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総合商社ってメーカーの営業部門・購買部門だったらしい。アウトソーシングです

 三菱商事や住友商事に相当する企業って、海外には存在しないみたいです。あれは、たぶん「交渉下手なエンジニア集団」である日立や新日鉄の「渉外部門」だったのでしょう。

 明治以降の日本の教育は著しく偏っていました。とにかく「工業製品を作る人間」を育てたのです。それは成功したと言えるでしょう。
 しかし交渉術に長けた人間はメーカーにいなかった。だから総合商社に価値があったのだと思います。ある意味では「普通のサラリーマン」とは異なる能力を持った「エリート」でした。
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 でも、最近では「商社マンに憧れる若者」の話は耳にしません。日本は工業国ではなくなったので、不要になったのですね。
 時代は変わる物ですw

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 また、総合商社は日本国政府の「外交部門」でもありました。
 欧米の政府を見ればわかりますが、石油、航空機、武器、半導体、原発、穀物などの「大物」を貿易相手に売り込み、また(有利に)買い込むのは、行政の役割なのです。

 しかし日本は貿易立国であるにも関わらず、その能力を持つ政治家・官僚が存在しなかった。日本の官僚が有能なのは日本国内だけなのです。日本に外交能力のある政治家、官僚はいなかった(注1)。
 だから、それに代わる存在は重視された。それが三菱商事です。

注1:たぶん今もいない。東大法学部では営業トークや交渉術は教えませんからね^^;
また、林外務大臣などはXi国のいいなりです。

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