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FF14四聖獣奇譚に関連するFF11ネタについてアレコレ

クロニクルクエスト「四聖獣奇譚」の中に出てくるFF11ネタについてただ語りたいだけのnoteです。

ちょいちょい横道に逸れるネタがあると思いますすみません。

11を知らない14プレイヤーが理解しやすい言葉を使って説明するつもりですが、わかりにくかったらすみません。

11の「冒険者」は14の「光の戦士」と同意で、私たちプレイヤーを指します。


※※とても大事な注意※※※

この文章にはFF14の「四聖獣奇譚」に関するネタバレ及びFF11の「プロマシアの呪縛」ミッションや「ヴァナ・ディールの星唄」ミッションに関する重要なネタバレが出てきます。四聖獣奇譚未完の方、現在11プレイ中でプロMや星唄M未完の方、これから11に手を出してみようかなと思ってる方は読まないでください。

11ではメインシナリオを「ミッション(M)」と呼ぶので、ミッションて言ったりシナリオって言ったり表記がブレている箇所があります。

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◆四聖獣奇譚◆

紅蓮エリアのクロニクルクエスト「四聖獣奇譚」。ソロバン宛てに届いた不思議な手紙の送り主を訪ねてみたら、そこには伝説の四聖獣の一体「玄武」がおり、「かつて紅玉海を滅びの危機に晒した「黄龍」が蘇ろうとしている、もう一度封印したいので力を貸して!」と頼まれるというストーリー。

アラミタマに心を飲み込まれ、かつて紅玉海で暴れまわった伝説の瑞獣黄龍を再び封印するためには「玄武」「白虎」「朱雀」「青龍」の「四聖獣」による封印の儀式が必要。でも四聖獣もまた長い年月の間にアラミタマに心を蝕まれつつあり、そのアラミタマを抑えこむために力の大半を使ってしまっているので現時点では封印ができない。そこで彼らの本来の力を取り戻すため、四聖獣からアラミタマの部分を引き離し討伐するというのがストーリーの戦闘目的です。

※アラミタマとは=神々が持つ荒々しい側面のこと。これに飲まれると意識と力の制御ができなくなり暴走しちゃうみたいな感じで使われているようです。



◆四聖獣◆

このクロニクルクエストのメイン登場人物である玄武・白虎・朱雀・玄武という四聖獣、FF11にも敵として存在します。「ジラートの幻影」シナリオを進めることで到達できる「ル・オンの庭」というエリアで、めっちゃ面倒な工程を経て得る特殊なトリガーを使うことで呼びだすことができます。彼らが落とす良性能の武器防具を求めて、かつては彼らを専門に討伐するためのコンテンツLS(NMエリアから空LSなんて呼ばれてました)が数多く存在したほどの敵でした。11では「四神」て呼ばれてます。

黄龍も11に存在します。四聖獣奇譚の中に出てくる黄龍は、新生極蛮神マウントを全種集めることでゲットできるマウント「麒麟」と同じグラでしたが、麒麟はこの四神を倒して得られるアイテムを4つ集めて沸かす四神の上に位置するNMであり、11の黄龍はその麒麟の上位版にあたります。

黄龍(11のモンスターは英語表記のためKouryu)は近接DPSが欲しい要素が詰まったアクセサリを落とすため、現在の11でも積極的に狩られているNMです。14には11に登場するNMがIDボス等でとても多く出てくるので、黄龍や四神のみならず、様々な場所で見る見知った名前を見ては、かつての業者やPCとのNM取り合い、蹂躙された過去を思い出して懐かしくなっています。


ちなみに紅蓮エリアコンテンツ「エウレカ」で活躍する「麒麟大袖」という装備はこの麒麟が落とす防具でした。四神や麒麟が落とす防具は当時の11では最高峰の性能を持っていたこともあり、特にDPSジョブにとってまさに垂涎モノでした。麒麟大袖・白虎佩楯・青龍篭手・玄武兜・朱雀脛当あたりのネーミングに反応、もしくは「持ってた」って言いだしたら、その人はかつて11で空LSに所属していた、14でいうレイド民みたいな人です(決めつけ)。

