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進路や仕事を自分で選択できる大人を目指す「中学生リーダー研修会」 開催レポート

先日、月形町教育委員会が実施する「中学生リーダー研修会」をソルトワークスで開催しました。中学1年生を対象に行われた研修のプログラムや当日の様子をご紹介します。

「中学生リーダー研修会」 とは

「中学生リーダー研修会」は、月形町教育委員会が主催し、つきがたDesignが企画した研修です。次世代を担う中学生が普段触れる機会の少ない企業を見学し、交流を通じて「視野を広げ、将来の進路や仕事を自分で選択できる大人を目指すこと」を目的としています。例年、夏休み期間に道内の企業を訪問し、さまざまな業種や職種への理解を深め、働くことの意義や楽しさについて学びます。

開催の経緯とプログラム

今回の研修受け入れにあたり、研修の目的に共感し、将来を担う中学生にIT業界やクリエイターの仕事を知ってもらい、将来を考えるきっかけとなることを願って賛同しました。

ソルトワークスでは、札幌から全国へWEBサービスを展開する企業として、クリエイターの働く姿や対話を通じて、IT業界で働く楽しさや新たな視点を得てもらえるよう、プログラムを用意しました。

1. Our Business 「ソルトワークスってどんな会社?」
2. Our Works 「ソルトワークスで働いている人はどんな仕事をしているの?」
3. オフィス見学ツアー 「クリエイターが働いている環境をみてみよう!」
4. 道内地方出身スタッフに聞く 「中学生のときの自分と今の仕事」
5.質疑応答 「クリエイターにインタビューしてみよう!」

当日は月形中学校1年生7名と引率の月形町教育委員会、つきがたDesignの方々が来社しました。ソルトワークスのイベントスペース「SALTPARK」のひな壇に座り、スライドを投影しながらイベントを進行しました。

冒頭では、ソルトワークス独自の制度である「SALT NAME」を紹介し、スタッフ全員がニックネームで呼び合うカルチャーに触れてイベントがスタートしました。この制度を通じて、フラットで親しみやすい職場環境が醸成されていることを伝えました。

当日使用したスライドの一部

プログラムに入る前に代表の鶴さんから、時代が変わっても仕事において変わらず大切なことについてお話があり、「仕事は思いやりで成り立っているので、感謝を忘れないことが大切」というメッセージが伝えられました。

ソルトワークスの事業を知る

プログラムのスタートは、執行役員CSOの飛雄馬から会社概要やサービスのラインアップを紹介し、さまざまな職種のスタッフが自社開発でWEBサービスを作っていることを伝えました。

サービスに触れてもらうため、ソルトワークスが展開しているプリントアプリ「コンビニフォト!」の体験コーナーを設けました。

実際にアプリのUIやサンプルシールに触れてもらい、写真やスタンプを組み合わせてオリジナルのシールを作成しました。特に、プリントシール風デザインを作成できるフレームが人気で、「自分たちでプリクラが作れちゃう!」といった楽しそうな声が上がりました。

自分で作ったデザインが形になる体験を通じて、IT技術やデザインの楽しさを実感し、クリエイティブの魅力を肌で感じてもらえたのではないでしょうか。

ソルトワークスで働く人の仕事を知る

次に、「コンビニフォト!」を題材に、デザイナー、エンジニア、マーケターの3つの職種について、それぞれの仕事内容やサービスにおける役割、仕事の魅力を各セクションのゼネラルマネージャーが紹介しました。

デザイナーの紹介(糖分)
エンジニアの紹介(藤竜)
マーケターの紹介(カトケン)

それぞれの専門的な視点から仕事を紹介し、各職種がどのように連携してひとつのサービスを作り上げていくのか、そのチームワークの大切さにも触れました。IT業界で働くことの楽しさや醍醐味が、伝わったのではないかと思います。

クリエイターが働く姿や環境をみる、オフィスツアー

座学だけでなく、実際に働く姿を見てもらうため、オフィスツアーも行いました。
グラフィックデザイナーのチャパが3Dデザインツール「Blender」を使用してデザイン制作する様子を見学し、デザインが完成するまでの工程を学んでもらいました。

複雑なオブジェクトをスムーズに作り上げていく様子を見て、生徒さんたちは、モニターに映し出されるデザインが少しずつ形になっていく過程を、真剣な眼差しで見つめていました。

