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【引きこもりは親の不適切なしつけが原因でなるのか!?毒親による過度なしつけは虐待から脳へのダメージに】

ひきこもりの原因は親の「不適切なしつけ」

ひきこもりの相談を受けていると、ひきこもりの親御さんからある種独特な雰囲気を感じます。

また、ひきこもりの当事者に聴取を重ねると、ほとんどの場合「特殊な家庭環境」にあることが感じられます。

タイトルにあるように「ひきこもりの原因は親の不適切なしつけ」というとかなり飛躍があると感じられるかもしれませんが、当事者から聴取した親の言動や家庭環境が当事者の精神構造にどのような影響をもたらすのかを分析すると、ひきこもりの原因が明らかになってきます。


親の「不適切なしつけ」が子への「抑圧」に

「抑圧」とは 強い刺激に対する生体の機能的な反応 と解釈されています。親が子供に与える強い刺激(状況やその状況を作り出す感情)とは具体的にどのようなことでしょう。

親からの「抑圧」とは、親が子供に対して「怒り」の感情や「脅し」の言葉を繰り返しぶつけたり、時によって子供の考える自由を奪い取ったりと、身体的な暴力ばかりではなく、言葉の暴力や感情、態度によって、親の価値観を一方的に押し付けられることです。

その結果、子供は「自分らしさを親に否定された」という裏切りのトラウマを背負うことになります。


ひきこもりのきっかけは必ずしも原因ではない

内閣府の調査では、ひきこもりになったきっかけには「小学校・中学校・高校時代の不登校」、「職場になじめなかったこと」、「就職活動がうまくいかなかったこと」、「人間関係がうまくいかなかったこと」が挙げられています。

この中には「いじめ」や「ハラスメント」も含まれていることでしょう。これらはきっかけではありますが、原因ではありません。

なぜなら社会でつまずいて一時的にひきこもっても、多くの人は再び社会との繋がりを持つべく外へ出て行けるからです。

外の世界に出ていきたい気持ちはあるのに、外に出るのが怖くなっている。これは家庭内で深く傷ついた経験があったことが原因と考えられます。

家族は他者と自己の中間的存在です。

人は成長する過程で安心できる家族関係を土台として外へ出て行きます。家族がもたらす安心とは、衣食住の安心だけでなく心理的な安心も含みます。

安心できる家族関係がなければ、その先にいる他者を信頼することができず、結果としてひきこもってしまいます。

親の「不適切なしつけ」。これがひきこもり相談に来られた親から感じ取れる独特な感じの正体です。


「抑圧」は前頭前野の成長を妨げる

人間が人間らしく生きるためには「前頭前野」が大切です。人間と動物の脳を比べた時に大きく違うのは「前頭前野」であり、人間の「前頭前野」は大脳の30%を占めていますが、動物の中で最も人間に近いとされているチンパンジーでも7~10%くらいしかありません。

この大切な「前頭前野」の成長は、親からの「抑圧」によって妨げられ、脳委縮の背景因子となります。

「抑圧」により、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。

逃げ場のない慢性的なストレスは過剰なコルチゾールを発生させ、脳の神経細胞を破壊して委縮させてしまうのです。


親の「不適切なしつけ」が生む悲劇

親の「不適切なしつけ」によって、子供は「抑圧」を感じ、「抑圧」によって「前頭前野」の成長が妨げられ、ひどい場合は脳委縮が生じます。

前頭前野に損傷が生じ、自分の価値観や基本的な信頼観、生きることの意味などに破壊的なダメージが与えられ、このことが起因してひきこもりになると考えられます。


ひきこもりを長期化させているのも親

ひきこもり当事者と同居している親には共通の特徴があります。ある種独特な雰囲気があること、精神測定の結果が類似していること、使う言葉まで同じです。

しかしひきこもり当事者とお話しすると、多くの方は「このままでは良くない」と考えておられます。

ではなぜ彼らはひきこもりを続けているのか?実は自立を阻んでいるのは同居している親なのです。


子にひきこもりを続けさせる親の特徴

1. 解決を先延ばしにする
2. ひきこもりが続いていることに問題を感じていない
3.子供の状況を把握していない
4.「まずは子供と話しをしてからにします」と言う
5.ひきこもりの原因を勘違いしている
6.子離れができていない。成人しても子を大人と認めていない

1. 解決を先延ばしにする

相談の最後に「今日はありがとうございました。勉強になりました。今後の事は夫婦で話し合ってみます。」と言って帰られる方です。もちろんその後具体的な行動は起こしません。ひきこもりが3年を超えたら他者の介入なしに解決は難しいことをお教えしたにも関わらず、勉強で自己満足して問題解決を先延ばしにします。

2. ひきこもりが続いていることに問題を感じていない

ひきこもり解決のために親が行動するのは、家庭内暴力が激化し自分の身に危険を感じた時です。自分の身に危険が生じないと、親は特に困っていないのです。しかし、そのままにしておくことは家族の将来にとって良いことではありません。

3.子供の状況を把握していない

ひきこもり相談に来られた親御さんに「うちの子が仕事に行けるようにしてください。」と言われることがあります。長く引きこもっていると「対人恐怖」を発症していることがあります。ですから、いきなり就職を目指すなんてとても無理で、まず「対人恐怖」を克服する心のケアが必要です。しかし、こういうタイプの親御さんに限って、「うちの子は働けます」とアドバイスに耳を傾けません。なぜ子供が引きこもってしまったのかもわからないのだと思います。

4.「まずは子供と話しをしてからにします」と言う

一般的にひきこもりが長引いていると親子で会話をしません。10年間で会話したのが1時間という人がいるぐらいです。第三者に支援をお願いするのは、「親子間で十分な会話がなされてから」と考えておられるようですが、これまでに会話がないのですから家族で解決するのは物理的に無理と考えるのが正論です。

5.ひきこもりの原因を勘違いしている

「うちの子はゲーム依存なのでゲームをやめればひきこもりは治る」と考えている親御さんがいらっしゃいます。「ゲームがやめられなくて引きこもっている」のではなく、実は「ひきこもってやることがないのでしかたなくゲームをしている」のです。家でゲームをし続けているのはあくまでも2次的な現象です。

6.子離れができていない、成人しても子を大人と認めていない

「息子が家で暴れて困っている。どうにかしたい」と相談に来られ、「このまま一緒にいるのは良くありません。ご本人を説得しますのでグループホームへ入居させては?」と提案すると「そこまでは・・・結構です。」「息子と離れるのが寂しいです」とおっしゃる親御さんです。


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