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長く着るために、キホンのケア その2

ファッションが好きだからこそファッションの仕事につき、お客様に自分が作った服を着てもらって実感したこと。
それは、人によって服のケアの仕方が全く違うということでした。

それぞれに日常があり、仕事もさまざまだし家事の時間もばらばらです。
家事も、だれかに教わったわけでもなく気が付いたら身についていたという方が多いはず。
忙しい日々の中で「服をどういう風に洗濯するか」なんて、改めて考えたことがないかもしれません。

ファッションが好きで仕事にしているSALUÉの藤冨が、家事の中でも特に大事にしていた服の洗濯。
これが正解だ、ということではなく、それぞれの生活に合う方法が正解だと思いますが、少し気になっていた方は読んでみてください。

まず、洗濯そのものは服を清潔にするだけでなく、意外と服のダメージにもつながるという意識が大事。

なるべく服を長持ちさせ、きれいに着続けるために、次回からぜひ、以下のことをおすすめします。

洗濯前に… ① 服のチャックやボタンを全て閉める ② 服を裏返す

①は型崩れ防止、②は服の色褪せ防止・傷み防止につながる基本です。

服の表面は擦れることでどんどん傷み、色褪せていきます。脱いだ状態のまま洗濯機に入れたくなりますが、きちんとボタンを閉め、裏返すことでボタンの割れも防げます。

さらに服は裏側こそ汗で汚れやすいので、裏返して洗う方が服をきれいに保てるから一石二鳥なのです。

洗濯では… ① 黒いものと白いものを分けて洗う ② 洗剤の成分もチェックして

①は定番ですが、色移り防止のためだけでなく、後々のほこり問題にもつながります。
例えば黒いTシャツとタオルを一緒に洗うと、黒いTシャツにびっしり白いほこりがついていることが。それをコロコロで頑張って取る手間と時間を考えると、初めから分けて洗う方が楽かもしれません。

②はそれぞれ好みの洗剤があるかもしれませんが、お客様から変に色落ちした、縮んだ、というお話を聞くと案外、洗剤にも理由がありそうでした。
昔ながらのものは安心だと思われがちですが、成分表示を見てみると、意外と蛍光剤がばっちり入っていたりします。

日頃のシンプルな汚れは、本来は水だけでも落とすことができるので、強力な洗剤よりもやさしい洗剤をおすすめします。
ちなみにデザイナーの藤冨を含め、SALUÉ周りのスタッフは写真の洗剤・柔軟剤を使用しています。

写真のエコ洗剤は、地球にもやさしいだけでなく、無理に服の汚れを落とそうとしないので、服にもやさしいのです。柔軟剤の使用量は、基準の4分の1程度にしています。

洗濯機を使うなら… ① 「手洗いモード」がおすすめ ② 脱水は甘めに

タオルでも靴下でも、なんでも手洗いモードにしておけば間違いないです。
手洗いモードは初めから脱水時間が甘めなので、シワも少なく、干す時にきちんとのばし形を整えればアイロンいらずです。

ただ、脱水が甘いと乾くのにも時間がかかるので、タオルなどシワが気にならないものであれば、追加で脱水すると良いと思います。

 Tシャツなどシワになりやすいものは、脱水の途中で、先に取り出してしまっても良いくらいです。

干す時… ① 干す時も裏返しのままで ② 直射日光の当たらないところに干す

干す時も、色褪せや型崩れなどの原因になるポイントがあります。

ダメージを防ぐために、裏返して洗濯したものを、そのまま裏返しの状態で干すようにしてください。ハンガーも、服に合わせていろんな長さ・太さのものを揃えておくといいかもしれません。

そしてなるべく直射日光の当たらないところへ。特にリネンは必ず室内干しをお願いしています。

裏返していればまだ裏が色褪せるだけなのでマシですが、ベランダやお庭は直射日光が当たる、という方は、大事な服はなるべく室内で干すことをおすすめします。

ひとまずこれだけ気を付けてもらえれば、服の劣化を少しでも遅くできるように思います。

いろんなライフスタイルがある中で、SALUÉの服を長く着たいと思ってくださっている方、洗濯について見直したいと思っている方に、ほんのちょっとでも参考になれば幸いです。


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