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発達障害児の子育て 5

その1その2その3その4の続き。

ADHDボーダーの息子は現在、週休2日の会社にもかかわらず土曜日出勤も嫌がらず(休出、残業代はちゃんと出る会社です)働いています。さらに私から借金して自費でCADを購入して、日曜ですらAPIでカスタマイズしていたり何かと忙しいようですが、眼精疲労がひどくなり頭痛がするというので眼科に行くと、、、、、、

両眼視出来ていない

こう言われたようです。

そういえば昔から眼力が強かったのを覚えていますが、眼科に斜視だと診断された事はありません。
さらにちゃんと片目ずつ物を見る事が出来るんです。なのに、何かを見る時に片側の目でしか見てないらしいんです。

斜視が明らかな場合は早めにわかるらしいんですけど、少しだけ斜視で、両目とも見えている場合は気づかれにくくて、30代になってあまりの眼精疲労から判明する事があるようです。

まだ20歳ですが、精神的にも肉体的にも負荷が高くて病んでしまう人も出てくるようなハードワーク部署だったからこそ早めにわかったらしい(ブラックではないんだけど設計職だから、、、)。

彼の見えている世界

かくれ斜視とか斜位とか呼ばれているようなんですが、見る方向が異なるので片方の視覚情報をシャットアウトして、ものを見てるらしいんです。

うちの子は左眼がわずかな外斜視で、外側に向かう目を「耳」の筋肉で中心に持ってきて、なおかつ珍しく左が効き目なのでそちらで見て、右眼の情報を脳で捨てて補正している、と。説明を聞いても「ちょっと、何言ってるかわからない」です。とにかく力を入れ続けて物を見ているので、眼力は強くなるし、集中力も人一倍必要になっていたのかもしれません。

それを補正するためのプリズムレンズという眼鏡を作ってもらうと、今までと違う情報が脳に来るので気持ち悪いらしいのですが、眼は圧倒的に楽だとの事。

ADHDは「気が散りやすい」「ケアレスミスが多い」と言われますが、うちの子も完全にその通りでした。でも、見ている世界がそもそも違う場合もあるのです。特にモノがダブって見える複視が起きやすく、目を合わせて話をすると顔の形が変わってくるので、小さい頃はそれで遊んでいたと言うのです。

眼科の検査で斜視と言われた事が無く、両目とも見えているので気づいてあげられなかったのだけれど、もう少しはやく気づいて上げられれば、ただでさえ大変な子供時代で違った事もあったかもしれません。

一生わからない事もある

うちの子はADHDの症状があるにもかかわらず、割とちゃんとした会社に入る事が出来たのですが、あまり負荷のかからない人生を送らせてあげられれば(親として保護し続けられるのであれば)、こういった事に気づかずに過ごせたかもしれません。

どちらが良かったのかはわかりませんが、斜視や乱視は遺伝するとも言われていますので、親戚にそういう人が多い場合は、診てもらう事をお勧めします。うちは嫁の親戚に斜視が結構いるし、嫁さんはデスクワークじゃないけれど、いつも「メガネが合わない」と言っているので、今度は嫁さんも見てもらおうかと思っています。





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