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愛されたいから、本当の私は全て隠した。

私はどうも、ありのままに生きていたら愛されないのかもしれない。

何度も何度も失恋を繰り返す中でそんな考え方をするようになった。

恋愛の成就段階でうまくいかなかったことはなかった。
私から好きになった人は必ず私を好きになった。

だけど、付き合ってしばらくすると相手の気持ちは徐々に離れていくし、離れない人は私の方が飽きてしまう。
そんな恋ばかりだった。

※過去の恋愛たちの記録はここから見れるので初見の人は見てみてね。

ああ、これは私の中身に原因があるな。
そう思った。

「お前はわがままだ。」

これは小さい頃に父親に何度も何度も繰り返し言われた言葉だ。
わがままで感謝がない。
なんでもしてもらって当たり前だと思っている。

言われた当時は反抗期もあってまともに取り合っていなかったが、ここまで何度も恋愛に失敗すると原因はそこなのではないかと思えてきた。

そうか、私はわがままだから愛されないんだ。

当時の私はやたらとその考えに納得してしまった。
(今考えると、恋人に対してわがままどころか自分の意思なんて一度だって見せられていなかったのにね。)

というわけで自分の中に出てくる「こうしたい」「こうしてほしい」という意見は全て封じ込めることにした。
男性の話をニコニコしながら聞いて、絶対に否定はしない。
そんな態度を徹底してとることにした。

合コン、街コン、マッチングアプリ。
たくさん出会いの場も増やして、長く愛してくれる男性を求め続けた。

だけど、やっぱりうまくはいかなかった。

最初は良い。
だけど私がそれに疲れてしまうんだよね。
だってそれは本当の私ではないから。

無理して取り繕ったロボットのような笑顔はずっと続けていくことはできない。
し、だんだんやっぱり本当の私を知ってほしいという気持ちになってくる。
そうして少しずつ小出しにしてみると

「え、思っていたのと違うんだけど。」

と露骨に嫌な顔をされる。

そうなると「どうしてこんなに我慢したのに愛してくれないの?!」と余計に相手への不満と自己否定が加速した。

考えても考えてもどうして嫌われてしまうのか、全くわからなかった。
好かれるためにしている行動の全てが裏目に出て、本当の自分は否定され続ける日々。

そんなことを繰り返しているうちに周りの友達は彼氏と付き合って2年だ3年だなどと言っている。
2年?私なんて、半年以上続いたことがないのに。

焦っていた。
焦ると余計に自尊心は低くなり、ドツボにハマっていく。

今だったらわかる。
なぜそうなるのか。

だけどあの頃はわからなかった。
自分の立場だけで物事を捉えていたからだ。

相手の立場に考えたらこんなに簡単なことはない。

「私は男の人の意見に従いますよ。」
「リードしてくれる男らしい人が好きですよ。」
そんな顔をしているからそういう女が好きな男が近づいてくるのに、

「それは本当の私じゃない!あなたに好かれたくてやってただけ!本当の私なんて好きになってくれないんだ!うわああああ!」
なんてされたら、男からしたら「はあああ???」である。
女だってそうだよね。

要は本当の自分とは真逆の「努力しないと作れない自分」で男を引き寄せるからそうなっているのだ。
チョコレートパフェだと思って食べたらカレーだったみたいな。
そういう感じ。
そりゃ、嫌だろう。

カレーを愛してほしいなら「カレーです!」と堂々と値札に書いて、それが好きな人を集めないとならない。
それなのに、「私はチョコレートパフェです!チョコレートパフェが好きな人!いませんか〜〜!!!」とやっていたわけである。
でも食べるとカレー。
そりゃ、嫌だろう(2回目

というわけで本当の自分を隠すのは悪手にしかならない。
良い面も悪い面も最初から露出させる。
それで嫌がる相手ならどのみち嫌われるから追わなくていい。
それだけだ。

だけど、それが難しいのが恋愛でもあると思う。

なんでそれが難しいんだろうと考えた時に、その理由は1つだけだと私は思っている。

自分に自信がないから。

終わり!!!!(叫

いや、終わるな!笑
というかそんなの薄々気がついてるわ!
お前以外にもいろんな人が言ってるわ!

