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型染版画・斉天大聖

型染の技法で和紙に制作した版画作品です。
デザインをして、渋紙に型を彫り、和紙に糊を置いて、豆汁で溶いた顔料を定着させてから
水で糊を落として絵を作る技法です。

「斉天大聖」は小説『西遊記』に登場する孫悟空の別名です。
孫悟空がまだ三蔵法師に出会う前、猿の王様として荒っぽく活動していた頃の名前です。
私が『西遊記』にはまったのは、岩波文庫の小野忍氏訳を読んだのが始まりでした。
三巻目まで訳されたところで急逝されて、続きは中野美代子氏の訳で読んだと思います。

孫悟空が岩の下敷きになる前の、好き勝手放題、傍若無人な暴れっぷりは
読んでいてスカっとしたものでした。
漫画の方がすっかり有名になった孫悟空ですが、
元の物語も負けず劣らず冒険と波乱に富んでいて楽しいものです。

その孫悟空のカッコよさを描いてみたのがこの作品です。
型にするために形を整えていく作業がとても楽しいものでした。
(かなり昔に作った型です。2004年頃だったと思います)

私はひとつの型で様々な色を使って複数の作品を制作しています。
同じ絵とは言えませんので、厳密には「版画」ではないかもしれません。
エディション番号もふっておりません。
この作品も別の色で制作しております
https://zbame.jp/print-seiten01/

額はついておりません。
お好きな額装でお楽しみください。

サイズ 691㎜×563㎜
素材  和紙、顔料


こちらで販売しています https://zbame.jp/print-seiten02/

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