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【WSH】ウィンカーを放出

日本時間28日、ベテラン外野手ジェシー・ウィンカーをメッツに放出するトレードが成立したと報じられました。

☆トレードサマリー

オフにFAを迎えるウィンカーを放出し、見返りとして公式NYM傘下17位の投手プロスペクトであるタイラー・スチュアートを獲得しました。ウィンカーはオフにFAなので放出は既定路線です。

DHメインの選手のレンタルトレードと言うと、2021年のネルソン・クルーズの見返りが当時MIN傘下10位のジョー・ライアンと17位のドリュー・ストロットマンでした。放出時点でクルーズがfWAR1.8、ウィンカーが1.3。ウィンカーの方が劣るとはいえ、プロスペクトランキングの順位だけを見れば、やや物足りない見返りのように見えます。ですが、スチュアートがMLB昇格の近い先発投手であること、そもそもウィンカーはオフに1年$2Mのマイナー契約で獲得した選手であることを思えば、良いトレードだったと思います。

☆ウィンカーについて

前述のように、ウィンカーはオフにバウンスバック(23年はfWAR-0.8)を目論んで1年$2Mで獲得しました。今季は見事復活。持ち前のアプローチの良さで、リーグ6位の出塁率.374をマーク。wRC+は126でした。守備はだいぶ怪しかったですが、勝負強い打撃でチームに貢献してくれました。新天地での活躍を願っています。

☆見返りについて

タイラー・スチュアート

スチュアートは22年ドラフト6巡目で入団した24歳右腕です。大学ではリリーフ、プロ入り後に先発で成功している点と6-9/250の巨体から、同じくメッツ傘下出身のタイラー・メジルと比較されています。

90マイル中盤の速球(シンカー&4シーム)と大きく横滑りするスイーパーを軸に、カッター&チェンジアップを器用に投げ分けます。奪三振はあまり多くなく、球威は飛び抜けていませんが、コマンドに優れ(今季K/BB=4.50)、巨体と合わせてイニングイーター適性を示しています。今季は2Aで17先発して防御率3.96ですが、FIPは3.28と好内容。特に7月は4先発で防御率1.96・K/9=9.4・BB/9=0.8・FIP2.70と適応を見せています。来季中のMLB昇格も射程圏内です。

見返り総括

すでに2Aで好投している点とトレード時の評価が傘下20位程度である点から昨夏ジェイマー・キャンデラリオのトレードで得たDJハースと立ち位置が似ていると思います。そのハースがトレード翌年となった今季にMLBデビューし、まだ荒さはあるもののローテーション相当のポテンシャルを披露していますし、ここからのスチュアートの活躍が楽しみです。自作リストでは開幕時でNYM内11位と個人的に買っていたプロスペクトですし、現在エース級の働きを見せているジェーク・アービンのような優秀なイニングイーターになってほしいです。

おわりに

カルロス・エステバスジェイソン・アダムといったリリーフ市場が動いている(しかも見返りガッポリ💰)ので、カイル・フィネガンのトレードが楽しみですね。レーン・トーマスディラン・フローロもトレード濃厚と見ていますが、どうなるでしょうか。

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Photo:https://x.com/nationals/status/1817556867075465501?s=46




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