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なぜGoogleに表示される歌詞は公式と微妙に違うのか?ミスだけじゃない制約とは

こんにちは。

皆さんは、Googleで歌詞を検索したことはありますか?一部の楽曲の歌詞はGoogleで検索するだけで歌詞が出てきて、ページ遷移をせずとも歌詞が見れてとても便利ですよね。

実は、私は、この歌詞の提供元であるMusixmatchで「歌詞キュレーター※2」をしており、VTuberのオリジナルソングを中心に、Google, Apple Music (海外), Spotify (海外) などの提携サービス向けに歌詞を追加しています(権利関係はMusixmatch社側で包括的に処理されるためこちらでは関知しておりません)。

【追記】
なお、Googleの歌詞の提供元はMusixmatchのほかにLyricFind社もあります。どちらが作成した歌詞かは、セクションの下部に出典が記載されています。LyricFindのほうは公式歌詞に忠実な体裁をとっているようですので、今からお話しするような問題は起こらないと思われます。

【※2 追記 2023.02.05】
昨年、Musixmatch 日本語スペシャリストに格上げとなり、すべての曲に対して修正依頼をより迅速に行うことができるようになりました。

検索すればすぐに歌詞が出る

そんなGoogle上の歌詞ですが、公式の歌詞と違うこともしばしばあります。例えば、公式では

──ずっと言えない言葉があった
壊せない壁があったんだ ずっとさ

星街すいせい Stellar Stellar 歌詞
https://www.uta-net.com/song/308505/

となっているところを、冒頭の「──」(ダッシュ)を抜いて記載しています。

https://www.google.com/search?q=Stellar+Stellar+%E6%AD%8C%E8%A9%9E

これはなぜなのでしょうか?

独自のガイドラインがある

結論から申し上げますと、Musixmatchには歌詞の書き起こしに関して詳細な決まりがあり、その通りに体裁を整えることになっています。

例えば、原則として歌詞の末尾に「。」や「.」などの句点やピリオドを置くことはできません。歌詞の編集画面でも警告を食らって弾かれるようになっています。

公式の歌詞では「、」や「。」がついているがすべて省いてある
https://www.google.com/search?q=secret+class+%E6%AD%8C%E8%A9%9E

もちろんこのサイト上で、曲の題名が酷似しているなどによる勘違いから、ユーザーによって全く違う歌詞が掲載され、それが誤ってGoogleなどに反映されることもあります。

そのような場合は、たいていはキュレーターやスペシャリストといった、通常ユーザーより強い権限を持ったユーザーが対応を行っていますので近いうちに修正されるでしょう。Googleの歌詞データの反映は経験上20日程度かかりますので、Musixmatch側での修正から、長くても1か月以内には元に戻ると思います。

また、通常ユーザーなどがガイドラインを確認せず、体裁の異なった歌詞を登録することもあります(私も初めはそうでした)。
Musixmatchを始めようと思っている方はガイドラインを一度読んでみてくださいね。

というわけで今回はGoogleに表示される歌詞が若干違う件についてお話ししました。

さようなら👋

免責事項

この記事は個人の見解に基づいて制作されたもので、Musixmatch社・Google社やその関係者から承認や記事化の確認を得て制作されたものではありません。

情報は記事執筆時点でのものです。変更されている場合もありますので出典をご確認の上、この記事はあくまで参考としてご利用ください。

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