墓に入らないという意思
うちの家計はみんな貧しかったくせにちょっとバブル期に儲けた三男と一緒に祖母が買った墓がある。こんな家系には身分不相応なものだと思う。これは一応長男である私の父がメインで管理者になっている。
私は一人っ子なので、どうやらこれを継がなくてはならない。
ただでさえ親戚関係と疎遠で、普段特に連絡も取っていないのに墓を相続しなくてはならないというのは非常に面倒でならない。おまけに父には残せるような財産すら無い。少しくらいはあるでしょ?と思うかもしれないけれど、本当に何一つない。
本当につくづく嫌になるのが、普通長男の相続なんてものは本家としての責任にプラスして農地だとか家と介護がセットになったとしても、合算すればプラスになる程度の財産があって引き継ぐわけだけれど、私にとってメリットになるものは何一つ無く、完全にパーフェクトに負債でしかない。
そう考えてたらここに行きつきました。
「あ、俺、あの墓入るのやめよう」
家族にも「葬式なんて挙げないでいいから、どこぞにでも散布してもいいし、なんなら業者に処分してもらえればいい」とも言ってみた。
そんで、俺の代であの墓を終わらせる。その墓じまいの金も貯めなきゃいかんな。
これはこれで目標が出来た。あとはどうやって親戚に伝えていくか、、、
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