この麒麟大袖やバーミリオクローク(こっちはまた別の強NMドロップ品を素材としてクラフターが作る装備)を交換してくれるのはクガネにいる「懐かしさを感じる男」という名前のNPCですが、14民にとっては「何が懐かしいの?」と思いますよね。これは「(11民にとって、着てる装備が)懐かしさを感じる男」て意味です。えぇ懐かしいです、とても。どうせならグラだけでいいから他の四神装備も着せてほしかったくらいです。



◆テンゼン◆

四聖獣奇譚に出てくるキーマンが「テンゼン」という人物。紅玉海に伝わるおとぎ話「テンゼンの鬼退治」の主人公です。実際は鬼退治ではなく黄龍を封印したのですが、これが鬼退治として語り継がれているようです。

四聖獣はかつて様々な理由から人や仲間に迫害されたり仲間外れにされたりしていましたが、このテンゼンと出会うことで救われたり、生きる意味を見つけたりしたこともあり、みんなテンゼンが大好きです。白虎や朱雀との戦闘BGMでは日本語の歌が付きますが、その歌詞がいかにテンゼンが自分の心を救ってくれた大事な人か、どれだけテンゼンを想っているかがよく表れていて泣けます、私は泣きました。テンゼン愛されキャラすぎる。四聖獣奇譚のクエ名、テンゼン大好き物語とかでいいと思う。


このテンゼンは11では「プロマシアの呪縛」シナリオに登場するキーキャラクターです。「FF11 テンゼン」あたりで画像検索していただくとわかるのですが、14のテンゼンは11のテンゼンそのまんま持ってきた感じです(添付画像参照)。四聖獣奇譚クエ中でテンゼンが身に着けているのは11の侍AFと同グラです。※画像:FF11用語辞典様より

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テンゼンはひんがしの国からきた侍で、ひんがしの国を蝕みつつある「虚ろ」の原因を探るべく海を渡ってきたという設定で登場します。「虚ろ」とは11世界に存在する光と闇2人の神のうち、闇の神「男神プロマシア」の欠片であり、傲慢や嫉妬など、誰もが持つ「心の闇」や「死」といったヒトがヒトであるために必要不可欠な要素でもあります。

男神プロマシアはこの虚ろを抱えたまま長い長い時間を過ごすことに疲れ、自身の「完全なる死」を目的に、世界を虚ろで満たし全てを終わりにしようと動き出したため、それを阻止するために戦うというのが「プロマシアの呪縛」シナリオの大まかなストーリーとなります。

テンゼンがなければ切り抜けられなかった場面もあり、テンゼンはこのシナリオの中でもかなり重要な役割を占めています。


テンゼンはこのひんがしを覆う虚ろの元凶となるものを討伐すべく、ひんがしの国の帝の命令を受け単身で乗り込んでくるのですが、そのことからもひんがし随一の実力者であることが伺えます。四聖獣奇譚でも黄龍を討てと帝に命令されてましたね。それだけ11でも14でもテンゼンの名が世に知れ渡っていたということなのでしょう。

「~でござる」といういかにもな言い回し、11世界で唯一持つ刀を収める鞘を持つ(11の侍には鞘がありません)、ひんがしの国を守るという大義のため時には敵にすら回る意志の強さ、色々な要素から11でもかなり人気のあるNPCです。

プロマシアシナリオ中に話の流れでテンゼンと敵対する場面があるのですが、彼との戦闘中にDPSチェックが入り、一定時間内に彼に基準値までのダメージを与えられないと、こちらに大ダメージかつバトルフィールドから強制的に退場させるWSを撃ってくるんです。全滅させるのではなくあくまでBFから強制的に退場させるっていうとこがね、テンゼンらしくていいですよね。

そしてこの「プロマシアの呪縛」シナリオのテンゼンの存在は、FF11のラストミッション「ヴァナ・ディールの星唄」に引き継がれていきます。


ちなみに四聖獣奇譚一連のクエの最終話のタイトルが「ただ、春の夜の夢のごとし」ですが、上記の強制退場WS発動時や、テンゼンをフェイス(14のフェイスシステムとたぶん同じようなやつ)として呼び出した際に、彼が放つWSの決め台詞が「……ただ、春の夜の夢のごとし……」と同様のものになっています。



