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さくらゆき
2021年1月6日 19:32
引き戸を開けると、そこには恒太がいた。「こんばんは~。」 気が抜けるほど満面の笑みをたたえて、鍋を抱えて立っていた。
2021年1月13日 20:58
桂が倒れてからすぐの頃、学校で栄子はあからさまな無視をされていた。 話しかけようとしても避けられ、時にはひそひそ「あの子に近づくと祟られる」と遠巻きに白い目で見られていた。
2021年1月20日 07:55
栄子はあの時の男の子とクラスメイトとして再会を果たした。「君の名前は何ていうの?」 久しぶりに「祟り」以外の関心を示されたことに戸惑いつつ、「池上…栄子。」とだけ小さな声で答えた。すると、恒太はまっすぐ栄子を見て、「栄子ちゃんか。これからよろしく!」と、手を差し出してきた。
2021年1月27日 23:17
恒太と同じクラスになってから、栄子の世界の見え方が変わった。 はじめは他のクラスメイトとぎこちなかったけれど、恒太が栄子と一緒にいることで祟りが起きないことを証明してくれた。 栄子はクラスに溶け込むことが出来た。