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羽生くんの靴と、師匠の津軽三味線の共通点。

羽生くんのスケート靴、
今の靴はもう3年以上履いていると聴いて
めっちゃくちゃ驚いた!

スケート選手って、
ジャンプをガンガン練習するから
すぐ靴が悪くなるというイメージを持ってた
靴も傷だらけになって、クタクタになる感じ

それが、さ、3年???
4回転アクセルの練習もしてるのに???
あんなに激しく転けたりしてるのに???
それで3年も替えずに履き続けられるなんて
凄すぎる、、、っ


思い返せば確かに、過去に展示物として
羽生くんの履かれた靴を見て来たけれど

羽生くんの履いたスケート靴に付いた傷
若い頃のものでも
そんなに傷ついていなかった記憶がある


他の選手のスケート靴の展示も見た事があるけど
羽生くんの靴と比べると
それらはかなりクタクタになって傷だらけだった



靴に合わせる、と話されていた事にも驚いた

それを聴いて最初に思ったのは、
やっぱり、優しさ、だった

そのものと出会ったことを
大事にされているんだろうな、って

靴が大きくても歪んでいても
それで跳べないのは自分のせい
そんな風に考える、羽生くん
羽生くんの心の在り方が感じられて感動していた



靴を長年、履き続けられるほど
良い状態が保たれる事に対して
羽生くんは、靴をあんまり使ってないからと言っていた
靴ではなく、ちゃんと身体で引き上げて(跳んで)る感じ
そう話されていた


これを聴いた時、
津軽三味線の師匠のことを思い出していた


今師事させて頂いている先生の、師匠
以前はその方に私も付いて習っていた


その師匠の、撥

津軽三味線は棹に張られた糸に、
主に鼈甲で出来た撥を当てて音を出すのだけど
弾いているうちに撥先が削れてくる

弾き方がまずいと、
この撥先の削れ方が非常に汚くなる

師匠の撥先は、
とても美しく、無駄なく削れていた

師匠の持つ三味線もそうだ

津軽三味線は弾くものだが、
叩く様に撥を当てて
激しい弾き方もする

だから、皮が破れない様に
撥皮シールというものが貼られているのだけど、
そのシールも、めちゃくちゃ美しい

下手な撥捌きだと、
この撥皮も汚くなる

引き続けると糸が傷んで切れるのだけど
この糸の傷み方も、必要最小限なんだよ

棹も糸巻きも皮も
胴掛けの掛け方も
滑り止めの貼られ方も
三味線袋の包み方も
どこを見ても、師匠の使われる三味線は
美しかった


師匠の奏でる音は、
無駄な力が何処にもなくて
音がどこまでも響き渡る
そして広く、広く広がる

倍音が特に美しくて、
そして耳に優しくて、
なのに物凄い迫力もある

初めてこの師匠のお稽古を受け
目の前で演奏を聴いた時

その音が、楽器だけじゃなくて
師匠の身体全体から
放射状に渦を巻いて
大きな風を受けているかの様に
音の粒子が、通り抜けていった

師匠が弾くと、
その楽器の持つ最大限の美しさが引き出される
その楽器が、一番鳴るところを師匠は見つける


。。。なんかね、
羽生くんのスケート靴の話と共通点を感じてね


素晴らしいものを見せてくれる方々の使うものは、
美しいんだ
無駄な傷みがないんだ
無理が無いから

きっと、上手くなるってそういう事なんだと思う

そのものの声を聴く力
良さを引き出す力
無理をさせず、喜ぶところを見つける力

そして、その物を大切にする心


ああそうか
だから羽生くんはどんなものにも語りかけるのかも

人と対するのと同じなんだと思う
どんな物も、事も

使うんじゃないんだ
使わせていただくんだ
やっぱり感謝、なんだなぁ、、

いつも自分中心の視点でしか
私は世界を見れていないから
三味の音も、そうなってるな

少しずつ、意識を変えて行きたいなと思った

スケートする人は、
羽生くんの靴を見せてもらうだけでも
素晴らしく勉強になるよね

その人の在り方、生き方は
その人の使うものにも映し出されているんだなぁ

今度羽生くんの履いて来た靴を観る機会があったら、
じっくり観察して見よう


前回描いたSEIMEI羽生くんの後ろ姿
ペン入れしてみたよ

羽を、、
描こうと頑張ったが
羽だけで2時間程頑張ったが←どんだけ
描けなかったーーー泣

描けたらアップする泣

羽の構造からして分からん(T . T)
そして鳥によって羽がちょっとずつ違う(T . T)
白鳥非常に難しい(T . T)


自由に羽を羽ばたかせられる日はいつかしら、、
地道にがんばろーーっ



読んでくれてありがとう、
おやすみなさい☆彡

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