ストレスもなきゃないで困るのでうまい具合にコントロールしてみる

3年前
私はガス欠を起こした

私は私を動かすだけの燃料が
すっからかんになってしまった

どうやったって
心も、頭も、体も動かない

8年続けた仕事を
逃げるようにして辞めた

その前にも同じようなことがあり
7年間勤めた仕事を逃げるようにして辞めた

私はどうやら
社会不適合者だったらしい

私はもう社会に復帰できないのだろう

幸いなことに私には主婦と言う役割がある
夫に守られながら甘やかされながら
生きていくのもいいだろう

そんなことを考えながら
2年間引きこもった

ところで
何もやることがなく
何も考えることがなく
毎日ただひたすら食事のことだけを考える
と言う毎日を味わったことがあるだろうか？

私は人生で初めてそのような時間を過ごした

本当にありがたいことに
夫は温かく見守ってくれる人だったから
全くストレスもない幸せな毎日を送れている……

はず……

だ…………が………

なぜか辛い…

人はすることがないと
わざわざ自分にストレスを与えようとする
アホな生き物のようだ

毎日毎日
過去の辛い記憶を引っ張り出しては
誰かを恨み
自分を責め
何もできない自分に憤りを感じ
過去の失敗を後悔すると言う
茶番劇を繰り広げるようになっていた

今、何もなくても結局
私は私を傷つける

過去の記憶、未来の想像の中で
私は永遠に私を傷つける

そもそも今は一瞬で過ぎ去るわけで
私を傷つけるものは
私の頭の中にしか存在しない

過ぎたことは忘れてしまえばそこまでだし
起きていないことを考えなければそこまでだ

要するに私は「あえて自分にストレスを与える」
と言う選択をしているだけ

「ストレスを与えない」と言う選択肢もあるわけだ

なるほど、ストレスもうまいことコントロールできるのだ。

適度にストレスを与え、
適度にストレスから開放する。

それができるようになれば
私はきっと無敵になれる。