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編集生活

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編集にまつわる日々の思いつきなどをぼちぼちと更新していきます。
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2022年のメディア・編集者界隈に起こったこと

2022年のメディア・編集者界隈に起こったこと

こんにちはメディア大好き@sakucchiです。花粉の影響なのか朝からくしゃみが止まらない中、2022年のメディアや編集者界隈で起こったことを調べておりました。

調べきれてないこともあると思いますが、そこはご容赦ください。それではいってみましょう!(YouTuber風)

1月「エスクァイア・ザ・ビッグ・ブラック・ブック」の総編集長に元「ヴォーグ ニッポン」の十河ひろ美氏が就任

「ハーパーズ

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2021年の編集業界、いろいろ動いてるのでまとめてみました

2021年の編集業界、いろいろ動いてるのでまとめてみました

最近、自分の周りにいる編集界隈の人が、だだだーっと動いてて面白いです。自分のこととも相まって、今年の編集業界、他にどんなことあったのか気になったので目ぼしいところで調べてみました。

1月・J-CASTニュース、込山編集長就任

2月・「映画秘宝」岩田編集長、辞任および退社

4月・元BuzzFeedオリジナル伊藤編集長、朝日新聞デジタル編集長就任
・ハフポスト長野編集主幹、退任
・電撃オンライン

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大学メンバーとのオンライン飲みで一首 #にわか単価

大学メンバーとのオンライン飲みで一首 #にわか単価

5画面によく知る顔の面構え顔は同じで言うこと違う

みんなおとなになったなあと。オンライン飲みで感じた話。

ミルクボーイ風漫才の考案シートを作ってみました

ミルクボーイ風漫才の考案シートを作ってみました

ミルクボーイがM-1優勝して以来、そのネタをモチーフにして、いろんなワードをミルクボーイ風漫才仕立てで解説する記事がちょくちょく見られます。

M-1からだいぶ経ったので、もう飽きられてきたかなと思ったら、いままた話題の記事が。

フォーマットとして作りやすいんでしょうね。より一層、誰にでも作れるように、「ミルクボーイ風漫才 考案シート」を作ってみました。

一番左の列に、「題材のいじりやすい特徴

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narumi「ネタ探しのために特別なことはしてない。目にしたものを解像度高く見てるだけ」

narumi「ネタ探しのために特別なことはしてない。目にしたものを解像度高く見てるだけ」

記事を書くためのネタ探しに悩まれる方も多いと思いますが、我らがnarumiパイセンが、しもつさんとくいしんさんのポッドキャスト「ShimoQuiRadio」でいいこと言ってました。

セブンのサラダチキンの記事や、松屋のゴロゴロチキンカレーの記事、サイゼリヤの高級ワインリストの記事など、数々のヒットを飛ばしてきたnarumiさん。

ただ、ネタ探しには特別なことはしていないと語ります。ただ、解像度

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公開前のボツ短歌から見る、「言葉選びの妙」

公開前のボツ短歌から見る、「言葉選びの妙」

まだまだ下手なんですが、短歌考えるの結構たのしいです。

何首か書いてみて思ったのは、短歌というのは短い文字数の中でどこまで情報量を多くできるかに、出来不出来が関わってくるということ。

5・7・5・7・7それぞれの節に、まったく別の役割を持たせながら、全体で情景を描けないと、いい歌にならない気がします。

例えばこの歌。

この形になるまでいろいろ考えたんですが、最終形になる直前はこうでした。

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最も個人的なことは、最もクリエイティブなこと

最も個人的なことは、最もクリエイティブなこと

アカデミー受賞のコメントでポン・ジュノ監督が語った、マーティン・スコセッシの言葉がすごく良かったです。

「本当にありがとうございます。映画の勉強をしていた時に本で読んで、今も大切にしている言葉があります。『最も個人的なことは、最もクリエイティブなことだ』。マーティン・スコセッシの言葉です。私は、彼の映画を見て勉強しました。一緒に監督賞にノミネートされただけで嬉しいです」

