「それはデマだ!」というデマ:読売
「コロナは存在しない」という荒唐無稽な主張をするグループも存在するが、米疾病対策センター(CDC)が公開しているウイルスの写真を確認すれば、デマと分かる。
読売は上記のように言っていますが、写真を見て「ああ、これは新型コロナウイルスだ」と分かる人がいるんですかね? (注1)
こんなものは証拠になりません^^;
注1:ちなみに「米CDCが公開しているウイルスの写真」は、(簡単には)見つからないので、上の写真は日本の国立感染症研究所が公開しているものです。
これも実に興味深いことがあって、この写真の公表の時に国立感染症研究所は「新型コロナウイルスの分離に成功した」と発表しました。でも、今はその主張は撤回している。
今日現在、「新型コロナウイルスの分離に成功した」と主張する専門機関は存在しません。
******
補足
読売の言う「CDCの写真」はたぶんこれだと思います。
でも、電子顕微鏡写真というのは、モノクロなのです。だから、まず色はウソです。
そして、これほどまでに細部の構造が明確な写真は、他に存在しない。こんな鮮明な写真が撮れるならば、米CDC以外でも写真を公開しているはず。電子顕微鏡などは、あらゆる研究機関が持っている。
つまり、これは「想像図」なのです。ぶっちゃけCGです。
****
さらに言うと、仮にこれが実在したとして、これが「新型コロナ」の病原体だという証拠がない。
なにせ、このウイルスは単離されたことがない。だから、これで新型コロナが発症するかどうかと言うテストは不可能なのです。
じゃあ、この写真(?)は何かというと「新型コロナ感染者」とされる人の体内に存在した、無数のウイルスの一つに過ぎません。つまり「病原体の候補の一つ」です。「正解」である可能性はかなり低い。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?