◆テンゼンと鳳凰(朱雀ちゃん)◆

14のテンゼンは鳳凰丸という神刀を持っていた、と醴泉神社にいる博識のセンリが教えてくれますが、11のテンゼンが持つ武器もまた鳳凰丸という名前の刀です。ひんがしの国の国宝でもある鳳凰丸にはその名の通り鳳凰=霊獣フェニックスの加護があり、使えるのはたった一度きりではありますが、失った命を取り戻すことができる「復活」の力が備わっています。

テンゼンのシナリオ中の台詞から、霊獣が宿るほどの強大な力を持つ鳳凰丸を扱えるほどテンゼンに実力があること。そして、鳳凰丸の中の霊獣フェニックスと意思を通わせることができる人物であり、偉大なる存在との間に信頼関係を築いていることがわかります。


四聖獣奇譚に登場する四聖獣の中でも特にテンゼンへの愛を感じるのが朱雀ちゃん。白虎や青龍がテンゼンへ向ける親愛の情とはまた違う、一人の男性としてテンゼンへ恋愛感情と受け取れるような情を向けている台詞が作中にでてきていました。あまりに大きな彼への想いが、彼女の登場イベントや征魂戦のBGM、戦闘中の台詞にとてもよく表れています。

朱雀と鳳凰、この2つは同じ存在として認識されていることも多く、上記11内でのテンゼンと鳳凰丸との繋がりからみても、四聖獣奇譚で朱雀ちゃんが特にテンゼンへ特別な想いを持っている設定なのも頷けるのではないでしょうか。

朱雀ちゃんがあんなにも欲したテンゼンを蘇らせる「復活の力」。11のテンゼンは自身が持つ鳳凰丸の復活の力を、私たち冒険者が殺されそうになるのを防ぐために使ってくれます。どの世界でもテンゼンは人のために惜しげもなく自分の力を使ってくれるのでしょう。



◆ひんがしの国◆

11テンゼンの故郷でもあり、2015年に実装されたラストミッション「ヴァナ・ディールの星唄」の実装まで、ゲーム内のNPCの台詞で聞くことができるだけの国でした。忍者や侍などの東方ジョブはこのひんがしの国由来になります。

14でもドマに到着した際、ハンコックさんから「ひんがしの国」というワードが出ておぉっとなったものです。クガネもこのひんがしの国の支配下にある街という設定でした。

テンゼンや後述するイロハなど、11に登場するひんがしの国出身のNPCは14のヤンサ・紅玉海地域のNPCと同じく、漢字に変換できるような音の名前が多いです。

11のひんがしの国は、「アトルガンの秘宝」というシナリオに登場するアトルガン皇国の隣に位置することだけはわかっていましたが、プレイヤーは11のサービス開始から13年経ってようやくひんがしの国のごく一部、小さな島に足を踏み入れることができただけです。そしておそらく11内で今後これ以上ひんがしの国エリアが出てくることはないでしょう。本当に残念。もし自分が石油王だったらスクエニの株を買いまくってひんがしの国をメインにしたシナリオを作らせたいと思ったプレイヤーは多かったはず。

ちなみに、11のひんがしの国には「白帝江」という川がありますが、この白帝は四神の白虎と同様の意味を持つ言葉として使われることがあります。(無理やりな関連付け)



◆醴泉神社◆

テンゼンと四聖獣はかつて黄龍が暴れだした際、力を合わせてこれを封印しますが、テンゼンは黄龍と刺し違える形で命を落としてしまいます。残された四聖獣はテンゼンの意志を受け継ぐため、黄龍を封印した鎮石を納める醴泉神社を妖力を使って建て、紅玉海エリアを守り続けていました。はぁ素晴らしいですよね、このテンゼンと四聖獣たちの間にある信頼、親愛、愛情、全てが本当に尊くて大好きです。四聖獣奇譚シナリオ作ったライターさんありがとう。


この醴泉神社は11に唯一登場するひんがしエリア「醴泉島」に存在する神社です。ただし14のいかにも神社然とした建物はなく、島の最奥に鳥居と祠があるだけです。祠の中にはとても大きなクリスタルが存在し、FF11のラストミッション「ヴァナ・ディールの星唄」シナリオのラスボスの元へ向かうのもこのクリスタルからになります。まさにFF11の最終地点ともいうべき場所です。

