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ナショナルズがW.ハリス、S.カストロと契約合意。次なる補強は?

明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いいたします。新年早々、ナショナルズが積極的な動きを見せています。現地2日にウィル・ハリス、3日にはスターリン・カストロの獲得が報道されました。今日はこの2人について、そして今後のナショナルズの補強について書いていきます。

強気の3年契約で弱点のリリーフを補強

ウィル・ハリスは昨季までアストロズでプレーしていたリリーフ右腕で、19年は68試合に登板して防御率1.50と大車輪の活躍でチームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

3年2400万ドルで合意したハリスですが、MLBトレードルーマーの予想では2年1800万ドルでした。年当たりの年俸は低めになった一方で、35歳のベテランに3年契約は少々強気のような気もします。ですが、ハリス本人は「3年契約のオファーを提示してもらったことで楽に決断できた。ナショナルズはとても高く評価してくれた」と話しており、年あたりの年俸よりも、この3年契約というのがハリスにとって大きな魅力だったことがわかります。

過小評価?のリリーバー、ウィル・ハリス

現在35歳でポストシーズンまでフル回転のベテランに3年契約は不安もありますが、過去のパフォーマンスは非常に優秀です。メジャー通算8シーズンで故障者リスト入りわずか2回、15-19年に限ると年平均59イニングを投げて防御率2.36・K/9=9.5・BB/9=2.2と抜群の安定感を見せています。また、15-19年の防御率2.36はリリーフの中ではザック・ブリットンアロディス・チャップマンに次ぐ第3位です。つまり、過去5年の実績で見れば、ハリスはメジャートップクラスのリリーバーであると言えます。リーグワーストの防御率5.68に終ったブルペン陣の補強になることは間違いないでしょう。ワールドシリーズ第七戦なんて知りません。

超お買い得なスターリン・カストロ

スターリン・カストロは2010年に20歳でデビューすると11年-19年で平均149試合に出場するなどカブス、ヤンキース、マーリンズでレギュラー選手として活躍してきました。また、19年は全162試合に出場してキャリアハイの22本塁打をマークしています。特に球宴以降は74試合で打率.302・16本塁打・OPS.892と素晴らしい成績でした。過去に球宴に4度選出されるなど実績十分で、年齢もまだ30歳です。30-31歳の2シーズンを囲って2年1600万ドルはかなりお得ではないでしょうか。

カストロ獲得はドナルドソン獲得の布石?

敏腕記者のケン・ローゼンタールによると、ナショナルズは継続してジョシュ・ドナルドソンの獲得に動いていくようです。

昨年末にワールドシリーズMVPのハウィ・ケンドリックと再契約しましたが、二塁はカストロとケンドリックを併用し、三塁にドナルドソンを据えるていくと見られています。昨季のブライアン・ドージャーアズドゥルバル・カブレラが担っていた役割をカストロが受け継ぐ形になるでしょう(プランA)

もしドナルドソンを逃した場合はカストロを三塁のレギュラーに置き、二塁をケンドリックとトッププロスペクトのカーター・キーブームで併用していく形になるでしょう(プランB)

ドナルドソン獲得レースは古巣ブレーブスに加えて、金銭的に余裕のあるツインズとドジャース、そしてナショナルズの計4球団による熾烈な競争となっています。ですが、カストロの加入により、もしドナルドソンの獲得を逃してもコンテンダーとしてある程度戦える打線を組むことができるようになりました。

ナショナルズの次なる補強とは

ドナルドソンの獲得が最優先ですが、その次となると補強ポイントは一塁でしょう。一塁はケンドリックと誰かを併用する予定で、ライアン・ジマーマンマット・アダムスの名前が挙がっています。二人ともそんなに高額の契約にはならないでしょう。

次はリリーフです。ハリスを補強しましたが、ドゥーリトルに繋ぐまでにもう一枚は欲しいところです。昨年末には胴上げ投手の守護神ダニエル・ハドソンと再契約の話し合いを行っていましたが、ワシントンポストのダグハーティ記者によると、過去の故障歴から年650万ドル以上の契約をオファーするのを渋っているようです。ファンとしてはハドソンに戻ってきてほしいところですが、朗報を待つしかありません。

以上、ハリスとカストロとの契約と今後のナショナルズの動向について書きました。また動きがあったら更新したいと思います。

Photo:https://flic.kr/p/23sooPH


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