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なぜアロマが良いとされるのか?

端的にいうと、自然成分100%のエッセンシャルオイル(精油)の「香り」にはさまざまな作用を持つ成分があるから。そして「香り」はダイレクトに脳と肺に届き次第に全身へと届き、自律神経やホルモンバランスを整えることもできるからです。

作用を持つ成分がある

エッセンシャルオイル(精油)は、植物の花、葉、実、茎、根、樹皮などから抽出した「香りの成分」です。「香りの成分」は天然の有機化合物の集まりで、1種類のエッセンシャルオイルの中には通常、数十〜数百以上もの有機化合物が含まれています。それらが化学反応を起こし、さまざまな作用と香りを生んでいるのです。

エッセンシャルオイル(精油)に含まれる作用には、以下の作用があげられます。

消毒作用、抗炎症作用
殺菌、加温作用
鎮静作用(刺激を含む)など

数多くある成分たちの複雑な組み合わせがさまざまな作用を作り、
アロマテラピーの効果を生み出しています。

アロマテラピーが、肉体的な不調である疲労回復、疲れ目、冷え、凝り、筋肉痛から、精神的な不調の気分の落ち込みや不眠、ホルモン系の不調の月経前症候群(PMS)、そして殺菌・消臭など予防や衛生まで、幅広く役立つといわれる理由はここにあります。

「香り」は脳にダイレクトに届く


芳香成分が鼻の奥にある嗅細胞を刺激し、その刺激が電気信号へと変化して脳の大脳辺縁系へ伝達されます。さらにそこから視床下部、下垂体へと伝わります。この視床下部は、自律神経やホルモンのバランスを司っている非常に重要な器官です。アロマの香りが視床下部に直接働きかけることで、自律神経やホルモンのバランスを整えることができるのです。
自律神経やホルモンのバランスが整い副交感神経が優位になれば、身体の緊張がほぐれ、気持ちが落ち着き、心身共にリラックスすることができます。

大脳辺縁系の中には扁桃体や海馬と呼ばれる器官が存在し、芳香成分はここにもダイレクトに伝わります。

人間の五感の中で1番早く脳に伝わる

人間の五感、視覚・聴覚・触覚・味覚、嗅覚。この中で嗅覚の刺激だけが大脳新皮質を通さず、大脳辺縁系にダイレクトに伝わります。大脳辺縁系は記憶を司る「海馬」や感情を司る「扁桃体」などで構成されており、「食欲」や「記憶」「感情」など本能的な機能を司る部位です。

香りをかいで一瞬で昔の感情が甦って恋人を思い出したり、美味しそうな香りを嗅いで唾液が出るのはそのためです。

その周辺には自律神経の中枢「視床下部」やホルモン分泌にかかわる「下垂体」があるため、刺激が伝わると考えるよりも早く心と体が反応します。

扁桃体は「快・不快」などの感情を司ります。アロマの香りが扁桃体にダイレクトに伝わることによって、私たちは安らぎや心地良さを感じるのです。

アロマテラピーが素早く気分を改善したり、ホルモンを整えて美容効果を高めたり、自律神経症を軽減する理由は、ここにあるのです。

「香り」の成分は肺から全身をめぐる


アロマテラピーの効果は、症状の状態とエッセンシャルオイル(精油)の作用が合えば、思いのほか早く感じられます。
その理由は、呼吸をすることで香りの成分が肺に取り込まれ、血流にのって素早く全身をめぐるからです。またマッサージなどで皮膚に塗っても、毛細血管やリンパ管から有効成分が吸収され、全身に運ばれます。

鼻から、肺から、皮膚から……。どのルートでも「香り」の成分は、想像以上に素早く体に浸透していきます。早い場合は、「皮膚に塗ったアロマの芳香成分が1時間後に尿として出て来た」というデータもあるそうです。

アロマテラピーの魅力のひとつは、この即効性。症状にもよりますが、「試したとたんに気分が癒された」「よく眠れた」「頭痛が治まった」などの声は少なくありません。

またアロマを日常的に使っている方々にとったアンケートでは、実に98%もの人が「効果を感じた(※)」と答えているとのこと。(※体調に限らず、気分の改善等も含みます。)アロマテラピーの効果は比較的にどなたも感じやすいといえるでしょう。

「香り」の成分は皮膚から全身をめぐる


芳香成分は分子が小さいため、皮膚の奥にある毛細血管にまで浸透します。そして毛細血管を流れる血液にのって、全身の筋肉や器官に運ばれます。

血液やリンパ管によって香りが全身へ運ばれる場合も、さまざまな器官に好影響を与えてくれることが分かっています。

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