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社会で使い捨てられる人にならない生き方

使い捨ての人材、替えの利く人材。

これからの時代、「人材のコモディティ化」が進むと言われています。
コモディティ化とは、差別化がされておらず、代替可能な状態、つまり、人材のコモディティ化とは、簡単に替えの利く人材のことです。

「人材のコモディティ化」が進む時代に、どうしていくべきかを書いていきたいと思います。

コモディティ化とは

もともとのコモディティの語源がこちら。引用元

コモディティとは「日用品や生活必需品などの取引されるさまざまな製品」のことです。語源は英語の「Commodity」で「商品や産物、役に立つもの」といった意味を持ちます。

そこから転じて、「コモディティ化」という言葉が使われるようになりました。

コモディティ化とは「特定の分野における商品やサービスの品質が拮抗することで、競合との差別化が図れなくなった状態」のことです。市場が画一化している状態を指す場合もあります。

最近であれば、ネット・スマホの普及で、各企業が自社サイトやアプリを持っていることは普通の時代になりました。

数十年前なら、今のように気軽にサイトを作ったりすることもできなかったでしょうから、「サイトを持っている、作れる」だけで周りと差をつけることができました。
だた、今では「サイトを持っていることが当たり前」の時代となったため、「サイトを作れる」だけでは周りと差をつけることはできません。

コモディティとは、使い回しの存在、代替可能な存在のことです。世の中に様々なサービスが増え、仕事を選ばなければ基本的には誰でも働くことができます。それはつまり、誰でもできる仕事が多い、ということの裏返しでもあるのです。下手すれば、一生ずっと誰でもできる仕事をし続ける可能性があるのです。

儲かる漁師と儲からない漁師

コモディティ化について、こちらの本にも書かれているので紹介したいと思います。


海で魚をとる漁師にも、儲かる漁師と儲からない漁師がいる。
儲からない漁師は、自分では何も考えず、人に使われているだけの漁師である。彼は単なる労働力としてしか見なされず、いなくなったとしても、代わりの漁師を雇えば誰も困らない。つまり「コモディティ」の漁師だ。
『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』p.104

このコモディティの漁師は、「あなたでなきゃいけない」というわけではなく、「頭数」として必要とされていただけ、だったのです。今の社会でも同じで、大抵の会社は人材不足です。あなたに「頭数」的に抜けられたら困るけど、同じようなレベルの代わりの人がいたら別に困らない、ということは実際多いと思います。

儲からない漁師と異なる、儲かる漁師のタイプとしては6つ挙げられています。

1. 商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
2. 自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事とする人(エキスパート)
3. 商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
4. 全く新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
5. 自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして、行動する人(リーダー)
6. 投資家として市場に参加している人(インベスター=投資家)
『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』p.108

周りで稼いでいる人は、いずれかのタイプに当てはまっていないでしょうか。「自分では何も考えず、人に使われているだけ」の人は、一生薄給に甘んじるでしょう。自分の頭で考えて、一歩抜け出しだ人から、コモディティ化を抜け出すことができるのです。

日本という社会は良くも悪くも、そんなに頑張らなくても、ある程度の生活レベルで生きていくことができます。「自分では何も考えず、人に使われているだけ」だとしても、大半の人は、それなりの給料で、衣食住には困らない生活ができるでしょう。

ただ、一生「人に使われている」だけの人では、社会には何も残さない人になってしまいます。どうせ一度きりの人生なら、何か生きた証を残したくないですか?大きな功績を残せるかどうかなんて、正直一生を終える時にならないとわかりません。ただ、それでも何か一つでも残せるような努力をすることが大事なのではないでしょうか。「自分では何も考えず、人に使われているだけ」の人が多い中で、そうした考えで行動をするだけで、周りと差がつきます。

コモディティの人材にならないためには、自分の頭で考えること。まずこれが大事だと思います。実力や能力がまだなくても、人の役立つことはいろいろなやり方でできます。いきなりコモディティを抜け出すことを目指すよりも、まずは今の職場で「役に立つ人」「仕事をお願いしたくなる人」を目指すのもいいのではないでしょうか。

今、人の役に立っていることが、コモディティを抜け出すための、のちのちの武器になるかもしれません。

コモディティ化から抜け出すために

生まれながらに才能溢れる人なら、コモディティ化から抜け出す云々は考える必要がないと思います。ただ、凡人は、コモディティを抜け出すために行動していかなければなりません。では、どうすれば良いか。凡人には凡人の勝ち方があるのです。
それは、

簡単なことを、人ができないレベルで積み重ねること

これが、遠いようで一番近道なのだと思います。毎日早起きして本を読むでも、noteを書くでもいいと思います。その行動自体は他の人ができることでも、それを人ができないレベルで積み重ねる。これが、凡人の勝ち方です。

「一円を笑う者は一円に泣く」という言葉もありますように、「一円」という小さいもの、つまりちょっとした努力の積み重ねを大切にできない人は、大成しません。1日10分でも毎日努力を積み重ねている人は、どこかのタイミングで必ず結果が出ます。小さな積み重ねをどれだけできるかが、コモディティ化から抜け出すための大きな一歩になります。

「コモディティ人材」になりたくない!と思ったなら、ぜひできることから積み重ねてもらいたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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