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兼業主夫というのは意外と良い その1

先日、結婚23年目を迎えました。アメリカ人夫と。アメリカもこの世代はITバブル、9・11、学費高騰、ハウジングバブルにリーマンショックとやってきていますから、日本の氷河期と同じで苦労が多いんです。そこで日米報われないジェネレーションX同士、時代と状況に合わせてフレキシブルに家庭の役割を担ってきました。(私の過去記事を読めばわかります。)

流れはこんな感じ。

私:元々建設エンジニアだったが、夫の転勤で専業主婦になる。だが突然自営で稼ぎ始め起業までする。子供が中学生になって、ようやく建設エンジニアに復帰。

夫:元金融サラリーマン、東京でも働いていたが、外資でも米国内でも子育てに理解あるような環境では無い。これが現実。常にレイオフやアウトソーシングを心配し、妻がキャリアを諦めざるを得ないという理不尽さは日本と同じ。

なのに、専業主婦の妻がなぜか稼ぎ出す。
そして思い切って脱サラをもちかけてくる。

私:そんな夫に「ざけんな!てめーのせいでこうなったんだろが!サラリーマンとして働き続けろ!これで稼いだ金はアタイのもんだ!」とブチ切れながらも、やってみる事にする。ここからしばらく、アメリカの健康保険に毎年200万円が消える生活に突入する。(天使と呼んで欲しい)

夫:意外と経営手腕がいい事が判明する。特にマーケティングやコミュニケーションに強く、ビジネスを拡張させる。
脱サラがまあまあ成功したと言える状態になる。
ビジネスの方針、アイデアは私が持ってる事が多いが、彼はそれを実現させる能力があるのでCEOとなっている。

この状態で小さい子供たちを抱えながら5年ほど経営を続ける。夫婦で常に一緒にいる状態なので、どんなに好き同士でもストレスが溜まることが多くなる。いわゆるコワーキングスペースも借りてみたりしたが役立たず。ねっとわーく?ボストンでさえ夢見るクソ野郎しかいなかったぜ?
まあね。
うちも私がいる時点でブラック企業だし。
そんなもんよ。

そうこうするうちに2019年。
零細企業だが安定化はしてきたので、こっちを「副業」みたいなことにして、夫がサラリーマン復帰する。

脱サラを考えている皆さん。これが現実です。
長くは耐えられません。笑

だが今度は福祉系ノンプロフィット。給料は安いが金融とは違って障害児のいる我が家に理解があり、勤務時間も短く福利厚生も良いので総合すると悪くない。

私としても、「これでやっと朝も晩も夫と過ごしているような日々が終わる!」と喜んでたところで…

コロナ禍ヒャッホー!

定型発達の次男がまずリモートになる。

英語が母国語で無い人が国語教える恐怖

重度自閉症で寮生活をしている長男さえ自宅に送られる。

メンタル強化サンキュー
あんたまで

そして通勤するはずだった夫もリモートに。

ヒカキン助けて

地獄。笑

つづく

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