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転居、転居の星回り

転居の多い人生だ。
30代も終盤のこの夏、引っ越し通算26回。

免許証やマイナンバーカードは
住所欄の変更が多すぎて再発行されたし

お客様センターに問い合わせれば
本人確認にご住所を、という段で
... どの住所ですかね?ってなる。

2歳の娘も既に3度、
引っ越しをしてることを考えると
どうやら転居の星に生まれついているのは
私かもしれない。


大阪の下町や北海道の海沿い、
東京の外れで揉まれた私の話す言葉は
だからイントネーションが独特らしく
関西出身なのに、関西弁を話すと
"なんか不自然..."と今でも夫に評される。


(そして仕上げはここ数年の神戸〜京都間の通勤生活。これが私の不思議アクセントに更なる磨きをかけているのでは、と睨んでいる。)

自営業の父は学生時代 雪駄を履いて山に籠り、
天然記念物イヌワシの観察に明け暮れた奇人で
東京大学 在学中にその田舎を訪れた母が
家も学歴もすべて投げ打って結婚した。

そんな破天荒な両親の血を引いているからか
私も、中学卒業と同時に親元を離れ
トンボのように(どんなだ、)暮らしてきた。


幼少の記憶にあるのは
さまざまな玄関扉たち。

そこを開けたらどんな光景が広がっているか
引っ越してしばらくは慣れなくて、
母の脚にしがみついていた。 


父は私が小学校に上がったとき、
「この子と暮らせる時間の半分が過ぎたぞ」
と母にこぼしたそうな。

さすがにそれは早いんじゃない、
と母は笑ったそうだけれど
現実に、私は14で親元を離れた。
(あ、早生まれね。)


「いつまでもあると思うな親と家」ならぬ、「いつまでもあると思うな子との時」。
その思いを忘れずにいたい。

いずれにしても。
車で片道35分の保育園に通う娘はこの先、
遅かれ早かれ、保育園の転園という
一大イベントを迎えることになる
(それに関する記事はこちら↓)。


居場所が変わることは、怖いことじゃない。
「居場所や味方が増える」ことだと
娘にも、実感してもらえることを、
願っている。

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