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CATCH ME IF YOU CAN(Little Glee Monster)英語歌詞説明

by SAKURAnoG

Song by Little Glee Monster
作詞:nana hatori
作曲:KEN for 2SOUL MUSIC, Inc., Philip Woo

手元に歌詞を置いて読んでください。

リトグリの2nd アルバム「Joyful Monster」(2017年)に収録されている全編英詞の楽曲です。タイトルの「CATCH ME IF YOU CAN」というのは、「出来るもんなら、捕まえてみな」という意味ですが、鬼ごっこをするときの「鬼さん、こちら」といった場面でも使われます。
この曲を聴くと、やはり、何と言っても、最初の武道館で、キラキラのラメ付きのドレスで歌って踊ったあのシーンが思い浮かびますね。(LITTLE GLEE MONSTER LIVE IN BUDOUKAN HAJIMARI NO UTA, DVD 2017 )当時全員高校生とは思えないリズム感と歌唱力で魅せたシーンでした。
この「CATCH ME IF YOU CAN」では、ちょっとツッパリ系の女子が、言いよる男に見向きもせずに、自由気ままな生き方を楽しむといった世界観が、表現されています。

「普通には言えても、メロディに乗せるとどうしても発音が違ってくる単語があるんですよ。何度も何度もやり直した分、思い入れの強い1曲になりました。」(かれん)【音楽ナタリー2017年所載】

では、歌詞の中身を見てみましょう。手元に歌詞カードを置いて、見比べてください。

☆「I’ve had enough」「もう、十分だ」「うんざりだ」という表現です。

☆「cause」= 「because」

☆「Don’t mess around」mess around は「ちょっかいを出す」「からかう」といった意味です。

☆「I ain’t your Barbie doll」ain’tは、be動詞やhave動詞の否定形です。ここではain’t=am not です。

☆「gon’ fly with or without you」gon’はgonna=going toの略で、「~するつもりだ」という意味を表します。Cf.後述”will”
☆「judging other people just for who they are」who they are で名詞節(一つの単語)のようになっていて、いわば“who-they-are”「彼らが誰であるのか、彼らの人となり、パーソナリティ」という意味です。その前のforは「原因・理由を表すfor」で、「~の理由で、~だからといって」になります。
直訳は「彼らが誰なのか(という理由)だけで判断する」ということです。who they areはいろんな意味に解釈できるのですが、最初はこの部分を「そんな人達って いつも人を 身分や外見だけで判断するのよね」と訳していましたが、自信がなかったのでNATIVEに聞いてみたところ、予想はしていたのですが、意見が分かれました。上記私の訳に対する賛意もありましたが、最もそれらしい回答は、「judge for who they are」であれば「who they are=personality(性格、個性)」というものでした。確かにこのフレーズは、直前の「Everybody wants to tell me what to do with my life」に掛かるので、一般論を言っているのではなくて、「あたしの人生、性格だけを見てとやかく言わないで(私は好きなようにやりたいの)」と言っているのだと気づきました。つまり「いつも あたしの考え(どんな生き方をしたいか)なんて お構いなしなのよね」と訳してみました。「other people」は、遠回しに自分のことを指しています。

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☆「let nobody change who I was born to be」これもwho-I-was-born-to-beといった感じで捉えることができます。(例文:He was born to be a doctor. 彼は医者になるべくして生まれてきた。)who I was born to beで私がなるべくして生まれてきた人、つまり、私の人生、生き方、生まれ持って備わった性格という意味になります。ここもあわせてNATIVEに聞いたのですが、「=life a person chooses for him/herself and goals he/she has」(一部筆者加筆)との回答でした。「生き方」と訳しました。

☆「Wanna get down」wanna=want to、前に「I」が省略されています。get downは、踊るという意味のスラングです。

☆「I’ve gotta say」gotta=got to これから言うことを強調したい時に使う表現です。言っておきたいんだけど、という感じですが、ほとんど訳にならない場合もありますI’ve got to say it was very amazing!「本当にすごかったんだから!」という感じです。
最後に「girl」と呼びかけていますが、ここは、男性ではなく、女性(歌い手)が、他の女性に向かって話しかけている、と取りました。この文の前後で、世界観が変わっていないからです。つまり、この曲は、ずっと同じ女性(歌い手)が、同じ世界観で歌っている、と考えます。

☆「I love the way・・・」ここは、文脈上皮肉と捉えました。「かわいいじゃない」という感じでしょうか。

☆「we only have one life」蛇足ですが、only の位置に注目してください。we have only one lifeではありません。(⇐これは、単に「人生は一度っきりです」という味も素っ気っもない文章になります)onlyがwe only have のこの位置にあることによって、「人生って一回きりなんだよ!」という強調された意味を持つ事ができるのです。

☆「I will always love myself」先にgon’のところで注を入れましたが、このwillは強い意思を表すwillです。「~するんだから」くらいの感じでしょうか。

☆「Living it good」itには意味はありません。Live goodで楽しく過ごすといった意味でしょうか。後ろの「Taking it down」とともに「I’m」が省略されていると取りました。「あたし 楽しく過ごしてるの」

☆「Taking it down」Take it downには「relax」という意味があります(Urban Dictionary)。直前にLiving it goodと言っているので、それと文脈上の整合性を取って、ここでは「肩肘張らずに」と訳しました。

☆「it’s meant to be」前出のI was born to beと類似の表現で、meant to beは「~となるようになっている(運命だ)」ここでのitは、曖昧に情勢・状況をさして特にそれ自体の意味はありません。「そうなる運命だったんだ」と訳しました。

☆「I’m a free spirit」spiritは「(ある性質を備えた)人」という意味です。ここでは、「自由人」とでも言う意味になるでしょうか。

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