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clusterでSYNCROOMを利用したバーチャルコンサートの裏側

こんにちは!
さくらです。

普段は cluster というバーチャル空間
コンサート等のイベントを開催しています。

そのうち今回は、毎週日曜に開催している
定期コンサートの裏側をご紹介したいと思います。

※現在、定期コンサートは休止中。不定期での開催になります。

SYNCROOM とは

まず、タイトルに上がっている『SYNCROOM』ですが
これはYAMAHA無料で提供している
遠隔セッションアプリケーション
のことで
「シンクルーム」と読みます。

各自自宅からオンラインで演奏し、
セッションができるという画期的なアプリです。

通常、通話用のアプリ等は
実際にはタイムラグがあり、話すだけなら気になりませんが、
演奏するとなると、遅延がありうまく合わせられません。

その遅延を、ほとんど感じることなく演奏できる点が
SYNCROOM最大の利点です。
(ただし回線は有線の光回線推奨となります。
 通信速度が遅い場合は遅延が発生してしまうので注意です。)

スマートフォンでも利用ができるので(β版)、
ぜひダウンロードしてみてください。
(ダウンロードはこちらから)

cluster とは

そうして演奏している音を
リアルタイムでバーチャル空間に届けるのですが
実際のバーチャル空間( cluster ) の様子はこのような感じです。

cluster は、
スマートフォン・デスクトップ・VRで楽しめるバーチャルSNSで、
VR機器がなくても
スマートフォンひとつで演奏を聴くことができるということもあり
毎回多くの方にご来場いただいています。
(アプリのダウンロードはこちらから)

そして、イベント会場には楽器を設置し、
演奏者の方には、ご自身のアバターで出演していただいています。

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「バーチャル」ですとか
「Vtuber」という言葉に馴染みのない方には新鮮かもしれませんが、
多くの演奏者の方が2D、3Dのアバターを利用して
演奏活動
をしていらっしゃいます。

cluster と SYNCROOM を利用することで
普段は配信などで活動されている方も
バーチャル空間アバターを利用して
リアルタイムの演奏を届けることができ
なおかつ
ゲストもバーチャル空間で楽しむことができます。

そしてさらに、
その様子をカメラマンさんにリアルタイムで撮影いただき
YouTubeに同時配信しています。

clusterには プロカメラマンモード という機能があり、
ゲームパッドを使用することで
まるでテレビの映像やMVのようにイベントの様子を撮影
記録に残すことができます。

cluster会場 に SYNCROOM の音を届ける

では実際に
どのようにバーチャル空間にSYNCROOMを音を出力しているのか。

出力方法は2つあります。

① PC (Windows) 1台で cluster と SYNCROOM を起動し出力する

まずは、PC1台で済ませる方法。
これには、clusterの仕様上、ゲーミングPCと呼ばれる
スペックが高めのPCを使用する必要があるため
その点はご了承ください。

1台のPCでSYNCROOMとclusterを起動し、
clusterアプリ内、
[メニュー]>[設定]>[サウンド]>[マイク]>[デバイス]で
clusterへの入力を「Yamaha SYNCROOM Driver」に設定することで
clusterにSYNCROOMの音声を出力することができます。

② cluster と SYNCROOM を別のデバイスで起動し出力する

①の方法は、PCにある程度のスペックが必要になりますが、
②の方法では、負荷を分散するため
cluster と SYNCROOM を別のデバイスで起動し、

SYNCROOMのデバイスからclusterのデバイスへ
マイク音声として入力します

たとえば、わたしの場合
2台パソコンを持っているので

PC
(Mac)    ▶ SYNCROOM を起動
PC (Windows) cluster を起動

という風に、別々の端末でソフトを起動し、
《 PC (Mac) 》 から 《 PC (Windows) 》へは
オーディオインターフェースを2台経由して
音を出力しています。(あくまで一例です。)

から (4)

演奏者はどうしているのか

clusterに出力するのはひとりでいいので、
演奏者の方には、

PC ( or スマホ )  SYNCROOM を起動
スマートフォン cluster を起動(アバターの表示・操作のみ)

という風に、負荷を分散していただいています。
(cluster上は、マイクをミュートにしていいただきます。
 また、各々持っている端末によって構成は様々です。)

▼ ②を利用した場合の例
(演奏者の楽器/インターフェースについては割愛)

から (5)

そのほかの工夫・裏話

そのほかにも、
cluster上ではモノラルになり、若干音質が落ちるため、
カメラマンさんにもSYNCROOMに入室いただき
YouTubeには
SYNCROOMの音とcluster会場のBGM/効果音を混ぜて配信してただく
なんてことをしていたり、

またclusterはJASRAC/NexToneと包括契約を結んでいるため
管理楽曲であれば著作権的にクリーンな形でイベント開催できるなど、

工夫や利点があるのですが、
長くなってしまったので、この記事では割愛します。
(また番外編という形で書くかも?)

今回はじめて『cluster』『SYNCROOM』という言葉を耳にした方にも
ぜひ一度、バーチャルコンサートを体感いただきたい。

clusterのインストールは、こちらから

YouTubeでもコンサートの様子が記録されていますので、
👇ぜひご覧ください👇

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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