こそ新しいことを始めたい。
朝の時間(だらだら布団で寝ていた)を活用した、このnoteの執筆であったり、キャンプファイヤー上のオンラインサロンの運営、今までになかった動画コンテンツの提供など、多岐にわたるだろう。

数撃ちゃ当たる。
なんでもやってみて、だめなら無かったことにすればいい。笑

それが僕のビジネスマインドなのだから。


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