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分かりやすい旅行実務③『特急料金の計算/新幹線特急料金の基本』

さくらやです。

この『分かりやすい旅行業務取扱管理者』では旅行業務取扱管理者という資格を取るのに必要な知識を解説しています。

国内旅行業務取扱管理者では『旅行業法』『旅行業約款』『国内実務(運賃計算・観光地理)』の3科目それぞれで60点以上取る必要があります。

国内実務には運賃の計算と観光地理があります。この記事では運賃・料金の計算について解説していきます。

今回からはJRの特急料金を解説します。特急料金の解説だけでも長くなるのでいくつかに分けて解説します。

①料金計算

〇料金計算の基本
特急・急行列車に乗車するには料金を支払います。原則として乗車する列車ごとに必要です。
新幹線特急料金を除き、料金は乗車する区間の営業キロで計算します。

換算キロ、擬制キロは使いません。また、特定都区市内の場合でも、料金は中心駅からではなく、乗車した駅から下車した駅まで計算します。

〇距離制と定額制
・距離制…乗車した距離で料金が変わる。特急料金・急行料金・グリーン料金(デラックス・個室・グランクラス含む)
・定額制…決められた一定の額のみ支払います。乗車距離で料金が変わったりはしません。座席指定料金・寝台料金が当てはまります。

②特別急行料金

新幹線も特急の一部として扱ってはいますが、新幹線と在来線は別料金です。

〇A特急、B特急
在来線の特急料金は利用区間によてA特急とB特急があり、JR各社別に料金が定められています。

〇繁忙期、閑散期
普通車指定席を利用する場合、繁忙期は200円増し閑散期は200円引きになります。
ただし、JR北海道、JR九州の在来線特急は年間通常期です。

〇普通車自由席、立席、グリーン車、寝台料金と座席指定料金
特急料金には530円分の座席指定料金が含まれています。
普通車自由席、立席、グリーン車、寝台料金を計算する場合は通常期の普通車指定席の料金から530円を引きます。自由席、立席は座席を指定しないため、グリーン車、寝台料金にも座席指定料金が含まれているので2重で座席指定料金を取らないためです。
繁忙期、閑散期で普通車指定席は料金が変わりますが、普通車自由席、立席、グリーン車、寝台料金は年間同額です。

〇小児料金
小児料金は大人の半額です。
200円を加減したり、530円を引いた額を半額にします。

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