そんな声が聞こえてくるような気がします。
でも、本当にそうなんだから仕方ないワ。

カレーとチョコレートパフェの話に戻しますが、もし自分が美味しいカレーだと自認していたらわざわざチョコレートパフェに擬態する必要はないわけです。

でも、カレーなんて愛されないと思っている(カレーである自分に自信がない)から、チョコレートパフェのフリをする。
チョコレートパフェが好きな男たちがチョコレートパフェを食べたくて集まってくる。
食べると甘くないどころか辛いカレーである。

「うわ!まず!!!!」

男は思わず匙を投げる。

「ああ、私ってやっぱり美味しくないんだ…。」
カレーちゃん、自信喪失。

これです。(迫真

これを自分自身使ってやっているようなものなのです。

もしカレーがカレーですとアピールしていたら、カレー好きな男が集まってきて「うめえうめえ」って食べるでしょ。
そしたら自信喪失なんてしないわけなのですよ。
むしろ自信が湧いてくるというものです。

で、もっと深く入ると、容姿の良い女性。
これはもっと厄介になります。

まず容姿が良いというだけで寄って来る男の母数が増えます。
中には掲げている札なんてどうでもいい!
喋らんでええ!
俺のそばでニコニコしていてくれ!
なんて男もいます。(そういう男たちほど女性に対する理想が高かったりするので大抵はニコニコしているだけでは済ませてくれません。)

ただでさえありのままの自分の札を掲げることが難しい女性にとって、見た目が良いというだけでどんどんやってくる有象無象。
その中から自分が自分のままで居心地良くいられる男性を探すのは至難の業なんですよね。

そして大抵の女性は自分とマッチしない男性の手をとってしまう。
なぜか?
ハンターは目立つからです。

有象無象の中にいても、「俺だ!」と叫ぶことができる男性。
高い高い「高嶺の花」という壁をよじ登る根性のある男性。
そいつらは間違いなくハンターです。
そう、それはO・N・NA・ZU・KI☆彡

「この女性の掲げている札はどんなものなんだろう…」
としっかり吟味しようとする男性はあっという間にハンターたちに蹴飛ばされて埋もれてしまうのです。

そうして勝ち登ってきたハンターの手を取ったらこうです。
「あれ?なんか思ってたのと違ったわ。」
ポイ!

私は実は美人と言われる人ほど自己肯定感が低い人が多いのではないかと思っています。
なぜそう思うかは前述の通り。

耐性のない比較的若いうちから恋愛猛合戦に巻き込まれて、ハンターに狙われる。周りはハンター男だらけになるから、同性の友達からも疎まれる。
だけどハンターは外見だけを見て、自分の理想を押し付けて勝手に失望して来るから健全な恋愛関係は築かれず、自尊心はどんどん低くなる。
自尊心が低くなっても周りには相談できない。
だってそれは「マウント」になるし、「自慢」になるから。

私もまさしくこの穴にどっぷりハマっていました。

そんな穴にはまりきっていた私が、今こんなに客観的に自分自身を振り返られるようになった理由は、間違いなく元夫との離婚が関係していると思っています。

「人が変わるきっかけになるのは、人との出会いもしくは大きな絶望」だと大好きな友人が言っていました。

わたしは間違いなく後者。
若いうちに離婚を経験して深い絶望を味わったからこそ、恋愛も、親子関係も、ある意味他人事のように振り返り分析することができるようになった。
離婚前と離婚後だと基本ベースは同じにしても人格も考え方もかなり変わっていると思っています。

そこまで言ったら特大気になる離婚話。
いよいよ次回から書いていこうと思います。

相当体力も使うと思うので、合間に休憩挟みつつ。笑
気になる人はフォローして待っていてね。

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