見出し画像

本格的に色付き始めたイチジク

<現場監督>
令和6年7月30日は花イチジク後の小さい青いイチジクだった実の1つが、初めて色づいて、収穫出来た最初の日である。

依頼者から頂いた桃と一緒に食べたのがいけなかった。
桃には甘さの他に適度の酸味があり、この上なく美味しい味であったが、ベランダのイチジクの実は、ただただ甘いのみで物足りなく感じられた。

ベランダでここまで成長したイチちゃんの実

しかし南米のブラジルに残るジャングルでは、イチジクの実を主食とする猿の一族がいて、1日に必ず1度は集団で食事に来る様が放映されていた。

あれを見ると、イチジクの実だけで一族を養っているのであるから、族長からすれば文句など、とても言えない貴重な食べ物なのである。人間はいつの間にか限りなく贅沢になってしまったようだ。金庫の壁にはイッちゃん、ムーちゃん、ブランちゃんの収穫実数を表示する一覧表があり、2人で食べた数を正で記録してゆく仕組が出来ているのだが、イッちゃんは3個となった。

ブランちゃんも明日、明後日には1個から3個、色づくので、すぐに追いつくかも知れない。

兎に角、狭いベランダで大阪市民の皆様に酸素を供給しているのだし、太陽エネルギーを有効活用している上に、西向きの仕事場の温度上昇を50%程度、防いでもらっているのであるから、イチジク君に文句を言っては罰が当ります。

<監督補佐>
最近の現場監督は大内山の山林労務の監督だったことなど忘れてしまったかのように、3本のイチジク育成の監督業に励んでいる。

ベランダいっぱいに茂っているイチちゃん

監督はイチジクは酸素を供給しているだの、太陽エネルギーを有効活用しているだの、いつも通り理屈を捏ねてからその存在を良しとしようとする。

理屈抜きで自分の感覚だけで好きだの嫌いだのと言うと、自慢の博学が無駄になる、沽券にかかわるとでも思っているのだろうか。

良い方に考えると、ベランダで育つ3本のイチジクが如何に大阪市民に役立っているか等、あれこれ付加価値を付け、南米のサルの知識も追加することによって、イッちゃん、ムーちゃん、ブランちゃんが並のイチジクではないのだと周囲の人に思わせることが出来れば、イチジク育成監督としては名監督、ということになるのかも知れない。

残念ながら、今のところ、周囲には私も含め、監督のウンチクを有り難がる人間はいないのだけれど。

<現場監督>
ウンチクついでに言わせてもらうと、イチジクは江戸時代に薬用植物として長崎に渡来したそうであり、便秘解消、糖尿病・動脈硬化の予防に効果的である上に、高血圧の予防に役立つカリウムも含んでいるとのこと。
(NHK出版「からだのための食材大全」より)

高血圧に効くと信じて・・・

この最後のフレーズが気に入ってます。毎日3個は食べよっと。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?