デザインが完成するまでの一連の工程を説明しながら、デザインのアイデアがどのように具体化されていくのか、そのプロセスも丁寧に学んでもらいました。

オフィスの一角にあるフリースペースでは、ソルトワークスのアイドル・そるりとの触れ合いタイムも!そるりを撫でたり抱っこしたりと、楽しそうにコミュニケーションを取っていました。

道内地方出身のクリエイターによる将来へのアドバイス

オフィスツアーの後は、フロントエンドエンジニアのいとうせいこう、WEBデザイナーのまりも、マーケターのクレオが登壇し、13歳当時の夢や現在の仕事に至るまでの経緯、好きなことを追求したり、経験を積み重ねて自身の道を見つけたりすることの大切さを伝えました。

当日インタビュー形式でお話した内容を紹介します。

───13歳のとき何になりたかった?

クレオ(マーケター):「ダンサー」
5歳から始め、今も続けているダンス。当時、最も熱中していたのがダンスで、将来はダンサーを職業にしたいと考えていました。

まりも(WEBデザイナー):「看護師」
手に職を持ちたいという思いから、安定している職業として看護師を目指していました。当時見ていたテレビドラマ「ナースのお仕事」の影響も大きかったです。

せいこう(フロントエンドエンジニア):「漫画家、声優」
家族の影響で絵を描くことが好きで、漫画家になりたいと思っていました。また、アニメが好きで、演劇部にも所属していたことから、声優も将来の職業として考えていました。

───13歳の夢から高校時代今の職業に就こうと思ったきっかけは?

せいこう「プログラミングの楽しさに気づき、デザイナーからエンジニアに転身」
デザイン専門学校に進学し、WEBデザイナーとして就職。当初はエンジニアになるつもりはありませんでしたが、20代前半に業務でコーディングに触れその楽しさに気づき、「自分はプログラマーに向いているのでは?」と思うようになりました。
ソルトワークスに入社後、エンジニアリングの魅力をさらに実感し、今ではこの仕事が大好きになりました。

まりも「異業種の経験を経て、好きなことを仕事にするためデザイナーへ」
高校卒業後、看護師にはならず公務員として働きましたが、安定した職業である一方、自分には合わず退職。次は「好きなことをやってみよう」と考え、高校時代に美術が好きだったことや、コンビニのバイトでポップを描くのが楽しかった経験から、デザイナーを目指すことに決めました。
印刷会社で一からデザインを学び、その後専門性を高めるためにソルトワークスに転職し、現在に至ります。

クレオ「経営学を学び、マーケターという仕事の魅力を感じた」
高校で社会や経済に興味を持ち、経営学を学べる大学に進学しました。大学時代に、講義や実際の事例を通じてマーケティングの仕事やその魅力を知り、就職活動でマーケターを目指すようになりました。

───今、自分が中学生だったら?(クリエイターから13歳の皆さんへアドバイス)

まりも「今から意識してほしいこと」
自分で情報を取りにいく、自力で調べることを意識してほしいです。
今はいろんな方法で情報を得られる時代。“勉強を頑張ると同じくらい、自分で道を切り開くこと”も意識してほしいです。

せいこう「もっとやっておけばよかったと思うこと」
もっと遊んでおけばよかったと感じています(笑)
僕は、真剣に仕事につなげるつもりでひたすら遊ばずに絵を描いていました。勉強も大事だけど、“今しかできないこと”も大切にしてほしいです。

クレオ「やっていてよかったと思うこと」
厳しい部活を仲間と乗り越えたことで、チームで協力することやコミュニケーションの大切さを学びました。仲間と一緒に切磋琢磨して何かを成し遂げる経験ができたのは、本当に良かったと思います。
苦楽を共にした仲間との付き合いは大人になってからも続くので、“仲間との時間”を大切にしてほしいです。

イベント最後には、質疑応答の時間が設けられ、デザインに関する質問や、代表や人事への質問が寄せられ、生徒さんからお礼の言葉をいただきました。


生徒さんからは、「仕事は難しいものだと思っていたけど、案外、楽しそうだし、この経験を今後に生かしたい」「職場が明るくて、みんなで協力できて、会社員のことをよく考えてる会社に就職したい」といった感想をいただきました。

今回の研修を通じて、将来について考える際に少しでも参考になることがあれば、私たちも大変嬉しく思います。
次世代を担う若者たちが、自分自身の可能性を信じ、多様な選択肢の中から自分らしい未来を考える一助になればと願っています…!