見出し画像

虎に翼123話(一美)

家裁で…

寅子は『少年法改正』に
関する意見を求めることにした。
朋一「あえて 泥沼化させることで、議論を ロクにせず
強行する理由を探しているんだ と思います」

「強行?・・・例えば“多数決で決める" …など?」
寅子「数では 法務、検察側の委員が勝ってる」
「おエラ方が 考えそうなことだよ」
音羽「私は家庭裁判所が"
反省すべき点も多々ある“と思います。
裁判にかける意気込みの差が、裁判官によって かなり激しく  調査員委せで…
審判をしながら 初めて調査書を開く方も居れば、
驚くほどの調査を希望される裁判官も居る」
朋一「つまり…このままでは
調査官の負担が大きいと…」
音羽「一人ひとりに時間をかけたい。でも……実際は
同時に何十人もの少年少女に均質で、迅速な事件処理が求められる。結果 悔いが残り……一向に減らない少年事件への罪悪感が増していく。
それならば
差、そのものが生まれにくい改革(*合理化、刑罰化ってことかな…?)も必要なのでは と思います」
朋一「それは改革ではなく
改悪だ。少年の更生のために必要なのは
刑罰ではなく
対話と歩み寄り なのに」
寅子「私は家裁の力を信じてる。愛の裁判所を守りたい」
音羽「本当に"守ろう"としてきましたか?
家裁は昔から人員不足
それを個人の努力だけで
補ってきてしまった歪みが今です。その責任
佐田判事の世代の方々に
多いにあるでしょう」
………………
猪爪家で…

寅子猪爪家でも
『少年法改正』に関する
意見を求める…

寅子「只今より  猪爪家 討論会を始めます」

寅子「最近の少年犯罪について 時々、世間とのズレを感じるの   みんなの考えを聞かせてくれないかしら」
花江「正直ピンと来てないわぁ  闇市の子供達みたいな子、今は居ないし…ねぇ」
優未「雀荘の周りには 結構 若い子が たむろしてるよ」
直治「ジャス喫茶近くにも
気怠るそう〜なガキが ワンサカ   でも…『俺の演奏🎶聞きに来い』って…
なんか奢ってやると元気になる  だいたい いい奴だぞ」
瑞穂「私は少年事件の弁護も依頼されますけど  どれも軽犯罪ばかりですよ」
直明「凶悪犯罪が起きているのは事実だけど 新聞やテレビが誇張して 報道して
不安を煽っている部分があるんじゃないかな」
寅子「私も日々 それを思ってるのよ」
直明「実はさ BBS連盟
教育委員会からも『法制審議会の部会に参加して欲しい』って言われていて…」
寅子「あらっ  それは頼もしいわ」
直明「でも断るつもり
僕は 学校の生徒たちと
全力で向き合って、寄り添いたい。それが僕の役目だから」
寅子「そうね その考えも正しいわ。どの考えも正しいから いい落とし所を見つけないと…ね」

優三さんが言ってましたね
「"いろんな正しい" があるから法律がある(or要る)って…
                     :一美
……………………
司法試験受験のため
上京してきた涼子を囲んで
女子部メンバーが
家に 集まった。

涼子ヒャンちゃんに触発されて心に火が着きましたの」

よね轟が後から合流

よね「あたしら で こいつを絶対 受からせる
山田の奴  寝る間も惜しんで問題を作っていたぞ」
よね「ほら  お前もやるんだ」
梅子「え〜っ 私たちもやるのぉ」
「だって  その方が おもしろいだろ ハッハッハッハ」
「私も やっていいですか? 私もあの時より
ずいぶん法律に詳しくなりましたので…」
寅子「あらぁちゃん 素晴らしいわぁ
そうよね 法律は知っていて
ソンは無いもの」
よね「よし!始めるぞ!」

*みんな それぞれ
よねが作った問題を解いている

明律大学で学んでいた頃の
ひたむきさ が
今も 一人ひとりから滲み出ている

 なんて幸せな時間

見ていて
なんだか涙.涙…
     :一美
………………
家裁で…

「もしかして… 佐田先生じゃないですか?」

寅子(えっ!・・・美佐江?さん…
いや、そんな はずは無い…
あれから二十年近く 時が流れているんだから…
でも…)

当時の 美佐江のまんまが
寅子の目の前に現れた…

音羽「どうか なさいました?」
寅子「あ……いぇ」

佐江子美雪ちゃん 帰りますよ」

女学生の祖母らしき人
と …いうことは

美佐江の母か…?
       :一美

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?