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親も日本で一緒に暮らせますか?・在留外国人&外国人支援者向けニュースレター#51

母国にいる親を日本に呼んで一緒に暮らしたい。

よくあるお問い合わせのひとつです。

日本での暮らしが安定してくると、母国にいる親を日本に呼び寄せて一緒に暮らしたいとの思いは、家族の絆が強い外国人の方ならではの根強い希望です。

ビザの観点からお話しすると、親を長期で日本に呼び寄せるために該当する在留資格が存在しません。

そのため、親のビザを取得するのはかなり難しいというのが現状です。

過去に、短期滞在(親族訪問)90日で来日してから「特定活動」に変更できた例はあります。

しかしこれは法務大臣の特別な決定によるものであり、簡単に認められるわけではありません。

在留資格が与えられる可能性のあるポイントは次のとおりです。

・親が65歳以上で一人暮らし(配偶者がいないこと)
 ※最近は65歳以上でも少し厳しい印象です。
 もう少し高齢の方が可能性があがります。
・親が日常生活をひとりで続けるには厳しい身体的な事情がある
・親の面倒を見ることができる親族が本国にはいないことを証明できること
・親の面倒を見ることができるのは日本にいる子だけであること(他国に親族がいる場合も不可)
・親の生活費もまかなえる十分な経済力があること

母国に配偶者や子など、親族がいる場合は日本のビザは与えられないと考えた方がよいでしょう。

在留資格のことで困ったときは、在留資格に詳しい行政書士に相談しましょう。

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