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2020.9.23 菅新総理に対する懸念と希望

9月16日、菅氏が第99代総理大臣に就任しました。
今回は、菅総理に関する懸念と希望について書き綴っていこうと思います。

【懸念①】親中派の傀儡総理になる?

第1の懸念は、菅氏が中国の傀儡総理になること。

菅氏は、二階幹事長の説得で出馬を決意したと言われています。

そして、二階幹事長は誰もが知る親中派のドン。

この方は、今も習近平の訪日を実現させることに情熱を燃やしています。

二階幹事長は、新内閣でも幹事長として残り、大きな影響力を持ち続けています。

希望は、親米の細田派と麻生派も総裁選で菅氏を支持したこと。

親米の細田派、麻生派
親中の竹下派、二階派 
が共に菅氏を支持。

つまり、親米派と親中派が菅総理への影響力をかけて戦うことになっています。
そして、日本で総理が交代しても、米中の覇権争いは続いています。

個人的には、親中よりも親米の総理が誕生することを願っていました。

「日本もファイブアイズに参加する!」
と断言している河野大臣。

それがダメなら、
「日米同盟が基軸。その上で中国との関係をマネージする」
という岸田元・政調会長。

残念ながら、菅氏も米中の間を揺れ動く総理になりそうです。
ですが、完全親中の石破氏よりはマシです。

【懸念②】消費税をまた引き上げる?

菅氏は、総裁選前に国民を不安にさせる発言をしていました。

2020/09/11 00:18 毎日新聞ニュースサイトで

<菅氏「消費税、将来的には上げざるを得ない」
テレビ番組で言及
自民党総裁選(14日投開票)に立候補している菅義偉官房長官(71)は10日、テレビ東京の番組で、消費税について「(将来的には)引き上げざるを得ない」との認識を示した。>

この発言は批判を受けて
「10年は引き上げる必要はない」
と後で修正しましたが、本音では、
「消費税をさらに引き上げないとダメだ」
と考えているに違いありません。

菅氏は、安倍政権で行われた二回の消費税引き上げが、日本経済に壊滅的打撃を与えたことを全く理解してないようです。

2013年、アベノミクスで日本経済は右肩上がりでした。

しかし、2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられました。
これで経済は失速し、以後復活することはありませんでした。

ちなみに2013年のGDP成長率は2%。
消費税が引き上げられた2014年は、0.38%。

2019年10月、今度は8%から10%に税率が上がりました。

今、新型コロナ禍の影響で見えづらくなっていますが、日本経済は全体的にボロボロの状態です。
ただ、実をいうと、コロナ禍の前から日本経済はボロボロになっていました。

事実、2020年3月9日付けの日経新聞には、

<内閣府が9日発表した2019年10〜12月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比1.8%減、年率換算では7.1%減だった。>
とあります。

菅総理が
「消費税をさらに引き上げざるを得ない」
という認識のままなら、日本経済は暗いと言わざるをえません。

【希望①】秋田のイチゴ農家出身

菅総理に希望があるとすればまず「出自」が挙げられます。

菅総理は秋田県のイチゴ農家で生まれました。
段ボール工場の作業員をしたり、会社員を経験して政治の道に入りました。

こういう経歴の方が総理まで昇りつめた。
それ自体、
「日本には民主主義があるのだな」
という希望になります。

ちなみに、安倍前総理は岸信介総理の孫。
麻生副総理は大久保利通の子孫で、吉田茂元・総理の孫。

政界には2世、3世議員があふれています。
バブル崩壊前、日本は「国民総中流」と呼ばれていました。

ところが今は、「貧富の差」や「身分」が固定化されそうな兆候があります。

そういう時流の中で、農家の子が自力で這い上がって総理になるというのは夢のある話です。

江戸時代、日本では身分がほぼほぼ士農工商に固定されていました。

幕末の志士たちは、
「アメリカでは貧しい農民の子が将軍(大統領)になることができる」
と聞いて、奮い立ったのです。

良い国には、
「頑張った人が上にいける」
という特徴があります。
そして、そういう国は世界から尊敬されるのです。

【希望②】トランプ大統領と相性がいい?

安倍前総理は、「猛獣使い」と呼ばれていました。

猛獣と言われていた大国のトランプ大統領やプーチン大統領と仲が良いからです。
トランプ大統領とは、ゴルフという共通の趣味もありました。
ただ、菅さんはゴルフが得意という話は聞きません。

しかし、トランプ大統領は自分ファーストで我が強く、おしゃべりです。
一方菅総理は、「聞き役に徹するタイプ」と言われています。

G7やG20の首脳会談では、
「全然発言しない、昔の日本のリーダー」
などと揶揄されそうですが、トランプ大統領にとっては、そういう首相が丁度良いかもしれません。
仮にアメリカ民主党のバイデン氏が大統領になっても、上手くやっていけそうです。

何はともあれ、今は米中の覇権戦争が続いています。

民主主義を掲げるアメリカ側に付くか、
独裁体制を貫く中国側に付くか。
たとえ直接戦争をしなくても、判断を見誤り負けてしまえば、日本は2度目の敗戦を味わうことになります。

菅総理が戦勝国の総理の器になれるかどうかは、菅総理本人次第とも言えますが、私たちも今後この国で生活をしていくのであれば、全てを人任せにせず自身できることを探して、いざという時の準備はしておきましょう。

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