ラート&ポールdeアクティブウォーキング体験 井出翔太さん/初出店者インタビュー
さくほリビングマーケットに初出店した方のインタビュー記事を連載しています。なにかにチャレンジしている人たちは、どんな思いをもって活動しているんだろう?背景にあるストーリーをお聞きしました。
——さくほリビングマーケット(2024.8)出店してみていかがでしたか?
思った以上にたくさんの子どもたちが興味を持って来てくれて、びっくりしました。ラートを用いた運動は、日常では経験できない姿勢や高さが体感できるので、子どもの心身の発達にもとても良い影響があると思っています。アトラクションのように楽しんでもらえてうれしかったですね。大人の方も、他の出店者さんが興味をもってくれて、やりたい!と言ってくださったり、自分も他のブースに行って出店者さんと交流できて、楽しかったです。
——ラートって珍しいスポーツですよね。
そうですね。大学生の時に始めました。大学は「専門分野を追求する場所」だと思っていたので、せっかくなら部活・サークルも、他ではできないことをやりたいなと。野球やサッカーはどこでもできるけれど、ラートはなかなか経験できないなと思って。
——今回、出店しようと思ったきっかけは?
今までのリビングマーケットの様子を見たとき、身体を動かすブースはほとんどなかったので、運動を通じてコミュニティを広げられたらいいな、と思い出店しました。
——スポーツと地域振興というのが、井出さんの活動のテーマのひとつですよね。
スポーツに関わることで、社会全体が健康で幸福感に溢れる社会であったらよいなという思いがあります。
大学や大学院でスポーツ科学の研究に携わってきました。スポーツの世界(特に競技スポーツ)も、データをきちんと見て、課題を見つけ、もっとよくしていく、ブラッシュアップしていくというのを繰り返しています。そういう学びを社会の中でも実装していけたらいいなと。
たとえば、佐久穂町は健康に関して糖尿病とメンタルヘルスという課題があります。
原因のひとつは、運動習慣がないこと。
ならば、足腰が悪くても身体を動かしたい!と思った時に、それができる場所、身体を動かしながらコミュニケーションができる場所、そこでは甘いお茶菓子ではなく、健康に良いおいしいものを食べられる・・・そういう場所があったらいいよね、ということ考えたり。
——あらゆる分野の課題にスポーツが関われる可能性があるんですね。
そう思います。これまで、観光地のホテルで働きながら地域全体のイベント企画に携わったり、教員や外部講師といった形で体育を子どもたちに教えたり、長野県の観光振興に携わる広域DMO(観光地域づくり法人)と協働で観光誘客のプロモーションに関わったり、いろんな仕事をしてきました。
——さまざまな現場を見て、データをとって、それを地域振興につなげているんですね。
しっかりデータを取って、それをもとに考えるのは好きですね。スポーツ、観光、健康、農業、教育など、いろいろな現場を見て来たので、その経験をこれからの仕事にも生かしていきたいですね。
今(夏の繁忙期)、軽井沢のアパレルでも働いているんです。観光に来る人の様子も見えるし、繁忙期の軽井沢を経験できるって面白そうだなとおもって。公共交通機関(JR小海線としなの鉄道)を使って通勤しています。
——その経験も、今後井出さんが地域振興を考える上でのデータになるんですね!これからやってみたいことはなんですか?
人手がなくても、アイデアや企画・役割分担と仕組みづくり次第で、できることはたくさんあると思っています。佐久地域は医療体制が整っているので、スポーツを通して交流が生まれることで、地域住民や観光客が健康になって幸せが実感できるそんな場が作れたらいいですね。年齢や性別・障がいなども関係なく、困ったら助け合ったり、お互いに学び合える機会がある。そういった地域になっていくとよいなと感じています。
writer 細川敦子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?