田舎の考察 ”次の町まで何キロ”

今日は北海道の移動事情についてです。ここは北海道なのでもちろん距離感のスケールが大きくなりますのでご注意ください。

私のいる富良野は北海道のちょうど真ん中あたりにあります。東西南北どこに移動するにも便利ですが、むしろここまで来ることのほうが大変です。

北海道の玄関口である新千歳空港から富良野まではだいたい125キロあり、車で2時間30分ほどかかります。これは東京と静岡県の伊豆間(130キロ)ぐらいです。ゆっくり温泉に入って一泊したくなります。

たまには都会にでて買い物をしたくなります。富良野の西に広がる夕張山脈を越えていくと札幌に到着。距離は110キロぐらいで往復すると220キロ。ちなみに東京から長野県の松本市までが230キロです。買い物なので当然、日帰りです。往復の所要移動時間で5~6時間。札幌での買い物時間は5時間ぐらい取れますでしょうか?

たまに知り合いが「富良野によったあと、その足で世界自然遺産の知床まで行きたい」と言われたりもします。そこまでは320キロです。東京からだと仙台の一歩手前までは来れます。残念ですがついでで寄ることは勧めていません。

田舎のひとに道を尋ねるときの「この道をまっすぐ行って~~」には要注意です。見たときはまっすぐでも次第にカーブが始まり、時にはクランクが入っていたりします。とても不安になります。

「次の信号を曲がって~~」にも気を付けてください。近所にある道の次の信号機は19キロ先にあります。行けども行けども信号が見えてこず、とても不安になります。

同じように「次のコンビニ」にも気を付けてください。場合によってはトイレの緊急事態を招く恐れがあります。

ガソリンスタンドはこまめにチェックが必要です。有名な話ですが、高速道路(道東自動車道)で次の180キロほどガソリンが給油できない区間があります。


これだけ大きなスケールを、苦労して困難を乗り越えその先にある栄光をつかみ、目的地にたどり着く充実感。

北海道内の長距離移動はそれだけでもはやひとつの娯楽です。

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