ZoomミーティングをプラットフォームとしたDJイベントの実現可能性に関する調査報告

画像1

(画像引用:秀和ウェイブシステム)

ZoomミーティングをプラットフォームとしたDJイベントの実現可能性に関する調査報告。

新型コロナウイルス未曾有の大流行を受けて、特に割を食う形となっている音楽業界。その影響はDJイベント界隈においても無論例外ではありません。2020年初頭から第2回の開催に向け主宰目線、とても順調に歩みが進んでいたように見えましたが、大方の予想を覆すまさしく非常事態となっており正直後に続く言葉が出てまいりません。

Observe

「3密」対策を完整させた上で安心安全にお楽しみいただける形態はないものか。熟考に熟考を重ねた結果、ある一筋の希望の光が見えてきましたのでここに調査報告として、あるいは明確な意思表示として書き残すことに致します。キーワードになるのは冒頭掲げたZoomミーティングという賛否両論渦巻く新時代のプラットフォーム。

双方向型Web会議サービスとしての発展途上感、セキュリティ面の脆弱性、そもそも得体が知れないといったメタ的立場等々。しかし裏を返せば音楽と同様に「未完成であるがゆえ作り込む余地は無限大」という可能性を秘めたツールだと言い換えても差し支えないはず。ある意味そうした弱みを強みに変えるべく、新たな道を模索していきます。

画像2

(画像引用:Zoom革命)

Orient

ズバリ目下の課題は、スマホ/タブレット/PC画面をキャプチャできる「共有」機能をフル活用したDJシステムの構築です。マイクオフ(必要に応じてはカメラオフ)及び通知設定を確認の後、画面録画を開始。ストリーミング配信サービスあるいはDJソフトを起動させ好きな音楽を好きなだけ流す。必要なしくみはたったのこれだけ。

「共有」機能はミーティングホストだけでなく参加者全員に権限移譲が可能ですから、結果的にはリレー形式のDJへと発展していくこともできます。順番を待つDJ待機列として、あるいはチャット欄を生かして観客としても参加する。この点は極めて画期的。ストリーミング配信×DJソフトというコラボを超えるやもしれぬ文化転換のチャンスです。

当然ながら障壁も数多いでしょう。著作権の問題、画面キャプチャによるプライバシー的弊害、そして返す返すもセキュリティ面の脆弱さ。グレーゾーンと目を瞑っていてもらえる時間もそう長くはないはずですし、そもそも犯罪行為に加担する気も毛頭ありません。これは主宰のみならずZoomユーザーの総意であることははっきりと申し上げておきます。

Decide

例えば「観客動員」の観点でZoomミーティング×DJイベントを概観すると。パスワード設定によりいわゆる限定公開的な運用は可能となりますが、結果的にミーティングホストのパスワードを晒す危険性に変わりはなく、ある程度のリスク負担は免れない。SMSを用いたパスワード不要の招待制を導入した場合でも同様です。正直考え始めればキリがない。

では録画保存機能を使い動画サイトでのライブラリ化に舵を切ってはどうか、将来的には収益化も視野に入ってくるのでは。当然、逃げのびた先で行き当たるのは似たような権利問題関係です。たとえ個人利用目的であったとしても再生数の大小にかかわらず削除指示、最悪の場合アカウント停止の憂き目に遭うという状況に陥るのも容易に想像が付きます。

画像3

(画像引用:NUDE| 静岡発、ライフハックメディア)

Act

ネット社会が持つ利便性と、匿名/匿顔性ゆえ生じるデメリットとを天秤にかけた時に一体何を思うか。リスクリターンの議論というものはやはり避けては通れそうにありません。規模感が膨らめば当然リスクも高まる。よって落としどころとしては「地下放送」「屋根裏配信」の範疇に留め、リスク管理の行き届くギリギリで運営を進める他ないだろうなと。


#音楽 #DJ #DJイベント #Zoom #Zoomミーティング #画面共有 #DJ配信 #新型コロナウイルス #コラム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?