閑隠席(京都大徳寺 聚光院)


「閑隠席(かんいんのせき)」

京都大徳寺の聚光院に現存。

三畳敷に中柱と袖壁を立てた台目切りの茶席。一間の引き違い襖で区切られて六畳の書院が隣接。

台目畳(3/4畳)でなく一畳に中柱が立つ珍しい形で、中柱は赤松皮付の直材。

袖壁の隅には二重棚が釣られています。袖壁の下方は吹き抜いていて、客座側から下棚が少し見えるように釣っております。(※利休流ではこのようにするようです。他には不審庵など)

窓は躙口の上の連子窓と床の間の墨跡窓の二つで、光が抑制された引き締まった空間となっております。草庵茶室としては簡素で淡々としたつくりながらも、一切、隙のない構成ともいえそうです。

茶道口の向こうに二畳の水屋をはさんで、同じく重要文化財に指定されている枡床席が接続しています。

(大徳寺の茶室をまとめています↓)

・・

▼茶室建築のおすすめ本一覧です!↓


最後までお読み頂きありがとうございました🍵 記事にスキ(♡)を押すと、「茶室建築のおすすめ本」を紹介します(&励みになります❤)