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勝手に愛情入れちゃおっかな

【櫻の魔法 〜図書館の記憶〜「村山美羽」】
「ね〜お腹空いた」

休日でも基本的にはお互い別々で過ごす。

「なんか食べよっか」
「何食べたい?」
「作るの?」
「ううん、Uber」
「そういえば村y」
「美羽ちゃん」
「.....美羽ちゃんのご飯久しく食べてないな」
「そうだっけ?」
「いや別にいいんだけど」
「なに?食べられないってこと?不味くて」
「言ってないじゃん笑  一言も笑」
「怒った....美味しすぎて私のご飯以外食べられなくしてあげる」
「できるか?」
「できるもん」
「ほんとか?」
「ほんと」
「あそう」
「何食べたい?」
「ん〜....ハンバーグ」
「いいよ.....お肉どれ?」
「冷凍庫2段目の左奥のタッパーに2人前入ってる」
「ジャガイモあるっけ?」
「付け合せ用なら同じ段の右手前に茹でたやつが」
「あと.....あと何?」
「人参のグラッセ?」
「そうそれそれ〜」
「冷凍したのがじゃがいもと同じところに」
「ねぇ」
「なに?」
「私、今のところレンチンしかしないじゃん笑」
「バレたか笑」
「そんなに私の料理食べたくないの?」
「う〜んそんなことないけど」
「なんで一瞬考えたの?即答してよ」
「うそうそ」
「この後ご飯食べたら買い物付き合ってね」
「え〜....」
「付いて来てくれたらほっぺにちゅうしてあげる」
「今から行こうぜ」
「うそだよ、バカじゃないの」
「バカって言う方がバカ」
「子供か」
「早くレンチンしろよ〜」
「お前がやれ」
「○○」
「.....○○がやれ」
「いやだ」
「こいつ....笑」
「レンジの使い方分かる?」
「分かるわ」
「ほんとか?」
「.....何分やればいいの〜」
「ほら」
「うるさいな」
「お肉は解凍で30秒、じゃがいもと人参は解凍で50秒」
「まぁ知ってたけどね」
「じゃあこっからどうするの?」
「完成でしょ?」
「はい違いまーす」
「試したんだよ」
「お肉は焼いたらそのままハンバーグになるようにしてるから」
「へぇ」
「......」
「......え、私焼くだけ?」
「うん笑」
「勝手に愛情入れようかな」
「あ、要らないです」
「おい」

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