さらぬわかれ 42

──誰だ
私の眠りを妨げるのは。

あの人は私を血だまりの中に
置いていってしまったのに。

否、
私があの人を血だまりに
置いていったのだったか。

嗚呼、
もうそっとして置いてくれ…

眠りを妨げるのなら、
何人たりとも容赦はしない──

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