11の醴泉神社は霊獣フェニックスを祀る神社であり、テンゼンが持っていた鳳凰丸も、平時はこの醴泉神社に奉納されていたものだと思われます。

醴泉神社がある孤島、醴泉島は現在エスカというすべてを無にする闇が広がっている影響で現在は避難しているものの、元々は醴泉神社の宮司など少人数の住民が住んでいたようです。11テンゼンの将来の奥様となるNPCカゲロウもこの醴泉島の出身です。


そしてこの醴泉島エリアのBGMが、14の醴泉神社エリアのBGMと同じものになります。醴泉島に行ったことがある11出身者は、四聖獣奇譚を進めこのエリアに来た時に感動というか衝撃というか、そんな気持ちを抱いたのではないかと思います。散々11で聞き慣れたこのBGMを違う世界で聞くことになるとは。

11の醴泉島は竹が生い茂る島なのもあり、笹ズレのさらさらという音やひぐらしのカナカナという音が環境音としてBGMに重なって流れるのですが、これが本当に良くて大好きです。14の醴泉神社はエリア的な理由もあってそれらの環境音がないのが残念です。ぜひ14プレイヤーの方にも機会があれば、あのどこか懐かしく郷愁をそそる11の環境音ありの醴泉島BGMを聞いて頂きたいと思っています。



◆イロハ◆

11の醴泉島、14の醴泉神社で流れるBGMは四聖獣奇譚クエ報酬でもらえるオーケストリオン譜からもわかるように「Iroha」という名前です。これは14でも以前リバイバルしたFF11コラボ「星唄異聞」をやった方はおわかりになると思いますが、11から出張したあのイロハのことです。(添付画像は14のイロハ)

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遠い未来、ヴァナ・ディールで光と闇の均衡が崩れ、光でも闇でもない「無」が世界を飲み込もうとし、未来の私たち冒険者もまたその「無」に敗北し命を落としました。イロハはそんな滅びの未来を回避すべく、醴泉神社に祀られているフェニックスの力を使い今のヴァナ・ディールにタイムスリップしてきます。

未来からきたイロハに導かれ世界各地を回り、滅びの運命から未来のヴァナ・ディールを救うというのがFF11の集大成ともいえるラストミッション「ヴァナ・ディールの星唄」のストーリーとなります。


イロハが語る未来では、私たち冒険者はイロハの師匠として様々なことを教えていたそうです。14コラボの「星唄異聞」で登場するイロハが「師匠を探している」と言っていましたが、その「師匠」はつまり未来のイロハが師事していた11の冒険者なんですね。実際に11内で星唄シナリオをクリアした身としては、そんな14イロハに対し「師匠は目の前にいるよ!!」と歯痒く思ったものです。

このコラボイベントのFATEではイロハが「天つ水影流」という技の会得を目指すのですが、11のテンゼン及びイロハもこの天つ水影流の技を使用します。


そして、醴泉神社が祀るフェニックスの加護を受ける刀を持つテンゼンと醴泉島出身の忍者カゲロウ、その二人の間に将来生まれるのがこのイロハです。

そうなんです、イロハは11テンゼンの娘なんです。

また、イロハは未来の醴泉神社の宮司でもあります。

テンゼンとイロハ、そして醴泉神社にはそんな繋がりがあります。

なぜ醴泉神社のBGM名がイロハなのか。それは、FF11の全ての終着地点ともいえる醴泉神社を有する醴泉島、そのエリアのBGMにこれまたFF11の全てを詰め込んだラストミッションのヒロインをつけたからなのです。


※※

11と14どちらの世界も知っている身としてはこのような11に関連するネタを各所で散見することができるのはとても嬉しく、見つける楽しさがあります。

どちらの世界でも遊んでるからこそわかる、2つの世界がそれぞれに持つ魅力。11のほうが素晴らしいとか14のほうがより魅力的だとか、そんなくだらない優劣付けは本当に不要なものです。

今自分がいる世界を全力で楽しみ、そして同じ平行線上にあるもう1つの自分の世界とのささやかな繋がりを見つける、今後もそうやって遊んでいこうと思います。




四聖獣奇譚とFF11ネタ関連について:終わり



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