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チェルニー30番⑺ No.7 No.17 No.27


クロード・ドビュッシーの後期の作品に『12の練習曲』というピアノ曲があります。

ショパンの影響下で作曲されましたが、
その第1番が、『5本の指のために〜ツェルニー氏に倣って』という、チェルニーへのオマージュ作品となっています。



多くの楽譜には指使いが書かれていません。
「指使いは自分で探すこと」という、初版序文でのドビュッシーの言葉が尊重されているからです。

また、この練習曲集を弾くには指が6本必要だと言われています😅



【No.7】 両手の分散和音と装飾音

左手の伴奏は、前腕の軸回転のテクニックをつかいます。
橈骨と尺骨を意識し、腕や手のひらを、親指側と小指側に交互に連続して振ります(Schuttelung)。
[1] 右手のスタッカートは、いきいきと力強く弾きましょう。
  左手の5指はテヌートして音をたもちます。16分音符はレガートで小さく弾きます。
[3] 右手の『ファ』と左手の『シ』が同時です。

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[11] 右手の『ファ』と左手の『シ』をあわせます。
[13] ノンレガート奏法です。スラーとスタッカートの中間で、響きを手の中につかみ取るようにして弾きます。
   一番上のメロディーを出しましょう。
[15] 右手のスタッカートと、スラーをよく見ましょう。

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【No.17】 2種の装飾音

装飾音は、指先だけをかたくし、むだな力を抜いて、軽く弾きましょう。
[9] 左手は2拍めからテヌートしましょう。

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[17] 4,5指を自由に動かすために、手首やひじの力を抜き、半音を響かせましょう。
[25] トリルは、冒頭の装飾音と同じように弾きましょう。
[35] 4,5指の『ミファミ』は、すべらずに指を独立させましょう。
[41] テンポが速くなりがちなので、しっかりたもちましょう。

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【No.27】 両腕交差

はじめは16分音符を和音でおさえ、交差の練習をしましょう。
肩や背中の余分な力を抜き、とくに黒鍵の第5指は外しやすいので、指先に集中して確実に打鍵しましょう。

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[1] 左手の旋律を強めに出しましょう。
  腕の反動にたよって乱暴なタッチにならないようにしましょう。
[9] 4拍めは、両手の16分音符をしっかりそろえましょう。
[17] ここで両手の役割がもとにもどります。

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今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!


さくら舞🌸

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