ものつくりって受け手あ

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コンテンツの届け方をデザインする〜宝島社の事例から〜

コンテンツの届け方をデザインする〜宝島社の事例から〜

宝島社らしいな、と思ったニュースを見たのでご紹介。

表紙の上に「見える付録」を付けたという。めちゃくちゃ大胆な施策です。ファッション誌として付録を始めたのは、宝島社が初めてだったと思いますが(違ったらすいません)、こうなると完全にコンテンツと付録が逆転しています。

これがこの会社の面白いところ。

宝島社は自分たちの一番の強みは「コンテンツ制作力」ではなく、全国に届けられる「流通網」だと認識し

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「100日後に死ぬワニ」の発明

「100日後に死ぬワニ」の発明

「100日後に死ぬワニ」が話題ですね。

ワニの何ということもない日常を描いた漫画ですが、100日後に死ぬというカウントダウンがあることで、不穏な空気を生んでいます。

1年後に届く人気の布団を注文して楽しみに待つ姿や、「やりたいことは特にない」と友人のネズミに話すところ、意中のバイト先の先輩との関係性など、何でもない日常が「100日後に待っている死」によって色合いを変えてしまう。

伊集院光がラ

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【第2回】 #勝手にタイトル改悪 〜noteの記事より〜

【第2回】 #勝手にタイトル改悪 〜noteの記事より〜

これは良いタイトルだなあ、と思ったものを「あえて改悪」することで、タイトルの妙に迫るコーナー。

第2回は今週思わずクリックしちゃったこちらの記事から。

ビーフジャーキを量産するサン~嫁氏と『もののけ姫』を見た話~

何これパンチ強すぎる。

改悪例例1:嫁氏の『もののけ姫』が、僕のと全然違う件

例2:嫁氏の『もののけ姫』の見方がオリジナルすぎて死ぬw

例3:【速報】嫁氏、『もののけ姫』で妄

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クリエイティブに重要な「面白がる力」を鍛える方法

クリエイティブに重要な「面白がる力」を鍛える方法

クリエイティブスキルが高い人の特徴として、「面白がる力」があります。

超実践主義のビジネススクールに対して、「スゴいなあ」って思うだけじゃなく「意識高すぎて怖くなる」と言ってみたり、クオリティが微妙な動画コンテンツに対して、「つまらない」と切り捨てず「ちょwゆるすぎて逆に好感度上がるw」と言ってみたり。

普通ならスルーしてしまうような話でも、強い好奇心で1を10にも100にも仕立て上げてしまう

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コンテンツの質を左右する「心理的情報量」

コンテンツの質を左右する「心理的情報量」

コンテンツの質を考える尺度として「情報量」があります。

テキストより画像、画像より動画のほうが情報量が多いので、例えばレシピなどのハウツーなどは、テキストより動画のほうが伝わりやすい。

じゃあ、テキストは情報量が少ないから質が低いのか、といえばそうでもない。

なぜなら情報には、「物理的情報量」と「心理的情報量」があるからです。

例えば俳句や短歌。

俳句や短歌の「物理的な」情報量は、5・7

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あなたの「小さな知見」だって、きっと誰かの役に立ちます

あなたの「小さな知見」だって、きっと誰かの役に立ちます

ことあるごとに「アウトプットし続ける」ことの重要性を語っていますが、アウトプットできない人の中には、こう考えている人もいます。

自分の知見なんて、もっと頑張ってる人からすれば大したことない。だからわざわざ発信しない。むしろドヤ顔で発信することは恥ずかしい。

なるほど。気持ちはわかります。でも。

これだけ世の中に情報が溢れている時代です。誰がどのタイミングで情報を得るかはわかりません。たとえ上

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誰かへのフィードバックこそ、自分の成長機会と捉えたい

誰かへのフィードバックこそ、自分の成長機会と捉えたい

編集者なりたてのころ、あるライターさんにこっぴどく怒られたことがありました。

僕「これはこの部分が面白くなく感じるので、もっとこういう感じにしてください」

ライターさん「面白い面白くないは主観ですよね。どういう効果を期待して、どう直したいのか具体的におっしゃってください」

いまでも、折に触れて思い出します。

ゴールは評論ではなくブラッシュアップ人がフィードバックするところを見ていて、「ここ

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